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SUVは中身が千差万別! SUV選びで失敗しない4つのポイントとは

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SUVは中身が千差万別! SUV選びで失敗しない4つのポイントとは

 SUVだからといって全車悪路に強いわけではない

 現在行われているニューヨークショーでも新型SUVの発表が一番の話題となるなど、SUVの注目度はますます高まっている。SUVの世界的な人気は衰えるところを知らず、今後も各社からさまざまなSUVが登場するだろう。

【今さら聞けない】アプローチ・デパーチャー・ランプブレークオーバーアングルって何?

 SUVといっても性能や機能、サイズなどじつにバラエティに富んでおり、選び方を間違うと自分の用途や好みに合わない場合もあるので、ここではSUVの選び方のポイントについて整理しておきたい。

「多目的スポーツ」と呼ばれるとおりの万能性の高さが魅力で人気があるSUV。求められる性能や機能について整理すると、 ・広い居住空間や荷室空間がもたらすユーティリティ性 ・あらゆる路面状況に対応できる走破性(悪路の走破性能) ・運転支援システムなどの先進性 ・燃費などの環境性能 ・高めの着座位置がもたらす視界の良さ などが挙げられるが、もっとも大きなポイントになるのは悪路の走破性能だ。カーライフにおける用途として、悪路の走破性能が「ほぼ不要」か「そこそこ必要」か「高度なレベルで必要」かで選び方は大きく変わってくる。

 悪路の走破性能が「ほぼ不要」の場合、駆動方式はFFで十分だし、最低地上高やアプローチアングルなども一切気にしないで良いので、スタイリング重視の都市型SUVを選んでも不満はない。

 都市型SUVの代表的なモデルはトヨタC-HRやハリアー、ホンダ ヴェゼルなどで、国内販売ランキングでSUVの上位を占めるなど高い人気を誇っている。

 悪路の走破性能が「そこそこ必要」の場合は四輪駆動システムの性能に注目したい。四駆システムも多様性に富んでおり、自分の用途や好みに合うものを選ぶのは難しいが、四駆の認知度や必要性が高まっていることから、SUVの四駆性能は全体的に底上げされている。

 ひと昔前までのオンデマンド式の四駆システム(通常は二輪駆動で、駆動輪が空転すると四駆状態に移行するタイプ)は走破性が頼りないものが多く、「なんちゃって四駆」などと揶揄されることもあった。しかし最近は冬になるとSUVの雪上・氷上試乗会を積極的に開催するメーカーが増えたことでもわかるとおり、各社ともSUVの四駆性能に力を入れている。今では生活四駆と呼ばれる類いのものでも一定の走破性能を備えるようになってきた。

 そんな中でも、デフロック状態が任意で設定できたり、滑りやすい下り坂でも自動でブレーキ制御を行って安全に坂を下れるヒルディセントコントロールが備わるSUVは悪路走破性能への意識がとくに高いといえる。また、昔から四駆をウリにしているスバルや三菱には一日の長が見られるのも事実だ。WEB CARTOPでもさまざまなSUVの雪上試乗の記事や動画が上がっているのでご参考にされたし。

 悪路の走破性能が「高度なレベルで必要」な場合、四駆システムと共に「ボディの対地障害角」も極めて重要なポイントとなる。最低地上高やアプローチアングル、ディパーチャーアングル、ランプブレークオーバーアングルといった数値の高さをカタログやWebサイトでアピールしているかどうかをチェックしたい(アピールしていない場合、たいがい低い)。

 雪道や未舗装路での走破性をはじめ、斜面に乗り上げたり、丘部の頂上を越える時の限界性能を大きく左右する。これらボディの対地障害角の数値が低いクルマ(公表していないクルマは低い場合がほとんど)は、たとえ四駆システムが高性能でも悪路走破の限界はあまり高くないので注意が必要だ。

 ランドクルーザーなど、誰が見ても屈強な悪路走破性能を備えていそうなクロカン系SUVはおおむねどれもハイレベルにあるが、中型のSUVでこの数値の高さをカタログなどでアピールするモデルは意外と少ない(たとえばフォレスターなど)。

「広い居住空間や荷室空間がもたらすユーティリティ性」については、シートアレンジやシート表皮(撥水仕様など)、細部の機能は車種によって大きく異なるが、アウトドア現場で決定的となるのは荷室容積の大小なので、5人乗車時の荷室容積の大きさに注目したい。乗車は2名までで後席を荷室として使える人はあまり気にしないで良いといえる。

「運転支援システムなどの先進性」ついては、SUVは稼ぎ頭ともいえる人気市場だけに各社ともかなり力を入れており、売れ筋の車種では充実度が高くなっている傾向に。

「燃費などの環境性能」については、ハイブリッドとディーゼルエンジンで対応しているモデルが目立つ。行動範囲が都市部中心ならハイブリッド、長距離をガンガン走るならディーゼルが経済的と思えるが、いずれも車両価格が高くなるので、実質的な経済性はそれほど高くないともいえる。下位グレードのNAエンジンを搭載するシンプルなパワーユニットを搭載するモデルのコスパにも注目したい。

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