■「早い者勝ち」or「抽選販売」 対応は販売会社によりけり?
2024年11月8日、日産は「フェアレディZ」および「フェアレディZ NISMO」の2025年モデルを翌年2月に発売すると発表しました。
それに伴い、11月下旬より受注を再開するとアナウンスがありましたが、実際のところはどうなのでしょう。販売店に聞いてみました。
【画像】超カッコいい! これが伝説カラーの「“新”フェアレディZ」です!(58枚)
フェアレディZとしては通算7代目となる現行モデル「RZ34型」。2021年8月にニューヨークで開催されたスペシャルイベントにおいて、アメリカ仕様の新型フェアレディZが先行してデビューしました。
日本市場では、2022年1月に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2022」会場において正式にデビューし、同年4月に全グレードの車両本体価格が発表されたのです。
通算7代目のフェアレディZボディサイズは、全長4380mm×全幅1845mm×全高1315mm、ホイールベース2550mm。
ロングノーズ&ショートデッキが特徴的な、初代「S30型」をはじめとする歴代のフェアレディZに対するオマージュを込めたシルエットに仕上げられています。
LEDヘッドライトのデザインもS30型を彷彿とさせる2つの半円をイメージしたものが採用され、現行型フェアレディZのアイデンティティともいえるものです。
また、リアのコンビネーションランプは、4代目のZ32型を連想させるデザインを軸に最先端の技術を取り入れつつ、新たに3DシグネチャーLEDを採用したフェアレディZらしさを追求しています。
パワートレインは新開発となる3リッターV型6気筒ツインターボ「VR30DDTT型」でエンジンの最高出力は405ps、最大トルクは475Nmを発揮。
先代モデルと比較して大幅な出力を大幅に向上させつつ、シャープでスムーズなレスポンスを実現しています。
トランスミッションは6速MTと新開発の9速ATが用意され、6速マニュアルは大トルクを誇るユニットに対応するべく、クラッチディスクとギアトレインを強化しています。9速ATは、幅広いギアレンジを採用することにより、ダイレクトかつ素早いレスポンスを実現しています。
内装にも目を向けると、現行フェアレディZのセンタークラスターは、S30型の3連サブメーターとエアコン吹き出し口、コントロールスイッチ類などのデザインを現代的な技法で再構築したものとなっています。
さらに「アドバンスドドライブアシストディスプレイ(12.3インチカラーディスプレイ)」は、ドライバーの好みに合わせて変更できる3つの表示モードを用意。
スポーツモードは、SUPER GT500ドライバーである松田次生選手からのアドバイスによってタコメーターを中央に配置、シフトアップタイミングが分かるシフトアップインジケーターを設定しているなど、細部までこだわっています。
さて、今回ようやく受注が再開したフェアレディZですが、SOSコールが全グレードに標準採用されたほか、ボディカラーを一新。
「GT-R」にも設定された「ワンガンブルー」のほか、「ミッドナイトパープル」「バイブラントレッド/スーパーブラック 2トーン」「ブリリアントホワイトパール/スーパーブラック 2トーン」といった新色が追加され、全11色が用意されました。
一方生産台数については、メーカー自身が「本年度の生産数には限りがあるため、11月下旬より開始するご注文受付台数には上限を設けております。
また、『フェアレディZ NISMO』は、今回ご注文をお受けする500台を対象に、メーカーによる抽選を行います。
受付方法の詳細、および次回以降のご注文受付については各販売会社にお問い合わせください」と明言しています。
つまり、全国の販売会社ごとに対応が異なることを意味します。首都圏にある日産ディーラーのスタッフに聞いたところ、以下のようなコメントがありました。
「フェアレディZ 2025年モデル自体のお問い合わせは1日数件ありますね。全国の各販売会社、そして販売店ごとにフェアレディZ(標準車)の台数の割り当てがあり、予定台数をオーバーした場合は抽選販売となります。
NISMOの方はメーカー主導での抽選販売となります。ノーマルのZ、そしてNISMOと、ダブルエントリーしたお客様もいらっしゃいます。ダブルエントリーしたお客様は『もし両方とも当選したら2台とも買うよ』とおっしゃっていただいています。
NISMOに関しては、なにしろ全国で500台ですから、限定車みたいなものですよね。かなりの争奪戦が予想されます」
また、別の販売店では以下の回答でした。
「標準車の方は先着順で注文を受け付けていますので、いわば早い者勝ちです。なかには標準車のフェアレディZとNISMO、両方とも手に入れたいというお客様も数名いらっしゃいます。
それだけ待ち望んでいたお客様が多いのだと実感していますが、特に、現行モデルのオーナー様が乗り換えを前提に、NISMO狙いの方が多い印象です」
ちなみに、現行フェアレディZの受注が再開することをアナウンスしたほぼ同じタイミングで、日産自動車は全世界で9000人の人員削減を発表しました。
メーカーとしても、希望するすべてのユーザーにデリバリーしたいのはヤマヤマでありながらも、抑えざるを得ない事情があるのでしょう。
こうした「お家事情」があるにせよ、ユーザーの期待や満足度に応えられる動きをしてくれることを願うばかりです。
※ ※ ※
新型フェアレディZ 2025年モデルの価格(消費税込)は549万7800円から930万2700円です。
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みんなのコメント
ワンガンブルーは35の時に、34のベイサイドブルーを再使用するつもりが当時の安全基準では使えない顔料が含まれてたので慌てて用意した紛い物。
ミッドナイトパープルは33の時のイメージカラーを引っ張り出して来たモノであり、どっちも新色ではなく過去の栄光に縋っただけの未練がましい残滓に過ぎない。
そんなに人気無いのかなぁ