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大阪から京都、志摩、東京。750km乗って実感したベントレー ベンテイガ、驚きの実力 【動画】

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大阪から京都、志摩、東京。750km乗って実感したベントレー ベンテイガ、驚きの実力 【動画】

Bentley Bentayga

ベントレー ベンテイガ

大阪から京都、志摩、東京。750km乗って実感したベントレー ベンテイガ、驚きの実力 【動画】

ハイエンドSUVの代表格、ベンテイガでロングドライブに臨む

ベントレー初のSUVであるベンテイガ。2020年に2代目へと進化し、今やライバルひしめく超プレミアムSUVの中でも抜群の存在感を放つ。そのベンテイガを長距離ドライブに連れ出し、ロングツーリングのポテンシャルを確かめてみた。

スポーツカーをDNAにもつオールマイティなSUV

ベンテイガのデビューは2015年だから、すでに6年ほどの年月が流れた。その間に販売された台数は累計約2万台で、もはやベントレー全体の台数の半分くらいを占めるという主力車種に成長している。パーソナルなクーペのコンチネンタルGT、ショーファードライブも似合うフォーマルセダンであるフライングスパー、そしてファミリーカーにも最適な万能性を持つベンテイガと、ベントレーのラインナップは今や理想的な構成になったと言えるだろう。

ベントレーの大きな魅力のひとつは、超プレミアムなブランドでありながら優れたスポーツ性能を持つことだ。それは加速性能やラップタイムというものではなく、遠くの地点に早く楽に到達するという、グランドツーリング性能だと言っていい。そもそもベントレーは戦前にル・マン24時間で4連覇を達成するという偉業を成し遂げており、長距離の移動は伝統芸だ。もちろんそれは末っ子であるベンテイガにも受け継がれているはず。それを確かめるべく、新型となったベンテイガで長距離の旅に出ることにした。果たして新型ベンテイガはその道中でどのような表情を見せてくれるのか。

大柄なボディにもかかわらず、手足のように身体に馴染む

今回のツーリングは大阪からスタートし、東京を目指す行程だ。ただ一直線に高速道路で東京を目指しては面白くないので、京都と伊勢志摩を経由することにした。ベントレー大阪でクルマを受け取り、京都を目指す。街中の交通状況というのは大阪も東京も大差なく、周囲のクルマや歩行者、信号、標識に注意を配りながら走ることになる。まして大阪は土地勘がまったくないのでさらにナビとにらめっこしながら運転することになるのだが、ベンテイガは街中での取り回しにまるで苦労がない。全長5125mm、全幅1995mmとそれなりのサイズなので走り始めは大きさを意識するが、10分も走ると自分の手足のように馴染んでくるので、渋滞の大阪市内を自由自在に走り回ることができる。

高速道路に乗り、まずは京都を目指す。大阪市内ではナビの指示通りに走るのに一所懸命だったので、ここでようやくベンテイを運転していることを実感する。交通量の多い都市高速は速度調整も頻繁に行わなければいけないが、4.0リッターのV8エンジンはアクセルの僅かな動きにも瞬時に反応し、望むだけのパワーとトルクを発生してくれるから実に走りやすい。22インチという大口径のホイールを履いているにもかかわらず、路面の継ぎ目も実にしなやかにいなす。静粛性も素晴らしく、滑るように走るその感覚はまさに車高の高いフライングスパーといった感じだ。

日本の道路環境も難なくこなす万能性を実感

京都でカメラマンと合流し、ラゲッジルームに機材を放り込む。二人分の荷物とプロ用撮影機材一式を入れてもまだまだスペースには余裕があり、これが4人の旅であってもまったく問題はなさそうだ。本当にSUVというのは万能なクルマだなと実感する。

しばらく古都のドライブを楽しんだあと、嵐山を目指す。竹林にベンテイガを置いて写真を撮りたかったからなのだが、そこへのアプローチでやたらと狭い未舗装の坂に出くわしてしまった。路面もかなり凸凹なので一瞬遠回りして別の道にしようかとも思ったのだが、いざとなればひとりが降りて誘導すれば引き返すこともできるだろう、とそのまま突進。やってみれば意外にあっさりと通過できてしまった。はからずもベンテイガの見切りの良さを実感できたわけで、もし仮にバックで引き返す羽目になったとしても、それほど苦労はなかったかもしれない。

思った通りにクルマが動く! 超強力なブレーキが安心をもたらす

昼過ぎに京都を出発し、伊勢志摩を目指す。名神高速から新名神、東名阪を経由して伊勢自動車道へ。感覚的にはさほど遠くないつもりだったのだが所要時間はおよそ3時間。伊勢についた頃にはすっかり夕方となっていた。

しかし翌日は雨との予報だったので、今のうちにと伊勢志摩スカイラインへと乗り込む。決して広くはないが適度なワインディングロードは実に痛快。そしてここでもベンテイガは万能ぶりを見せてくれた。高い車高にもかかわらず、コーナーでの姿勢にまるで不安感がない。ステアリングは雑味なく路面の状況とタイヤの状態を伝えてくれるので、クルマの動きが容易に予測できる。S U Vだけに反応は過敏ではないが、僅かなロールを伴って切った分だけ素直に向きを変えるので、実に運転がしやすい。思った通りにクルマが動くというのは、いいクルマの条件だ。

そして特筆なのはブレーキで、絶対的な制動力の強さもそうだが踏力によって効き具合が自在に調節できるのが素晴らしい。フロントキャリパーは10ピストンという大型だが、この容量があってこそ、絶妙なコントロールが可能なのだろう。約2.5トンもあるクルマを峠の下りで安心して走らせられるのはこのブレーキがあるからだ。

豪雨の中でも抜群のスタビリティを確保

翌日は予報通り雨。しかも激しい雨となった。撮影もそこそこに、一路東京を目指す。台風のような大雨の中の運転は神経を使うが、ベンテイガは実にどっしりと落ちついた挙動で、まったく不安がない。高速で水たまりを通過した際にグリップを一瞬でも失うような場面もなかった。こういう時はこの重量がいい方向に働いていることもあるだろうが、やはり4WDの威力も感じずにはいられない。ベントレーと4WDはもはや切っても切れない関係だが、この何があっても動じないかのようなスタビリティは長距離移動のストレスを格段に減らしてくれる。

関東地方に近づくにつれ、雨も穏やかになってきた。制限速度120km/hの新東名でのベンテイガは、まさに水を得た魚だ。サスペンションは舐めるように路面を掴み、室内は極めて静か、そしてステアリングに軽く手を添えているだけで矢のように疾走する優れた直進性。エンジンはまだ囁いているくらいの状態で、もっと踏みたくなるのを我慢しつつ、ふと横を見るとカメラマンは居眠りをしていた。こんなに快適なら寝ちゃうよな・・・と呟くが、こちらは運転が楽しいのでちっとも眠くならない。

疲労を最小限に抑える、優れたシートにも感動

途中で渋滞もあり、結局東京に到着したのは18時近くとなってしまった。2日間の走行距離は約750kmとなったが、疲労感はまったくない。そこで初めてシートの素晴らしさに気がついた。これほど長距離を走って腰が痛くならないシートはなかなかないだろう。

750kmを走って実感したのは、ベンテイガは紛れもなくベントレーの一員だ、ということだ。コンチネンタルGTのスポーツ性とツーリング性能、そしてフライングスパーのラグジュアリー性を極めて実用性の高いボディに秘めている。そしてその根底に流れているのは、ル・マン24時間を幾度も制した先輩たちの熱きスピリッツに違いない。

REPORT/永田元輔(Gensuke NAGATA)

PHOTO/篠原晃一(Koichi SHINOHARA)



【SPECIFICATIONS】

ベントレー ベンテイガ

ボディサイズ:全長5125 全幅1995 全高1755mm

ホイールベース:2995mm

車両重量:2440-2530kg

エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ

総排気量:3996cc

最高出力:404kW(550ps)/6000rpm

最大トルク:770Nm(78.5kgm)/2000~4500rpm

トランスミッション:8速AT

駆動方式:AWD

サスペンション形式:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク

タイヤサイズ:前後285/45R21

0-100km/h加速:4.5秒

最高速度:290km/h

車両本体価格(税込):2185万7000円

【問い合わせ】
ベントレーコール
TEL 0120-97-7797

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みんなのコメント

2件
  • ウルスより大きく見えるね。
    V8で十分。W12 6Lはステータス。
    ウルスもV8 4Lだ。
  • フロントグリルがバーベキューの網の車ね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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