■ジムニーやハスラーとは一味違う「タフト」の魅力とは
2019年10月の東京モーターショー2019で発表されたコンセプトカー、ダイハツ「ワクワク」が、さらに市販化に向けた形となって、東京オートサロン2010に帰ってきました。
その名は「タフト コンセプト」といいますが、どのようなモデルなのでしょうか。
タフト コンセプトは、スクエアなフォルムに、素材感の違うフェンダーやバンパーの加飾。それは2000年代初頭に販売していた「ネイキッド」を彷彿とさせるデザインです。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mm。パワートレインは660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載しています。
同社の新世代プラットフォーム「DNGA」を使って開発されたクルマとしては、「タント」、「ロッキー」に続く第三弾となります。
車名のタフトとは「Tough&Almighty Fun Tool」の頭文字を取って命名したとのことですが、商標登録の点からかつてダイハツが販売していた同名の小型四輪駆動車から受け継いだと思われます。
以前、ラインナップされていたタフトは1974年から1984年まで販売されていたモデルです。
軽自動車のスズキ「ジムニー」と、普通車サイズのトヨタ「ランドクルーザー」や三菱「ジープ」の間を埋めるニッチモデルとして誕生。トヨタに「ブリザード」の名前でOEM供給もされていました。
タフトはその後、「ラガー」に名を変えて、さらに2019年11月には新型コンパクトSUV「ロッキー」へとDNAを受け継いでいきます。
今回、お披露目されたタフトコンセプトは、モノコックボディのクロスオーバー車で、先祖の面影はほぼ残っていませんが、力強さのあるボディデザインという点では、その名を受け継ぐ資格は十分といったところでしょう。
雰囲気が近いという点では、スズキ「ハスラー」の対抗馬になりそうですが、ダイハツには「キャスト アクティバ」というモデルがすでに存在しています。
明らかに市場で社内競合しそうな車種を、なぜ投入するのでしょうか。タフト・コンセプトの開発スタッフは、開発の経緯について次のように話します。
「たしかに『社内競合するのでは?』という声も聞かれます。しかし、我が社が市場調査したところ、スズキさんのハスラーや弊社のキャストは、シェアのなかで女性ユーザーが比較的多いということが分かりました。
それは、ハスラーやキャストが丸みを帯びた“ゆるカワ”なフォルムということがあるようなのです。
だったら、弊社としてはもっと男性ユーザーを取り込めるような、タフなイメージを持った軽クロスオーバーを造ってみようということになったのです」
※ ※ ※
しかし、ライバルであるスズキには、本格オフロード4WDのジムニーと人気のハスラーが迎え撃つ準備をしています。
■新型タフトは、ライバル勢とどのように戦う?
最近の新車市場の状況を、どのように分析しているのでしょうか。タフト コンセプトの開発スタッフはさらに次のように説明します。
「現在、市場において人気のジムニーとハスラーですが、ジムニーではヘビー過ぎで、ハスラーではライト過ぎというユーザーの声が意外と多いようです。
そこで弊社としては、その中間を市場で狙っていけるような商品コンセプトとデザインで、今回のタフト コンセプトを発表させていただいた次第です」
たしかに一見すると、タフさ加減がちょうどいいデザインのように思えます。腕時計にたとえるなら、本格的なダイバーズウォッチとG-SHOCKの中間である、登山用時計といったところでしょうか。
しかし奇しくも、ライバルとなりそうなハスラーも、2代目でタフな雰囲気を一段強めてきました。
さらに昨今では、やはりタフなイメージを押し出したスズキの「スペーシアギア」という強力なライバルもいます。その点については、ダイハツは自信を持っているようです。
「まずサイズ感という点では、デザインとのバランスを考えながら、十分な実用性を持っていると思います。
詳細はまだ申し上げられませんが、積載性や車中泊などを考慮した多様なシートアレンジも有しています。
そして何よりこのクルマのポイントとしては、軽規格では他社にはないガラスの開口ルーフを持っていることでしょう。
クルマのデザイン、室内の快適性、実用性を含めて、市場で競合する十分な商品力を持っていると自負しています」(前出の開発スタッフ)
※ ※ ※
ちなみに市販車版「タフト」の販売は2020年中頃と見られています。エンジンは660cc直3ターボをメインに、NAモデルも用意されるようです。
駆動方式はFFと4WDが設定されるでしょう。同年1月20日からは、いよいよ新型ハスラーのデリバリーが始まりますが、おそらく今回も好調な販売台数を記録することが予想されます。
タフトは確かに魅力あるデザインですので、その快進撃をどこまで止められるのか、いまから楽しみなところです。
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