この記事をまとめると
■車両価格が1億円を超えた衝撃作を振り返る
住宅ローンでヒーヒー言ってる庶民には夢の話! 数千万円のスーパーカーは誰が乗ってるのか?
■販売価格が1億円を超えたクルマとして有名なのがマクラーレンF1だ
■最近では多くの億超えマシンが登場している一方で発表のみで終わったモデルも多い
車両価格が1億円を超えた衝撃作を振り返る
株やFXなどで大儲けした人のことを「億り人」と、少し前に大ヒットした映画になぞらえて呼ぶことがあるが、その表現を借りれば自動車の世界にも「億り車」がある。
「なぜ1億円?」と思う人もいるはずだ。100万円のクルマと比べて100倍大きいわけでも、100倍速いわけでもないのだから。高額な理由は、サイズや性能だけでは表現しきれない、付加価値に対するものだろう。マンションの1億円より腕時計の1億円に近いかもしれない。
個人的に新車のオーバー1億円カーとして最初に思い浮かぶのは、1992年にデビューしたマクラーレンF1だ。
F1テクノロジーを結集して世界最高峰のロードカーを作るというコンセプトから生まれたもので、設計はあのゴードン・マレーが担当。市販車初のカーボンファイバーモノコックにBMW M社製6リッターV12を縦置きミッドシップマウントし、運転席は中央にあって、左右に助手席を備えた3人乗りと、なにからなにまで規格外だった。
しかもレース仕様のGTRは、ル・マン24時間レースの総合優勝まで実現した。そのときのドライバーが日本人初のル・マン・ウィナーとなった関谷正徳氏であることを含め、我が国のクルマ好きにとっても印象的なスーパーカーだった。
ブガッティ・ヴェイロンも忘れられない。こちらはブガッティを傘下に収めたフォルクスワーゲン・グループの最高峰として2005年に発表されたもので、8リッターW型16気筒に4基のターボチャージャーを装着して1001馬力を発生。トップスピードはマクラーレンF1も実現しなかった400km/h越えを実現した。
ちなみにこのヴェイロン、プロトタイプが1999年、市販型が2005年のいずれも東京モーターショーで初公開されている。いまはともかく、当時は日本も富裕国のひとつとして見なされていたことになる。
2台が生まれた頃はほかにも億級スーパーカーがいくつか生まれた。プロトタイプを発表したのみでヒストリーを終えてしまったものもあったが、イタリアのパガーニ、スウェーデンのケーニグセグなど軌道に乗っているブランドもある。
一方で、最近目立っているのがフェラーリやロールス・ロイスといった、老舗のラグジュアリーブランド。これまでは量産車メインだったが、近年はフェラーリではSP51、ロールスではファントム・オーキッドのようなビスポークに積極的に対応するようになった。
こうしたクルマのオーナーとして有名なのが、ZOZO創業者の前澤友作氏。YouTubeなどでブガッティ、パガーニ、ケーニグセグなどの所有車両を公開しているので、知っている人も多いだろう。
同氏は経歴を見ればわかるように億り人ではなく、ビジネスで成功を収めた人。でもクルマ好きなら、こういう人にこそ億超えグルマを次々に買ってほしいと思うのではないだろうか。前澤氏にはこれからも、スーパーカーコレクター日本代表として活躍していただければと、勝手ながら思っている。
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みんなのコメント
夕食に10万出せる人に10万の夕食を用意するのは当然。
時計に100万出せる人に100万の時計を用意するのは当然。
ダイヤの指輪に1000万出せる人に1000万円の指輪を用意するのは当然。
車に1億出せる人に1億の車を用意するのは当然。
ヨットに10億出せる人に10億のヨットを用意するのは当然。
価値観とか理解できるかできないかとか関係ない。
世の中には金の使い道を探してる人がいて、その人ら向けの車ってことでしょ。