現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「サンキュークラクション」は違反? 鳴らされて「あおり運転」の原因にも 警音器の使い方とは

ここから本文です

「サンキュークラクション」は違反? 鳴らされて「あおり運転」の原因にも 警音器の使い方とは

掲載 更新
「サンキュークラクション」は違反? 鳴らされて「あおり運転」の原因にも 警音器の使い方とは

■クラクションを鳴らすことにルールはある

 クルマを運転する人であれば、クラクションを鳴らされてドキッとしたことがあるのではないでしょうか。クラクションを鳴らされてしまった原因が自分にあったとしても、やはりあの大きな音を聞くのはあまり気持ちのよいものではありません。

希望ナンバー 品川でなぜか多い「3298」とは

 一方で、対向車に道を譲ったりした際に、お礼代わりに軽く鳴らす様子を見てスマートだと思ったこともあるかもしれません。普段、なにげなく使用しているクラクションですが、鳴らすことにルールはあるのでしょうか。

 道路交通法では、「警音器(クラクション)」の使用について第五十四条において次のように定められています。

「車両等(自転車以外の軽車両を除く。以下この条において同じ)の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない」

(1)左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。

(2)山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。

 見通しの悪い場所では、クラクションを鳴らすことで可能な限り安全に配慮する必要があるということです。一方、次文章には、以下のように『クラクションを鳴らしてはならない』場面が記述されています。

 第五十四条 2「車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない」と記載されています。

 つまり、『クラクションを鳴らさなければならない場所』と『危険を防止するためやむを得ないとき』以外は、クラクションを鳴らしてはいけないというのが道路交通法上のルールなのです。

 鳴らすべき場所で鳴らさなかった際は、5万円以下の罰金。鳴らしてはならない場所で鳴らした際は、2万円以下の罰金または科料が警音器使用制限違反により科されることになります。

 道路交通法によると、クラクションを鳴らしても良い場面というのは非常に限られており、他のクルマや車両を押しのける意味で使用するのはもちろん、待ち合わせの際の呼びかけに使用したり、お礼の代わりに使用したりする「サンキュークラクション」も原則的には違反になります。

 よほど悪質でない限りは、警音器使用制限違反で検挙されることは少ないと思いますが、クラクションはむやみやたらに使用すべきではないでしょう。また、後ろからクラクションを鳴らされたことに腹を立てたドライバーがその後、執拗に追ってくる「あおり運転」に発展するトラブル被害なども発生しています。

 無用なトラブルを避ける意味でもクラクションは慎重に使用したほうが良さそうです。

関連タグ

こんな記事も読まれています

メーカーと販売店が野球で対決、トヨタ自動車 VS 茨城トヨペット 5月27日
メーカーと販売店が野球で対決、トヨタ自動車 VS 茨城トヨペット 5月27日
レスポンス
ポルシェ、新しい車両機能のキャリブレーション用AIエージェント開発
ポルシェ、新しい車両機能のキャリブレーション用AIエージェント開発
LE VOLANT CARSMEET WEB
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
乗りものニュース
アウトドアスパイス「ほりにし」がミニチュアチャームになってガシャポン(R)に登場!
アウトドアスパイス「ほりにし」がミニチュアチャームになってガシャポン(R)に登場!
バイクブロス
GWに送られてくる「自動車税」13年超の税金が高すぎる! まるで「旧車いじめ」!? 最高税額は一体いくら?
GWに送られてくる「自動車税」13年超の税金が高すぎる! まるで「旧車いじめ」!? 最高税額は一体いくら?
くるまのニュース
新型Eクラスの本命!? メルセデスAMG新型「E53ハイブリッド」欧州発売 トータル585馬力の快速PHEV
新型Eクラスの本命!? メルセデスAMG新型「E53ハイブリッド」欧州発売 トータル585馬力の快速PHEV
VAGUE
YADEA(ヤディア)のフラッグシップストア「YADEA表参道」がオープン! 5/12までオープン記念キャンペーンを実施
YADEA(ヤディア)のフラッグシップストア「YADEA表参道」がオープン! 5/12までオープン記念キャンペーンを実施
バイクブロス
DTMがル・マンに配慮しスケジュール変更。オランダから“テストデーへの往復”が可能に
DTMがル・マンに配慮しスケジュール変更。オランダから“テストデーへの往復”が可能に
AUTOSPORT web
日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したトヨタ新型「プリウス」をZ世代が試して感じた「令和のスペシャリティカー」とは
日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したトヨタ新型「プリウス」をZ世代が試して感じた「令和のスペシャリティカー」とは
Auto Messe Web
トヨタ アルファード/ヴェルファイア【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
トヨタ アルファード/ヴェルファイア【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
スマートから第5弾登場!フォーツーを超えてスマートはビッグサイズのモデルになる「スマート コンセプト#5」の全情報!
スマートから第5弾登場!フォーツーを超えてスマートはビッグサイズのモデルになる「スマート コンセプト#5」の全情報!
AutoBild Japan
追記あり【正式結果】2024年F1第6戦マイアミGP決勝
追記あり【正式結果】2024年F1第6戦マイアミGP決勝
AUTOSPORT web
サインツにペナルティ、ピアストリとの接触で4位から降格に。ペレスが繰り上がり/F1マイアミGP
サインツにペナルティ、ピアストリとの接触で4位から降格に。ペレスが繰り上がり/F1マイアミGP
AUTOSPORT web
スーパーGT、次期GT500車両の方向性を参戦メーカーと協議中。ハイブリッド化も依然として視野……導入は2029年か
スーパーGT、次期GT500車両の方向性を参戦メーカーと協議中。ハイブリッド化も依然として視野……導入は2029年か
motorsport.com 日本版
結局どっちがいいの? クシタニから登場した2024SSガーメントのジャケットを徹底比較
結局どっちがいいの? クシタニから登場した2024SSガーメントのジャケットを徹底比較
バイクのニュース
スープラなんて過去の遺物!? オカマホル エンコスルッテナンデスカ?? 10年前に予測した「ベストカー編集部の10年後」
スープラなんて過去の遺物!? オカマホル エンコスルッテナンデスカ?? 10年前に予測した「ベストカー編集部の10年後」
ベストカーWeb
【GT500 KEY POINT/ニッサン編】継続から一転、若手を加えた大シャッフルを実行
【GT500 KEY POINT/ニッサン編】継続から一転、若手を加えた大シャッフルを実行
AUTOSPORT web
クラシックベントレーが30台参加! 日本を縦断する「The Rising Sun Rally」が開催。100年乗っても大丈夫なフライングBを紹介
クラシックベントレーが30台参加! 日本を縦断する「The Rising Sun Rally」が開催。100年乗っても大丈夫なフライングBを紹介
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村