現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「ハイエース」は最強バン!? オーナーが語る個人所有の長所と短所とは

ここから本文です

トヨタ「ハイエース」は最強バン!? オーナーが語る個人所有の長所と短所とは

掲載 更新 15
トヨタ「ハイエース」は最強バン!? オーナーが語る個人所有の長所と短所とは

■現行ハイエースは16年目を迎える超ロングセラーモデル

 個人使用ではミニバンスタイルが主流となった現在でも、最大限荷室を確保したキャブオーバー型は、趣味を大切にするファンから根強い人気を誇っています。そのなかでも常に人気の高いのがトヨタ「ハイエース」です。

ちょ、待てよ! 5m超のエスティマ後継車!? トヨタ「シエナ」がカッコよすぎる

 その昔流行した、「バニング」と呼ばれるさまざまな突起物を装飾したド派手なカスタムのベースとして一世を風靡しただけでなく、近年ではキャンピングカーのベースモデルとして使われるケースもあります。

 ハイエースの歴史は古く、初代がデビューしたのは1967年。当時販売されていた小型トラック「トヨエース」の後継モデルとして、FR方式を採用したキャブオーバー型トラックが起源になっています。

 同年にワンボックスボディの「ワゴン」や翌1968年にスライドドア搭載の「デリバリーバン」が登場し、その丈夫さと信頼性の高さで商用車として人気になりました。

 その後世代を重ね、現行モデルの5代目がデビューしたのは2004年。それまでは小型車枠でしたが、全長4.7m以上のモデルはすべてワイドボディを採用しており、居住性が大幅に向上したことで商用だけでなく個人ユースでの人気が確立しました。

 現在では乗用車登録の「ハイエースワゴン」と商用車登録可能な「ハイエースバン」があり、先進安全技術「トヨタセーフティセンス」も搭載。ロングセラーモデルらしく中古車市場も高値安定で推移しています。

 長い間愛され続けるハイエースは、どのようなところが魅力なのでしょうか。現行モデルを個人で所有するオーナーに話を聞いてみました。

●光学メーカー勤務:Yさん(40代男性・神奈川)

 某有名光学メーカーに勤務するYさん。現在は神奈川県の海沿いに一軒家を購入した理由は、ズバリ「サーフィン」です。

 ハイエースの「グランドキャビン」を選んだ理由も「家族全員(大型犬も含め)が一度に乗れる」「サーフボードなどが楽々積める」というのが購入した最大の理由だといいます。

「ハイエースを購入したよかったところは、スクエアで車内が広いので、家族が全員乗ってもたくさんの荷物を載せられるところです。

 全長は約5400mmとかなり大きいのですが、見切りの良いボディなので、意外と取り回し性にも優れています。そして、着座位置が高くて見晴らしが良いので、渋滞にはまってもストレスが少ないです。

 残念なところは、リアアンダーミラーが商用車っぽいところです。あとは意外とヒンジなどがサビやすいように思います。また、車重が2トン以上あるので、上り坂でスピードが落ちてしまうことがあります」

 ハイエース(スーパーロング)のサイズは、全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mmで、個人用としては最大級の大きさです。

サイズは大きいものの、見切りのいいスクエアなボディと高い着座位置のおかげで、意外に運転がしやすいといえます。

 また、とにかく広い車内も特徴で、室内長3540m×室内幅1730mm×室内高1635mmと車内サイズが小型車に匹敵するのです。

 一方、もともと商用でスタートしたハイエースだけに、視界確保のため標準装着されているアンダーミラー類を、個人ユースに似合わないと取り外す人が多いようです。

 ハイエースのカスタムではボディ表面の突起物をできるだけ減らす「スムージング」も定番になっており、その場合、後方視界はオプション設定される「バックモニター内蔵自動防眩インナーミラー」で対応するケースが多いとされています。

 エンジンは、2.7リッターガソリンエンジンと2.8リッターディーゼルエンジンが用意されており、平坦な道ではパワフルに走行できても、2トン以上のグレードは上り坂での動力性能不足に陥ることもあります。

■自由に使えるスクエアで広い車内が最大の魅力

●会社員:Oさん(50代男性・栃木)

 栃木県宇都宮市在住のOさんの趣味は、アウトドア全般です。キャンプはもちろんウインタースポーツも楽しむそうで、遊びを充実させるために選んだのが、トヨタのカスタムブランド「モデリスタ」が販売している「ハイエース MRT(マルチロールトランスポーター)」です。

 荷室スペースをフラットフロア化させたコンプリートカーで、1ナンバー/4ナンバー登録になります。このハイエース MRTには専用のオプションが豊富なのも魅力だったといいます。

「ハイエース MRTのフロアはフラットなので、アウトドアなどに出かけた際に車中泊がしやすいです。また、カスタムパーツが多いので、自分好みに仕上げられるのも魅力です。

 私はまだ当分乗るつもりですが、人気車種ということもあり、下取り価格も高いのではないかと期待しています。

 その一方で、車高が高いので、木にぶつけやすいところが難点です。また、エンジンが前席の下にあることから振動が気になるのと、燃費があまりよくないところが残念なところです」

 トヨタ直系のカスタムブランド「モデリスタ」が手がけたハイエース MRTは、エンジンや足回りなどはノーマルのままですが、あまり大げさなカスタムは好きじゃないけど、個性的なハイエースが欲しい人にはぴったりだといえます。

 ハイエース MRTはオプションも豊富で、Oさんは荷室サイド部分にビルトインされる補助バッテリーを装備しているといいます。

 それ以外にも社外ブランドで数多くのハイエース用カスタムパーツが販売されているので、キャンパー仕様にもスポーティ仕様にも幅広くカスタムすることが可能です。

 また、ハイエース自体がブランドになっており、中古車市場でも高値安定傾向で、普通のミニバンより下取り査定が高いこともあるようです。リセールバリューが高いのも、ハイエースの魅力のひとつだといえます。

 ハイエースは全高が高く、運転席からの見晴らしは抜群ですが、高さ制限のある駐車場に駐められなかったり、アウトドアでは樹木と接触に注意が必要です。

 またキャブオーバー型のハイエースのエンジンは、前席と2列目シートの間に設置されていることから、長距離走行すると熱と振動に悩まされることもあります。

 JC08モード燃費は、2.7リッターエンジンは9.8km/L、2.8リッターディーゼル12.2km/Lですが(いずれも2WD車)、実際はそこまでの燃費は期待できないようです。

 ※ ※ ※

 ハイエースのオーナーは、趣味を充実させたライフスタイルのためにクルマを選んでいるようです。

 フラットでスクエアな室内をカスタムして、「移動するプライベート空間」を作りあげたり、多人数乗車でワイワイしながら出かけたり、さまざまな使い方ができるのがハイエースの人気が高い理由だといえます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アウディの新型EV『A6 e-tron』、航続716km、6万ユーロからのエントリー車登場
アウディの新型EV『A6 e-tron』、航続716km、6万ユーロからのエントリー車登場
レスポンス
NTTとトヨタが「交通事故ゼロ」で協業を深化! 何が起こる? 注目2社による「モビリティ×AI・通信」の取り組みとは?
NTTとトヨタが「交通事故ゼロ」で協業を深化! 何が起こる? 注目2社による「モビリティ×AI・通信」の取り組みとは?
くるまのニュース
オーダーメイドグレードにしか設定されていなかったホイールを標準装備! レクサスLBXに「Elegant」を新設定
オーダーメイドグレードにしか設定されていなかったホイールを標準装備! レクサスLBXに「Elegant」を新設定
WEB CARTOP
11月から自転車の「ながらスマホ」「飲酒運転」厳罰化で懲役・罰金も! 法改正のポイントを解説。【道路のニュース】
11月から自転車の「ながらスマホ」「飲酒運転」厳罰化で懲役・罰金も! 法改正のポイントを解説。【道路のニュース】
くるくら
トヨタの新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待大! 新開発「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」が凄い! 市販化に向かう「GR最強モデル」とは
トヨタの新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待大! 新開発「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」が凄い! 市販化に向かう「GR最強モデル」とは
くるまのニュース
ITS Connect、子育て応援フェスタに初出展…運転時の死角解消技術を体験可能
ITS Connect、子育て応援フェスタに初出展…運転時の死角解消技術を体験可能
レスポンス
中古で100万切り!? 登場早すぎたBMWのi3こだわりが衝撃説
中古で100万切り!? 登場早すぎたBMWのi3こだわりが衝撃説
ベストカーWeb
プリンス・チェリー・サティオ・モーターの名前は残れど中身は一緒! 日産ディーラーの個性豊かなマルチチャンネルが廃止されたワケ
プリンス・チェリー・サティオ・モーターの名前は残れど中身は一緒! 日産ディーラーの個性豊かなマルチチャンネルが廃止されたワケ
WEB CARTOP
3クリックで完結する新EV充電サービス、ステランティスが欧州で展開
3クリックで完結する新EV充電サービス、ステランティスが欧州で展開
レスポンス
軽量ボディに6速MT、ポルシェ『911カレラT』改良新型を発売…1865万円から
軽量ボディに6速MT、ポルシェ『911カレラT』改良新型を発売…1865万円から
レスポンス
スイス世界初の「レベル4自動運転バス」 、25年運行開始――なぜ日本は一歩遅れているのか?
スイス世界初の「レベル4自動運転バス」 、25年運行開始――なぜ日本は一歩遅れているのか?
Merkmal
レクサス新型「小さな高級車」を初公開! めちゃ“豪華内装×特別カラー”採用した「新型LBX エレガント」発表! “420万円”から発売スタート!
レクサス新型「小さな高級車」を初公開! めちゃ“豪華内装×特別カラー”採用した「新型LBX エレガント」発表! “420万円”から発売スタート!
くるまのニュース
トヨタ「ルーミー」のライバル! スズキ新型「ハイトワゴン」そろそろ登場!? 高性能エンジン搭載&軽量化実施の可能性に「待ってます」の声! 「次期型ソリオ」に期待集まる
トヨタ「ルーミー」のライバル! スズキ新型「ハイトワゴン」そろそろ登場!? 高性能エンジン搭載&軽量化実施の可能性に「待ってます」の声! 「次期型ソリオ」に期待集まる
くるまのニュース
2024年「自動車関係功労者大臣表彰」整備分野から唯一の受賞は大阪のショップ工場長
2024年「自動車関係功労者大臣表彰」整備分野から唯一の受賞は大阪のショップ工場長
バイクのニュース
MotoGPマレーシアFP1|バニャイヤがライバルに大差つけてトップタイム。5年ぶり復帰イアンノーネ、驚きの9番手
MotoGPマレーシアFP1|バニャイヤがライバルに大差つけてトップタイム。5年ぶり復帰イアンノーネ、驚きの9番手
motorsport.com 日本版
ポルシェ911 6速MT専用モデルとなるピュアな新型「911 カレラT」の予約受注を開始
ポルシェ911 6速MT専用モデルとなるピュアな新型「911 カレラT」の予約受注を開始
Auto Prove
名門マーチ復活を諦めたくない!! こんなかたちなら復活できる…はず!!
名門マーチ復活を諦めたくない!! こんなかたちなら復活できる…はず!!
ベストカーWeb
ランキング3位に落ちたレッドブル。代表はシーズン中のペレス解雇の可能性を否定せず「F1は結果重視のビジネス」
ランキング3位に落ちたレッドブル。代表はシーズン中のペレス解雇の可能性を否定せず「F1は結果重視のビジネス」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

15件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.7405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

52.01014.0万円

中古車を検索
ハイエースワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.7405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

52.01014.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村