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驚異の加速! 電動ツアラー・ゼロモーターサイクルズ「SR/S」試乗インプレッション

掲載 更新 8
驚異の加速! 電動ツアラー・ゼロモーターサイクルズ「SR/S」試乗インプレッション



シリコンバレーにある電動バイクメーカー・ゼロモーターサイクルズは、どのバイクもスポーツ走行性能や航続距離がズバ抜けて高い。高性能なネイキッドスポーツ・SR/Fをフルカウルのツーリング仕様とした「SR/S(エスアールエス)」に乗ってみた。

軽量&パワフルな電動モタード「ゼロモーターサイクルズ FXS」試乗インプレ【シティライドが楽しいバイク】



―― 近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー]:環境番組のパーソナリティを担当したことを機に、電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれ。俳優・MCの他、企画プロデューサー、芸能・制作プロダクションSPANCHOOSの代表を務める。[URL]近藤スパ太郎|SPANCHOOS|Twitter

加速パワーがハンパない! スポーツツアラーバイク

「すげぇなコレ!」 トルクフルな加速は電動バイクの醍醐味でもあるが、「SR/S」の加速力はハンパない。停止状態からフル加速すると、背負っている荷物が置いていかれるように感じられるのは初めての体験だ! 変速機もないので、理論的にはこのままスロットルを開け続ければ、この加速を維持したまま一気に最高速の200km/hまで到達してしまう。翼があったら飛んでしまいそうね、コレは…。

ゼロモーターサイクルズは、スポーツ性能の高い電動バイクを9車種ラインナップする。最大出力110ps、最大トルクはリッターマシンを遥かに凌ぐ190Nmと、上位モデルに位置する高スペックなネイキッドスポーツ・SR/F(エスアールエフ)。そのスペックをそのままに、フルカウル仕様でウインドプロテクション性能を向上させ、シートレールを長くし、積載性を向上させてツアラー仕様としたのがこのSR/Sだ。

―― 【ZERO MOTORCYCLES SR/S】■全長×全幅×全高(mm):2110×820×1230 シート高:787mm 車重:229kg ■原動機:Z-Force®7510熱効率強化パッシブ空冷式永久磁石ACモーター 駆動方式:カーボンファイバー製ドライブベルト 定格出力:40kW 最大出力:82kW(110PS)/5000rpm 最高速度:200km/h 最大トルク:190Nm 駆動用バッテリー:リチウムイオンセル バッテリー電圧/容量/充電時間:NA/14.4kWh/4.5h* 一充電走行距離(実測参考値):259km** ■ブレーキ:F/R=ディスクブレーキ タイヤサイズ:F=120/70ZR17 R=180/55-ZR17 ●車両区分:軽二輪 運転免許:AT限定大型自動二輪~ 乗車定員:2名 ●色:セルリアンブルー ●車両本体価格:294万9800円 *レベル2(208~240V)の場合。レベル1(110~120V)の場合は8.5時間。**街乗りでの数値(高速道路89km/hの場合は159km)。実際の航続距離は、走行モード/速度/坂道/ライダーの体重/気温/バッテリーの劣化状況等により変化。

―― 【ライディングポジション】シートが広くて座りやすい。そのうえシート高が787mmと低く、内ももが当たる部分がとてもスリムな形状なので、股下73cmのボクでも足着きがベッタリ。ポジション的にはハンドルがちょっと遠く、欧州車の400~600ccくらいのネイキッドスポーツと同じような感覚。ミラーがフロントカウルに付いていて遠いので、合わせるのにひと苦労した…。[身長173cm/体重77kg]

走行モードは、回生ブレーキが強い”エコ”/よりパワフルな”スポーツ”/その中間の”ストリート”/雨でも滑りにくい”レイン”の4つを選べる。エコでも加速パワーはスゴく、むしろ回生ブレーキがエンジンブレーキのような減速効果を生むので、メリハリのある走行ができてとても楽しい。回生率はメーターパネルに表示され、上手く使えば航続距離を伸ばすことができる。

フロントカウルとステーの影響でフロントまわりが少し重いが、走行安定性が高く、特にコーナリングやブレーキング時にはフルアジャスタブルのショーワ製倒立フォークとリヤサスペンションが良い働きをしているなぁ~と感じる。加えて、雑なスロットル操作やブレーキ操作をしても、タイヤが滑らずに安定して走れるのは、ボッシュの電動制御技術/スタビリティコントロールシステムの恩恵だ。どんなシチュエーションでも常にモーターの力強さを感じながら、とても静かで気持ちよい走りができるのがSR/Sだ。

普通充電器のJ1772や200V電源を使えば4.5時間で満充電となるので、充電スポットを繋いでより遠くへのツーリングが可能だ。さらに最大航続距離が306kmもあるパワータンク仕様車も選べる。このアグレッシブな走りはぜひ体験してほしいところだ。

◆バッテリー容量を増やして航続距離UP!「パワータンク仕様」もラインナップ

ノーマルタイプのバッテリー容量は14.4kWhだが、3.6kWhのバッテリーを追加で搭載して合計18kWhとなるパワータンク仕様車もある。バッテリー重量分・約20kg重くなるが、最大航続距離が259kmから306kmに伸びるメリットがある。

―― 【ZERO MOTORCYCLES SR/S TYPE3】●色:スカイラインシルバー ●価格:329万9800円

―― 追加バッテリーはダミータンク部分に搭載。黒く四角いのが追加バッテリーだ。

―― 【空冷のセンターモーター4つの走行モード選択】専用設計の空冷センターモーターは、最高出力82kW、最大トルクはなんと190Nmを発揮する。このパワーはカーボンファイバー製のベルトでダイレクトにリヤホイールに伝達される。

―― 【ボッシュ製MSCとショーワ製サスペンション】傾斜角センサーを備えるボッシュのモーターサイクルスタビリティコントロール(MSC)システムを採用し、前後にフルアジャスタブルのショーワ製サスペンションを装備。タイヤはピレリ ディアブロロッソIIIを履く。

―― 【スペイン・ホタホアン製ブレーキシステム】フロントキャリパーはデュアルラジアルマウント、リヤはシングルキャリパーだ。

―― 【大型フロントカウル】フルカウル仕様でSR/Fよりも高速走行時の効率と航続距離が13%向上。四角目の4灯LEDヘッドライトが個性的だ。

―― 適度なしなりのテーパ―ハンドルで走行時の振動を軽減。

―― 視認性の高い5インチフルカラーTFTディスプレイを採用。

―― 左は走行モード切替スイッチやパッシングスイッチ等。

―― 発進可能スイッチ(赤)とオートクルーズスイッチ。

―― 【ホールド感のあるシートにツーリング仕様のレール】座面は広く肉厚。ももが当たる部分はこんなにスリムなので、ライディング時の車体ホールド性と停止時の足着き性がとても良い。シートレールがSR/Fよりも長く、大きなグラブバーもある。

―― ダミータンク内には充電ケーブルも入る大型収納スペースを確保。

―― リヤシート下には小さな収納スペースを確保する。

―― 収納スペース内にUSBポートを2つ備えていて便利だ。

電気自動車のJ1772で充電。100V&200V充電も使用可能

充電はプラグインのみ。EV自動車用で普及している普通充電器(設置数約2万2500基:’19年調べ)のSAE-J1772充電口を車体に備え、空状態から約4.5時間でフルチャージ。充電器の設置場所は、EVsmartなどの充電スポットアプリで簡単に検索できる。充電スポットを繋いでいくことで、長距離ツーリングが実現できるのは大きなメリットだ! また付属の充電ケーブルでも家庭用の100Vと200Vの3ピンコンセントで充電可能だ。ただし100Vの場合は満充電まで約8.5時間かかる。

―― ダミータンクの手前のカバーの中にJ1772の充電口がある。

―― 充電中のバッテリー状態や充電完了までの時間がメーターパネルに表示される。

―― 普及率の高い規格・J1772の普通充電器。高速道路のSAにある急速充電器は使用できない。

―― 【撮影協力:レンタル819お台場店】電車でのアクセスも良い都内の旗艦店で、車種のラインナップも豊富。ゼロのバイクはe-レンタル819博多店で貸し出しが始まった。●住所:東京都港区台場1-6-1デックス東京ビーチシーサイドモール1F ●TEL:03-3599-2235 ●営業時間:11時~20時30分 年中無休

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モーサイ

みんなのコメント

8件
  • 静かなモーターサイクルが好きという方や最先端のものが好きという方の需要はあるかと思いますが、
    価格、航続距離、バッテリーの耐久性、メインテナンス体制など、普及するには多くの課題がありそうですし、モーターサイクルはただスムーズでとんでもなく速ければ楽しいのか?という存在意義の問題もありますね。しかし、選択肢が増えるのは趣味として素晴らしい事だと思います。
  • ネックは価格
    車検なしでもペイできん
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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