ゼネラルモーターズ・ジャパンは、ブランニューモデルの「キャデラックCT6」を発表し、2016年9月から販売を開始する。
新型CT6はフラッグシップに位置づけられるフルサイズ・プレステージセダンで、キャデラックの最先端技術を惜しげもなく投入。ダイナミックな運動性能や効率、俊敏性、軽快感といったドライバーズカーとして必要不可欠な要素を身につけているという。また、全長5mオーバーの堂々たるスタイルを持つCT6の誕生は、メルセデス・ベンツ Sクラスをはじめとするグローバルのプレステージ・ラグジュアリーセグメントに、キャデラックが再び戻ってきたことを意味する。
全長5190mm、全幅1885mm、ホイールベース3110mmというフラッグシップにふさわしいサイズのボディは、その構造が特徴的だ。オールアルミ製のボディパネルに加え、13種類の異なる素材を組み込んだアルミ合金アーキテクチャを使用したボディは、構造を簡潔化するとともに質量低減にも貢献。これにより、高い剛性を保ちながらもクラス最軽量を実現した。
実際の車両重量は1920kgで、このクラスのライバルの多くが2000kgを超えることを考えれば、その軽量さが分かるだろう。このオメガ・アーキテクチャーと名付けられた新しいボディ構造は、軽量化だけでなく高い走行性能や静粛性など、CT6のすべての基礎となっている。
搭載するエンジンは新型の3.6L・V型6気筒直噴DOHCの自然吸気で、スペックは最高出力340ps、最大トルク386Nm。このエンジンには初のシリンダー休止機構が搭載され、トランスミッションに8速ATを組み合わせることで高効率を実現した。
駆動方式は状況に応じて前後に最適なトルクを配分するアクティブ・オンデマンドAWD。さらにリヤタイヤの操舵が可能なアクティブ・リヤステアや、磁性流体減衰力制御システムのマグネティック・ライドコントロールも搭載され、優れたハンドリングとフットワークを見せる。この運動性能の高さもCT6が強調するトピックのひとつだ。
先進の安全テクノロジーも見所。CUE(キャデラック・ユーザー・エクスペリエンス)モニターに、360度のカメラ映像を表示するサラウンドビジョンや、赤外線映像により夜間でも人などを検知してドライバー・インフォメーションセンターに映し出すエンハンスドナイトビジョン、カメラと通常の室内ミラーを組み合わせて後方映像を投影するするリヤ・カメラ・ミラー、自動ブレーキ機能を備えた衝突防止・軽減システムなどを装備する。
室内はキャデラックのフラッグシップらしく豪華かつ先進的。プレミアム・オーパスレザーや5つのマッサージプログラム、リクライニングリヤシートなど、快適でラグジュアリー感溢れる豪華なシートをはじめ、素材や質感、仕立ては一級品。さらに、10.2インチのCUEスクリーンに加え、センターコンソールにタッチパッドを備えるている。
ラインアップは、プラチナムのモノグレードとなる。
なお、ゼネラルモーターズは、2020年までにキャデラックブランドから8車種のニューモデルを投入することを発表しており、この新型CT6はその皮切りとなる第一弾モデルだ。
■価格キャデラック CT6 プラチナム:998万円
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