■軽自動車にも特徴的な「顔」が続々ラインアップ
クルマの印象を大きく左右するフロント部分は、生き物でいうところの「顔」です。
軽自動車販売トップのホンダ「N-BOX」と2位スズキ「スペーシア」 燃費から装備まで徹底比較
軽自動車は室内空間ももちろん重要ですが、「顔」であるフロントに個性があるデザインが採用されることが多くなってきています。
もちろん、デザインは人により好みが分かれますが、今回は人気が高く特徴的な「顔」を持つ軽自動車を5台ピックアップして紹介します。
●ダイハツ「ミラトコット」
ダイハツ「ミラトコット」は2018年に市場に投入された新型の軽自動車ですが、実質的には「ミラココア」の後継モデルとなります。
女性をメインターゲットとして開発され、企画のコンセプト作りから女性社員で結成されたプロジェクトチームに参加してもらうなどして、女性目線での開発が進められたといいます。
「誰でも優しく乗れるクルマ」を目指し、あえて「かわいすぎない」ちょうどいいデザインを追求しています。
特徴的な丸型2灯のLEDヘッドライトは、かわいいイメージを低減する工夫がされたといいます。
また、車格も流行のトールワゴンではなく、車両感覚がつかみやすく死角が少ないパッケージを実現し、運転に不慣れなエントリーユーザーにも馴染みやすいデザインになっています。
先進安全装備も充実していて、衝突回避支援システム「スマートアシストIII」の採用や、サイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグを軽自動車として初めて全車標準装備し、上級車並みの安全性能も魅力となっています。
●スズキ「ハスラー」
スズキ「ハスラー」は2014年に登場した、軽ワゴンタイプの乗用車とクロスオーバーSUVを融合させた新ジャンルのクルマで、「軽ワゴンと同等の広い室内空間とワンランク上のラフロード走破性を両立」を目指しています。
「Yahoo! 検索大賞」で2014年のクルマ部門賞を獲得するなど、デビュー当初から話題性がありました。
フロントマスクは特徴的な丸型2灯のヘッドライトをメッキガーニッシュで装飾して存在感をアピール。
フロントからサイドにかけては、黒色のバンパーから流れるように伸びるフェンダーアーチモール、サイドスプラッシュガードでSUVイメージを表現しています。
また、シルバー塗装のバンパーガーニッシュが野性的でスタイリッシュな雰囲気を演出し、魅力を引き立てています。
カラーバリエーションも原色系のカラーやシックなカラーまで幅広くカバーし、ルーフを色違いとしたツートーンの色違いも含めて15色展開という豊富な車体色も魅力のひとつです。
■軽自動車もイカツイ系が流行り!?
●スズキ「アルト」
初代「アルト」は1979年に発売され、2014年に発売された現行モデルは8代目になります。
独特な形状のヘッドライトは、中におさめられている丸型のライトと角型のウインカーが目立つようにクリアーになっていて、軽自動車らしからぬ眼力を表現しています。
フロントグリルも特徴的で、スズキのエンブレムを中心として左右非対称に設置されたスリットや、クロームメッキに頼らないデザインが、よりいっそうのシンプルさを表現しています。
これは「クオリティ×プロポーション」というデザインテーマのもと、老若男女問わず好きになれるデザインを目指したといいます。
また、近年流行の背の高い形状ではなく、フロントからリアまでの流れるようなラインのボディは、見た目のシンプルさだけではなく、先代比で60kgの軽量化を実現しました。
「アルト」は衝突被害軽減ブレーキや誤発進防止ブレーキなどの先進安全装備「セーフティサポート」を「X」と「S」グレードに標準装備。ほかのグレードでも装着車を設定し、予防安全性能アセスメントにおいて先進安全車「ASV」を獲得しています。
●ホンダ「N-BOXカスタム」
ホンダ「N-BOXカスタム」は、日本で一番売れているクルマである「N-BOX」シリーズのカスタムモデルです。 2017年からの現行デザインでは近年の「ホンダ顔」になっていて、メッキバーを中心とした吊り上がったLEDヘッドライトが特徴的です。
フロントウインカーには流行のシーケンシャルウインカー(流れるウインカー)をホンダそして軽自動車として初めて採用したことも話題になり、単なるフロントのデザインだけでなく、走行中に動く光で個性を表現しています。
また、先進安全装備「Honda SENSING(ホンダ センシング)」をホンダの軽乗用車として初めて採用。新たに後方誤発進抑制機能を全タイプに追加するなど、安全面にも力を入れているクルマです。
●三菱「eKスペースカスタム」
三菱「eKスペースカスタム」は、車内スペースの広さに定評があるハイトワゴンタイプの軽自動車です。
「eKスペース」のかわいい雰囲気とは異なり、三菱が提唱するフェイスデザインのアイコンである、力強いパフォーマンスとプロテクションの安心感を表現した「ダイナミックシールド」を採用し、バンパーまで伸びた大きなグリルは、とても力強いスタイリングに貢献しています。
また、ヘッドライトは標準でLEDを装備し、リアもLEDを使ったクリアレンズのテールランプになり、ベース車である「eKスペース」との違いを明確にするデザインに。
先進安全装備は歩行者にも対応した衝突被害軽減ブレーキ「FCM-City」と「誤発進抑制機能」をセットにした「e-Assist」を全車に標準装備。さらにマルチアラウンドビューモニター(バードアイビュー機能付き)を標準装備する「G Safety Package」「T Safety Package」を設定しており、安全面の充実が図られました。
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