コンパクトカークラス、いわゆる”Bセグメント”カーといえば、各社のエントリーラインを支える重要な車種。VWで言えば、新型ポロがそれにあたる。全長が4m、全幅が1.7mを超え、「大きくなった!」と言われる新型ポロだが、ではライバルと比べてどうなのか?
「コンパクト」とは、どこまでのサイズを言うのかは、言う人によって違ってくる。Bセグメントというのも同じように厳密な定義があるわけではない。と言っても、日本で正式発売が開始された新型ポロは、「Bセグの大本命」というような言い方をされる。
かっこいい。三菱L200のスペシャル・エディション、「バーバリアンSVPII」
先代よりだいぶ大きくなった新型ポロだが、そのボディサイズは、
全長×全幅×全高:4060×1750×1450mm ホイールベース:2550mm
で、やはりコンパクトだ。
全幅の1750mmも、欧州のライバルは軒並み1.7m超えだから、さほど大きいとは言えない。
ここでは、クルマがすっぽり入る直方体の体積で、そのクルマの「ボリューム感」を考えてみたいと思う。
全長×全幅×全高の答がそれだ。パーキングスペースには、これだけのボリュームの箱が入らなければ、クルマは駐められない(ミラーははみ出てしまうけれど)。
ここで示した「直方体の体積」と、実際に感じる「ボリューム感」がどれほどリンクしているか。
どう思いますか?
それでは大きい順に並べてみよう。
(1)ノート e-POWER=10.563立方メートル
(2)シトロエンC3=10.452立方メートル
(3)マツダ・デミオ=10.323立方メートル
(4)ルノー・ルーテシア=10.355立方メートル
(5)新型ポロ=10.302立方メートル
(6)ホンダ・フィット=10.246立方メートル
(7)プジョー208=10.167立方メートル
ここまでが、「10立方メートル」以上のクラス。
次からは「10立方メートル未満」のクラスである。どんなクルマが「コンパクトなBセグ」のなかでも「コンパクトなモデル」なのだろうか?
ここでは、Bセグメントのモデルを取り上げている。
Bセグでは「10立方メートル」であるが、ではC/D/Eセグではどうなるのか、ちょっと数字だけ並べてみよう。
まずは、CセグのベンチマークであるVWゴルフ。
全長×全幅×全高:4265×1800×1480mm ホイールベース:2635mm
で11.362立方メートル
次に、Dセグの代表例としてVWパサートを計算してみた。
パサート
全長×全幅×全高:4785×1830×1465mm ホイールベース:2790mm
で12.828立方メートル
最後に、メルセデス・ベンツSクラス
全長×全幅×全高:5125×1899×1493mm ホイールベース:3035mm
で14.530立方メートルとなる。
(8)トヨタ・アクア=9.988立方メートル
(9)BMWミニ(5ドアハッチ)=9.971立方メートル
(10)アウディA1=9.881立方メートル
新型VWポロがMQBを使うことになっているから、次期アウディA1も当然MQBを採用することになるだろう。そうなれば、当然、ボディサイズはポロ並に大きくなる。現行A1は、PQ25という先代ポロが使っていたプラットフォームを使っている。それゆえのコンパクトさ、と言える。
そして、今回選んだBセグモデル中、もっともコンパクトなモデルは……。
(11)スズキ・スイフト=9.763立方メートル
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