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やっと前年超えも… 9月の新車販売、コロナ前の水準に「遠く及ばず」 日野は40%マイナス

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やっと前年超えも… 9月の新車販売、コロナ前の水準に「遠く及ばず」 日野は40%マイナス

登録車は軒並みプラス 貨物車は?

執筆:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

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半導体などの部品の供給不足や原材料価格の高騰などは依然として続いているものの、新型コロナウイルス感染拡大による生産の一時稼働停止は徐々に収まりつつある日本の自動車業界。

2022年9月の国内新車販売台数は、その流れが数字となって示された。

9月の登録車の新車販売台数は、前年同月比17.8%増の「24万2042台」と13か月ぶりのプラス。

一方、9月の軽自動車の国内新車販売台数は、同35.6%増の「15万3121台」と2か月ぶりのプラスとなる。

結果として、トータルでの国内新車販売台数は、同24.1%増の「39万5163台」と15か月ぶりの前年実績超えを達成した(自販連/全軽自協調べの速報値)。

登録車の9月のブランド別新車販売台数では、主要ブランドが軒並みプラスを記録した。

具体的には、トヨタが前年同月比26.3%増(11万3328台)。

日産が同0.9%増(2万5235台)、ホンダが同0.8%増(2万1115台)。

マツダが同60.5%増(1万3202台)、スズキが同67.9%増(1万446台)、スバルが同70.3%増(7921台)、三菱自が同52.8%増(4984台)、レクサスが同56.0%増(4399台)、ダイハツが同91.6%増(2997台)と、前年実績超えを成し遂げる。

一方、貨物車のブランドは苦戦が続き、プラスを記録したのは同10.5%増(1018台)を記録したUDトラックスのみ。

いすゞは同15.4%減(5443台)、エンジン性能試験の不正問題に揺れる日野は同39.9%減(3559台)、三菱ふそうは同21.4%減(2297台)と停滞した。

軽トップはダイハツに 業界の声は?

軽自動車の9月のブランド別新車販売台数では、前年同月比54.0%増(4万9207台)を達成したダイハツが、2か月ぶりにシェアトップを獲得。

前月首位のスズキは、同41.7%増(4万7956台)を記録したものの第2位に陥落する。

また、ホンダは同46.2%増(2万7360台)とプラスを達成。一方、日産は同0.4%減(1万7268台)、三菱自は同13.7%減(4623台)と、前月のプラスからマイナスに転じた。

そして、OEM供給を受けるブランドではマツダが同26.8%増(2610台)、スバルが同75.8%増(2176台)と前年実績超えを記録。対してトヨタは同21.4%減(1918台)と低迷した。

9月の新車販売について業界団体の関係者は、「前年9月の新車販売台数が31万8371台と大きく落ち込んでいたこともあって、本年9月は15か月ぶりに前年実績超えを記録した。ただし、新型コロナウイルス感染拡大当初の2020年9月の46万9705台、感染拡大前の2019年9月の54万8209台には遠く及んでいない。生産ラインの一時稼働停止は縮小したものの、半導体など部品供給不足は長引いており、その結果、新型車や人気車の受注残を解消し切れない状態が続いている」と指摘する。

今後に関しては、「需要は新型車を中心に堅調で、また今秋以降も多くの受注を獲得しそうな新型車や特別仕様車が鋭意発売される予定。しかも前年度の販売台数が低調に推移していたため、来月以降もプラスを記録する可能性は高い」

「生産ラインの一時稼働停止は今後も一部で起こる見込みだが、海外を含めた部品供給体制は改善しつつある。一方で不安材料としては、依然として続く半導体不足やウクライナ情勢に伴う原材料の供給不足および価格高騰、円安の継続、そして新型コロナウイルスの感染者数の高止まりなどが挙げられる。受注残を本格的に解消できるだけの生産体制の再構築は、まだ先のことになりそう」と予測した。

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