オークションで知る “希少車のお値段”
スーパースポーツでもフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンのカタログモデルであれば、ユーズドカー・マーケットでの相場が存在するが、こと限定モデルとなるとほとんど流通しないため分からない。
『マクラーレンP1 1億8297万円で落札』すべての画像をみる
近年のスーパースポーツ限定モデルといえば、ラ フェラーリ、ポルシェ918スパイダー、そしてマクラーレンP1のハイブリッド・トリオが代表格だ。いずれも限定生産車で、新車として販売されていた時でも特別な顧客以外は買えないクルマであり、その価格も日本では正式には発表されなかった。
そのハイブリッド・トリオの中で唯一価格が日本で公表されたのがマクラーレンP1で、当時9661万5000円(税込)とアナウンスされた。しかしマクラーレン本社の方針で世界限定375台のP1購入条件として、既にマクラーレンを所有しているオーナーのみとされたため、お金を持っていても買うことができないハードルの高い1台だったのである。
走行576kmの新同車 ワイドシートとは?
今回出品されたのは2014年にマクラーレン・フィラデルフィアで販売された車両で走行360マイル(576km)という新車同様のコンディション。ボディカラーはマクラーレン・チームカーと同じストライキング・スーパーノバ・シルバーを纏う。
MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)の特別装備として体格の良いオーナーのためのワイドシートが組まれ、中央部がレッド・レザー、周囲がカーボンブラック・アルカンターラ仕上げとされている。ヘッドレスト部分には「P1」の刺繍が施され、6点式ハーネスが備わる。
1億8297万円 高いか安いか
オークション前にボナムスから発表された予想落札額は180~200万ドルだったが、最終的に171万ドル(1億8297万円)で決着した。新車価格を上回る額だが、どうしても欲しいと考えている方なら気にならないに違いない。
ハイブリッド・トリオの最近のオークション結果を見ると、ラ フェラーリは別格といえる3億円7500万円で落札され、ポルシェ918スパイダーのノーマルが1億4476万円、ヴァイザッハ・パッケージは1億9572万円で落札されていることを考えると、順当な額といえるだろう。
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