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レッドブル内紛の影響が出るのはこれから? マクラーレンCEOは「規則が変わる2026年に亀裂が見えてくる」と予想

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レッドブル内紛の影響が出るのはこれから? マクラーレンCEOは「規則が変わる2026年に亀裂が見えてくる」と予想

 マクラーレンが急速にレッドブルに追いつき接戦となっている2024年のF1中盤戦。マクラーレンCEOのザク・ブラウンはレッドブルの内紛はパフォーマンスにまだ影響していないと考えている。

 2022年に創業者のひとりであるディートリッヒ・マテシッツが亡くなって以来、レッドブルでは権力闘争が巻き起こっている。

■レッドブル、今季最大のアップデート投入。フェルスタッペン「これが今季残りの戦いを左右する」

 タイの大株主の支持を受けるチーム代表のクリスチャン・ホーナーと、マックス・フェルスタッペンやその周辺と切っても切れない関係にあるオリバー・ミンツラフCEO、モータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコのオーストリア陣営の間の溝は、日に日に深まっている。

 今季開幕前には、ホーナー代表の女性従業員に対する不適切行為の疑いで内部調査が行なわれることになった。この件はホーナー代表の潔白が証明されるという結果に落ち着いたが、フェルスタッペンの父ヨスはホーナーの退陣を求め、先日のオーストリアGPではデモランでのドライブを巡って2人の間に再び緊張が走った。

 そんな中、伝説的なF1デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイがチームを離れることが決まった。

 マクラーレンのブラウンCEOは、ホーナー代表の内部調査を巡って透明性を求めて声を挙げていたひとりだが、フェルスタッペンと築いた黄金時代の体制が崩れつつあるにもかかわらず、まだその影響が出ているとは考えていない。しかし22026年のレギュレーション変更に向けてチームが準備を進めていくなかで、内部の混乱が大きな影響を及ぼす可能性はあると予想している。

「この混乱は、中長期的にもっと大きな影響を及ぼすと思う」

 そうブラウンCEOは語った。

「エイドリアン・ニューウェイは……今のクルマは昨年完成したモノであり、今レースをしているクルマはすべてが順調だったときに完成したんだ」

「2026年により多くの影響が出るだろう。新しいエンジンが来たときに何が起こっているのか……そこで安定性の欠如が透けて見えてくる可能性がある」

「勝利が物事をまとめている。勝利するのが彼らにとってより困難なものになれば、陣営内の様々な関係に亀裂が生じるかもしれない」

 しかしシャシーとパワーユニットのレギュレーションが大幅に変更される2026年に向けて、すべてのF1チームが未知の局面を迎えることになる。そのためブラウンCEOは、マクラーレンにとって2025年が純粋なペースでレッドブルと肩を並べ、チャンピオンシップに挑戦する最高のチャンスになる可能性があることを自覚している。

「来年は壮大なシーズンになると思うよ。4チームがチャンピオンシップを争うようなね」

 そう語ったブラウンCEOは、アストンマーティンやRBがこの争いに加わる可能性があることも認めた。

「今トップ4に入っていないチームを除外するのは甘い。物事はとても早く変化するということを目の当たりにしているんだからね」

「みんな似たような技術を持っているんだから、我々が昨年やったようなことを他の人たちができない理由はないんだ」

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