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1989年式ローバーミニに愛を捧ぐ。モノを大切にする30代男性の等身大なカーライフ

2020年1月某日。今回寒空の中取材に協力してくださったのは、1989年式ローバー ミニとともに東京多摩地区で暮らす新沼孝太さん(34才)。

アナログなモノをこよなく愛し、作り手の思いやこだわりに想いを馳せる…。そんな彼のほっこりしたカーライフ、いったいどのような物語が紡がれるのでしょうか?

VW一筋18年!想いをカタチにする『シルバーレスト』代表・野々下智之さん(42才)

ミニとの邂逅

新沼さんにとって、ミニは人生初の愛車です。
学生時代より自転車漬けだった彼にとって、“乗り物”というメカは限りなく身近な存在。

「漫画やアニメ、雑誌などの媒体によく登場するクルマなので、特別意識せずとも『クルマ=ミニ』という構図が刷り込まれていたんだと思います。将来クルマを買うならミニ一択という考えでした」

免許を取得し、経済的にクルマを持てるタイミングが訪れれば、自然とミニと暮らすというビジョンが目下となるのは必然だったのかもしれません。

いざ買おうとなった際には、まずはインターネットでクルマ探しをしたという新沼さん。

もともと小さいモビリティが好きなので、ミニと同時にフィアット 500(旧モデル)も視野に入ったそう。

ミニもフィアット 500も、確かにどちらもアニメや雑誌で多く登場し、アイコニックなルックスですものね。生まれて初めてのクルマ選び、『小さいクルマ』という条件もそうですが、趣向としても海外のクルマに憧れがちだったようです。

「海外のプロダクツの色気に惹かれました。日本の質実剛健なモノづくりも好きなのですが、クルマに限って言うなれば、やっぱりヨーロッパのデザイン性に惚れました」

いよいよ運命のとき…その日は大雨降りしきるなかだったにも関わらず、理想の価格帯の個体を見つけるやいなや、すぐさまショップに直行!

当時まだ25歳。善は急げな行動も若さならでは…といったところでしょうか(笑)。

「基本的に丸目のクルマが好き。けれどミニは、何気に横のルックスもお気に入りなんです」

英国大衆車としての普遍さとライフスタイルがマッチ

『オシャレでかわいくて、お値段手頃』という理由だけでミニに飛びついて、その後挫折…なんて苦い思い出話も耳にしますが、幸い新沼さんとミニの関係はいたって良好。

納車から9年経った今でも「買って大正解!」と、日々感じているそうです。

「見てカワイイ、乗って楽しい。僕のミニはメイフェアの1000ccモデルなんです。40psほどなので今どきの軽自動車よりもパワーはないですが、法定速度内でラリー気分が味わえます(笑)。振動とか、自分にしかわからないクセとか、そういう面で対話している感じに、いつ乗ってもワクワクさせられます」

モノを大事にするタイプの新沼さん。

クラフトマンシップあふれるレザー製品や、アンティークの時計や小物もお好きなのだそう。

日用品も材質に込められた意味を熟知して選び、壊れても修理しながら、良い物を末永く使う。

そんな気概の持ち主だからこそ、ミニとも非常に相性がよかったのでしょう。

「サラリーマンから紆余曲折を経て、現在は地元で念願だった自転車屋を経営しています。商社・営業・外資系貿易業など、職を転々としたりもしましたが…いろいろ頭の中を整理してみたら、自転車屋こそが自分にいちばんしっくりくるのではないかと(笑)。メインで取り扱っているのは『トライアル』という競技用の自転車です。自転車屋って、車両販売だけでなく、メンテナンスを依頼されることがとても多いんです。内燃機関か人力かの違いはあれど、クルマも自転車も、いつも状態を知ってあげることが仲良くする秘訣かなと」

趣味として楽しんでいた自転車を、いつしか整備士としてプロの視点で見るようになっていったわけですが、自転車にもオーナーがメンテナンスできる範囲と、プロに任せなければならない専門的な箇所とがあるもの。

職業柄この点をよく踏まえている新沼さんは、ミニの整備もごく簡単なところは自ら済ませつつ、基本的には購入したショップにお願いしているといいます。

特徴として、ちょっとワイパーが弱いこと、クーラーがない(もともとは装備されていたが不具合が多く外してしまった)、それに加えてガラスにコーティングが施されていないため、直射日光が当たると夏場はつらいこともあるそうですが、そんな部分もミニの個性として受け入れているのだそう。

「車内が狭いことと空調が弱いためか曇りやすいし、夏場の集中豪雨なんてワイパーが全然効かなくて、危険なときもあります。安全第一で、時にはミニにペースを合わせてあげる。現代のクルマと比較すれば不便な点もなくはないですが、ミニって結構頑丈なんですよ。イギリスの大衆車として、たくさんの支持を得ただけのことはあると思っています!」

苦楽をともにした相棒…いわば“馴染んだ革靴”

現在オドメーターは16万km強を指していて、そのうち4万kmほどが新沼さんの乗った分。

芸術鑑賞がお好きだそうで、遠くは瀬戸内まで、毎年夏休みにもミニが大活躍してくれるそうです!

幸いにして、新沼さんのミニには大きなトラブルが起こったことはありませんが、それでも若くして古いクルマを入手した分、まるっきりの苦労がなかったわけではありませんでした。

「サラリーマン時代は都心で一人暮らしをしていたこともあったので、ミニは実家に置き去りだった時期がありました。大して乗っていなくとも、税金や車検は定期的にやってくるじゃないですか…それが少ししんどいと思った頃もありましたね」

始動はたまに親御さんに頼んでエンジンをかけてもらう程度、しばし“生活の足”ではなくなってしまったミニを維持することに、悩んだ時期も…。

実際に、一度車検を切って保管していたこともあったそうです。

たまには帰省して乗るかもしれないし…と一応は車検の見積もりに出したのですが、そこで発覚したのは足回りの劣化による費用の増大!

「見積書を見たら50万円ほどになってしまっていて…さすがにこのときは心くじけましたね(笑)。しかもミニの購入金額を上回る金額でもあったので、割り切ってその50万円をもっと維持がしやすそうな軽自動車の頭金にしてしまったほうがお得なのではないかとも考えました」

その際に脳裏をよぎったのは、元々好感をいだいていたスズキ ジムニーや、ホンダ N-ONE、ダイハツ コペンあたりだったのだとか。

いずれもちょっと遊び心のあるラインナップなところは新沼さんらしいかも(笑)。

けれどそんな、いうなれば遠距離恋愛状態のミニとの絆を再確認できたのは、友人からの助言だったといいます。

「『売るのは簡単だけど、また欲しいと思ったときトータルで見れば損をする』とか『同じ個体にはもう二度と出会えないかもしれない』とか…いつもファミレスで集まる友だちから猛反対されました(笑)。一人は結構いろんなクルマを渡り歩いてきたタイプ、もう一人は一度も愛車との別れを経験したことがないタイプ。僕は後者の友だちと似た境遇だったわけですが、2人とも、頑張れるなら維持しておかないと、あとで絶対後悔するって」

過去、自転車やバイクは手放したことがあったものの、“ミニ”となると……。

友人への相談のほか、愛車を売却して後悔した人のブログや、お別れシーン(いわゆるドナドナの瞬間)の画像を検索し、『もしも僕の元からミニがいなくなったら…』という光景を想像したら、やはり耐え難い心境になったのだそう。

このエピソードには痛いほど共感させられました。筆者も愛車を手放した経験がないのですが、経済的理由で壁にぶち当たったことは幾度となくありましたから…。

「手放さなくて本当に良かったです…!結局、なんとか資金を捻出し、車高調の入れ替えと車検を更新し、今に至ります。おかげでまた新たなミニの可能性を発見できましたし、もう親友というか、生活の一部というか…言うなれば“馴染んだ革靴”みたいな存在でしょうか。購入から9年、時折磨いてあげながら、まだまだ長い付き合いになりそうです」

きっとミニも、今こうして一緒にいられることを喜んでいると思いますよ!

現在他に気になるクルマって、ありますか?

ここまで新沼さんのミニ愛をお伺いしておいてなんですが…。

ミニ購入時、チラッとフィアット 500の名前も出たことですし、予算や維持の難易度はさておき、他に気になるクルマがあるのかどうかを尋ねてみることに。

あわよくば、とベスト3方式でお願いしました!

「3位はフォルクスワーゲン バス、2位はやっぱりフィアット 500ですかね、もちろん古いほうの」

やはり今でも500の名前が出てまいりました(笑)。バス(type2)も500も、どちらもレトロで丸目なあたり、さすが新沼さんセレクト!
ではでは1位は…?

「ミニ・カントリーマンのスタイリングに憧れます。けれど、究極の1台としてということであれば、今のミニをフルレストアして快適仕様にすることですね。それくらい愛着があります!」

そう語ってくれた新沼さん。ぜひその“フルレストア仕様”も、いつかお披露目してくださいね!

撮影を終えて…お仕事現場に訪問!

取材を通して筆者が感じたのは、新沼さんとミニとの付き合い方は、とっても自然体だということ。

モノ選びのこだわりや、彼独自のオリジナリティは色濃くありつつも、ときにはほどほどの妥協もし、なんだかとってもほがらかな雰囲気なのです。

きっと『今』ミニと自分がどうあるべきか、何ができるか…その範囲内で無理なく等身大に生活しているからなのでしょう。

そんなライフスタイルを生きる彼が営むお店『のどか』。

カーライフにも、ショップ名にも、実に新沼さんらしさが色濃く発揮されているなと感じました。

人と自動車の関わりかたは千差万別。

ときにキビキビ、ときにスローに…趣味と実益が絶妙にマッチした、こんなほっこりカーライフも楽しみかたのひとつですね。

オーナープロフィール

お名前:新沼 孝太さん
年齢:34才
職業:自転車屋のどか 店主
愛車:ローバー ミニ(メイフェア1000cc)
ミッション:4速MT

●自転車屋 のどか
住所:〒196-0001 東京都昭島市美堀町1-8-2
TEL&FAX:042-519-1187
営業時間:
平日:12:00~20:00
土日:13:00~20:00
定休日:月曜・木曜(※イベント等で臨時休業する場合があります)
最寄駅:西武拝島線「西武立川駅」南口より徒歩5分
※駐車場はありませんので、駅前のコインパーキング等をご利用下さい。
HP:http://nodoka-bicycle.sunnyday.jp/


[ライター・カメラ/細谷 明日葉]

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