■新型ハリアー登場で先代モデルに影響はあるのか
2020年6月17日に発売されたトヨタ新型「ハリアー」ですが、2020年5月中旬から先行予約がおこなわれた結果、同年6月3日時点で2万台を受注するほどの人気を誇っています。では、4代目となる新型ハリアーが登場したことで、中古市場に影響はあったのでしょうか。
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2020年6月末時点で大手中古車サイトのハリアーの登録台数は約3000台となり、その多くは先代にあたる3代目ハリアーが台数を占めています。
3代目ハリアーは、2013年に登場し2017年にマイナーチェンジされています。このマイナーチェンジでは、2リッターターボ車の追加や安全装備、デザインなどさまざまな部分が改良されました。
そのため、2017年のマイナーチェンジ前後で中古市場でも価格相場が異なり、マイナーチェンジ後であれば200万円前後からとなっています。
また、2020年春頃まではオーダー可能だったこともあり、2019年や2020年といった新古車も数多く流通しています。
では、新型ハリアーが登場したことで、中古市場に影響はあるのでしょうか。中古車バイヤーのA氏は次のように話します。
「従来の中古市場では、新型モデルが登場すると先代モデルの中古車価格が下がる傾向にありますが、ハリアーは歴代モデルを通じて人気があるので、なかなか値が落ちません。
また、人気車の場合は新型モデルが出てから半年、1年後に新型モデルの中古車が出回ってくることで中古車価格に影響が出てきます。
とくに2013年にデビューした先代ハリアーのラグジュアリーな世界観は現在でも通用するので、若年層から年配層まで幅広い年齢層のユーザーから支持されているので、なおさら現状を維持するのではないかと予想しています。
先代ハリアーはマイナーチェンジ前後で相場が変わるものの、マイナーチェンジ前であれば150万円くらいから、マイナーチェンジ後で200万から流通しており、高年式のほぼ未使用の新古車が狙い目かもしれません」
※ ※ ※
新型ハリアーは、走行性能、安全・快適装備などさまざまな部分が進化していますが、エントリーグレードの価格が299万円からと先代よりも若干安く設定されたことで、大きな話題となりました。
同時に299万円からという設定で、先代ハリアーではなく新型ハリアーを選択する人も一定数いるといいます。
■意外!? 新型キックスの登場でジュークの中古市場に影響がある?
2020年6月24日に日産は国内向けの新規投入車として10年ぶりとなる新型「キックス」を発表、同日30日発売されました。
前出の中古車バイヤーによると、新型キックスの前身となる「ジューク」の中古車市場に影響が出るのではないかと話します。
「新型キックスは、『ノート』や『セレナ』の新車・中古車ともに人気のあるe-POWERを搭載します。また、サイズも人気があるコンパクトサイズということで、中古市場に出回ってきたら引く手あまたの存在になるのではないかと予想しています。
同時に、中古市場で流通しているジュークの動きが鈍くなるのではないかという懸念もあります。以前から新車市場でも人気が低迷しているジュークは、中古市場も同様で平均で100万円を下回るにも関わらず程度が良い個体が多くありました。
しかし、近年のコンパクトSUVブームもあり、トヨタ『C-HR』やホンダ『ヴェゼル』といった真っ向のライバル車や、トヨタ『ライズ』やダイハツ『ロッキー』など新車や新古車でも手の届きやすい価格で流通しているので、中古のジュークは厳しい状況でした。
そこに、キックスが出てくることで、ジュークの中古車相場の値崩れが進むのではないかといわれています」
2010年にコンパクトSUVの先駆け的存在として登場したジュークですが、発売直後はデザインの珍しさやサイズ感などが好評となり、人気を博しました。
しかし、2013年にヴェゼル、2015年にマツダ「CX-3」、2016年にC-HRなど続々とコンパクトSUVが出てきたことで、ジュークの販売は低迷していき、2019年末には日本向けモデルが生産終了となりました。
コンパクトSUVというジャンルを開拓したジュークですが、新車市場では他社のライバル、中古車市場では日産としての後継モデルによって、影の薄い存在となってしまう悲しきモデルになりそうです。
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みんなのコメント
どうせ放置されてこのモデル一代限り(笑)