2023年12月4日(現地時間)、トヨタはベルギーのブリュッセルで「スポーツクロスオーバーコンセプト」と「アーバンSUVコンセプト」の2台のバッテリー電気自動車のコンセプトモデルを公開した。
スポーツクロスオーバーコンセプトは2025年に欧州導入を予定
トヨタは、ヨーロッパで2026年までに6台のBEV専用モデルを導入する予定だ。電動モデルの多様なポートフォリオは、2035年までにZEV(ゼロエミッション ビークル)を独占的に提供し、2040年までに完全なカーボンニュートラルを達成するという目標に向けて、ヨーロッパ トヨタを推進させるのに効果が高いだろう。
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まずはスポーツクロスオーバーコンセプト。このモデルは、2023年4月に上海モーターショーでワールドプレミアされた。中国のBYDとのコラボレーションで、中国とヨーロッパ市場向けに開発された。ヨーロッパでは、2025年までに導入を予定している。
ブリュッセルにあるトヨタのケンシキ フォーラムで発表されたこのコンセプトモデルは、洗練されたエアロシルエットと独特のファストバックラインが特徴的だ。同社のBEV(バッテリー電気自動車)ラインナップのデザインアイコンになるだろう。
初めて電気自動車を所有するユーザーに向けて、既存のSUVからこのスタイリッシュなモデルへの買い替えを促す。ファストバックスタイルの5ドアで、ラゲッジスペースは広く、リアシートのアレンジで最大限の快適さを提供するという。
ヨーロッパに投入される最もコンパクトなBEV専用モデル
もう1台が、「アーバンSUVコンセプト」だ。これは前述の6台のBEV専用モデル中、最もコンパクトでアクセスしやすく、トヨタがヨーロッパでBEVの最大の市場の1つになると予測するB-SUVセグメントに投入される。
トヨタは既に、このクラスにハイブリッド車のヤリスクロスを投入し、B-SUVセグメントで最も売れているモデルとして注目を集めている。その経験が、ヨーロッパの顧客の優先順位を満たす本物のバッテリー電動SUVの開発を進めさせている。さらに、トヨタはブランドの特徴である品質、耐久性、そして信頼性を誇っている。
アーバンSUVコンセプトは、コンパクトなボディながら力強いショルダーラインがSUVらしい存在感を主張している。ドライビングポジションは高めで、乗車人数や積載荷物に応じてシートやラゲッジスペースをアレンジできるインテリアを備えている。
駆動方式はFWD(前輪駆動)とAWD(全輪駆動)を設定し、AWDはトヨタの製品DNAで重要なモデルとなる。また、デュアルバッテリー戦略も展開する。これは、ユーザーがアクセシビリティやドライビングレンジのニーズと優先順位に合わせて、異なる容量の2つのバッテリーオプションから選択できるというものだ。
アーバンSUVコンセプトは外寸のみ発表されており、全長4300×全幅1820×全高1620mmとなっている。詳細なスペックや生産モデルに関しては、2024年中に発表される予定だ。
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