クルマ好きとクルマ談義になると何かとヨーロッパ車を褒める層が一定数いる気がする。確かに走行環境の違いからか、ヨーロッパ車は走行性能に優れるという声も多い。では、日本車でヨーロッパ車的なクルマに乗ったらどのように感じるのだろうか? ヨーロッパ車的という観点にスポットを当てて、マツダ6に乗り、チェックしてみた。
文・写真/西川昇吾
「いぶし銀」マツダ6はなぜ愛される? 足回りはほぼ欧州車?? FFサルーンとディーゼルのコンビ最強すぎる!!
■マツダ6を選んだポイントとは何か
マツダ6(セダン/全長4865×全幅1840×全高1450mm)
なぜ今回マツダ6を選んだのか? それはセダン/ツーリングワゴンという伝統的なボディを採用していて、ディーゼルエンジンがラインアップに存在するからだ。
近年の日本でのトレンドはSUVとミニバンであるが、高速道路での移動が多いヨーロッパではまだまだセダンやツーリングワゴンが多くラインアップされている。
この点は日本車のラインアップと大きく異なる点だろう。
また、近年は少しトレンドが変わりつつあるが、ヨーロッパではクリーンディーゼルという考えが主流となった時代が少し前にあった。
フォルクスワーゲングループのディーゼルゲート不正で方向性が変わった面もあるが、まだまだディーゼルエンジン搭載モデルは多くラインアップされている。
そのような側面から、セダン・ツーリングワゴンでディーゼルエンジンをラインアップするマツダ6を「ヨーロッパ車的な日本車」と考え選んだ訳だ。
本音のところはツーリングワゴンを選びたかったが、ディーゼルの広報車ラインアップがセダンしかないとのことで、20周年記念車のセダンでチェックすることにした。
■静寂性と安定性が抜群!! マツダ6の走行は最高の仕上がりに
インテリアは洗練されたものとなっており、静寂性と安定性は群を抜いている。また思っていた通りの加速が可能で高速道路の合流もやりやすい
まず街中の低速域で乗り始めて感じたのは車内の快適性だ。
以前ディーゼルエンジンのCX-5に乗った時もその静寂性の高さに驚いたが、3ボックス形状のセダンボディのマツダ6はその更に上を行く印象だ。
また、乗り心地もソフトで快適な印象だ。しかし、フワフワし過ぎているといった印象はなく、程よく減衰が効いて振動はしっかりと収束してくれる。
そして驚いたのがスロットルレスポンスの良さだ。
ディーゼルであるため低速トルクが優れているのはもちろんだが、アクセル操作に対してスッとトルクでエンジンが反応してくれる印象だ。
思った通りに加速することが可能で、これは高速道路での合流でも好印象につながったポイントだ。
高速道路では快適そのものだ。長いホイールベースで直進安定も高く、街中でソフトに感じた乗り心地は、高速域でもソフトすぎて不安定だという印象はない。
そして驚かされたのが高速道路での燃費の良さだ。ディーゼルは高速移動に適しているとはよく言われるものの、高速区間の燃費を実際に燃費計で測ってみると25.0km/Lを超えていた。
高速道路での移動が多い人ならばガソリン代の高い昨今、ディーゼルは大いにアリな選択だ。
■マツダ6が日本車とヨーロッパ車の良いとこ取りって本当?
ディーゼル特有の太い低速トルクでグイグイと勾配を登っていき、エンジンを回すのが気持ちがいいクルマとなっている
ワインディングのヒルクライムに入ると、ディーゼル特有の太い低速トルクでグイグイと勾配を登っていく。
ここではトランスミッションの制御が素晴らしいと感じた。最大トルク発生回転数は2000rpmとなっているが、マニュアルモードを選択しなくても2000~3000rpmのトルクバンドをキープしてくれる。
ワインディングのコーナーもロール感はややあれど、不安感なく落ち着いた挙動で駆け抜けていく。
ペースを上げると連続するS字ではややサスペンションがソフトな印象もあるが、クルマのキャラクターを考えれば充分と言える。
なんというか、穏やかな気持ちで「サラッ」とワインディングを走れるクルマだ。
しかし、パドルシフトを操作してエンジンを上まで回すと発見があった。ディーゼルエンジンとは思えないほど、回して気持ちいいエンジンになっているのだ。
レッドゾーン開始ポイントは5000rpmとなっているが、高回転域でもしっかりとパワーが付いてくる印象だ。
ディーゼルだと上が眠たいというか、ただ回っているだけといった印象もあるが、この回して楽しいディーゼルというパワーユニットは新鮮な印象だ。
ソフトな乗り心地と高速道路でも疲労感の少ない足回り、そして回して楽しいディーゼル。
マツダ6はなんだかヨーロッパ車と日本車の良いとこ取り、そんな印象がする1台であった。
SUVブームで話題に上がることが少ないが、日本のセダン・ツーリングワゴンもまだまだイケてる雰囲気を感じた。
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当のマツダの愛が足りないからフルモデルチェンジさせてもらえない