大胆な変革を進めているジャガーは2024年12月3日、新しいブランド・アイデンティティのデビューに続き、新生ジャガーを具現化したEVデザイン・コンセプトカー「TYPE 00」を世界初公開した。
6日間にわたり南フロリダのマイアミ・アートウィークでデビューした「TYPE 00」は、創業者ウィリアム・ライオンズ卿の信念「Copy Nothing」まで立ち戻り、さらに今後の展開を示唆するモデルだ。
フォルクスワーゲン認定中古車を「Certified Pre-Owned(サーティファイド プレオウンド)」に改称。
ジャガーのエイドリアン・マーデルCEO
「人々を魅了するジャガーの魔法のような力は、私にとってとても大切でかけがえのないものです。ヘリテージや、芸術性、そしてエモーショナルな魅力をもち、比類のないオリジナルのブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランドでした。それこそが私たちが目指すジャガーであり、かつてのE-TYPEのようなアイコニックなモデルと同じような感動を生み出したいと思っております。私たちの変革の旅は、Copy Nothingというジャガー本来の信念に導かれてスタートを切りましたが、その結果はすばらしいものになると確信しています」「TYPE 00」は、ジャガーの新たなクリエイティブな哲学「Exuberant Modernism(活気あふれるモダニズム)」を体現したモデルとされる。名称に使用している「TYPE」は、ブランドの起源ともいえる、「E-TYPE」といったモデルに由来している。
そして、ひとつ目のゼロは、排出ガスゼロを意味し、ふたつ目のゼロは、新生ジャガーにとってのゼロ号車両であることを表している。先見性のあるデザインは、EVの常識を覆すものであり、長いボンネット、流れるようなルーフライン、23インチのアロイホイール、ファストバックのプロファイル、ボートテールなどが、洗練されたモダンなシルエットを生み出している。このデザインは、独自のEV専用プラットフォームであるJEA(Jaguar Electrical Architecture)によって実現されている。
「TYPE 00」は、ブランドの精神とエッセンスを最大限に再現した、新世代ジャガーの序章となるもので、デザインとエンジニアリングの両方を白紙の状態からスタートさせている。
この専用テクノロジー・プラットフォームによって、魅力的なドライビングエクスペリエンス、卓越したハンドリング、そして期待を上回る快適な乗り心地を実現することになる。
デザインは、自信に満ちた新しいフロントマスクを採用し、垂直なフラッシュサーフェスと、その中央に配した新しいジャガーのデバイスマークを組み合わせたデザインとしている。特徴的で精緻なフロント・ライトシグネチャーが車両のコーナーを強調し、幅広さと安定感を強調。
サイドは大胆なプロポーションが特徴で、車体の両側には手仕上げの真鍮インゴットにレーザーエッチングしたジャガーの「leaper(リーパー)」を描いている。このインゴットは格納式となっており、必要に応じてリアビューカメラが出現する。充電ポートやフロントエアインテークと同様に、通常時は隠された状態になっている。
リヤにも大胆な演出を採用。ガラスのないテールゲートと、ボディと調和したパノラミックガラスルーフが、まるで彫刻のようで、独特な水平のStrikethrough(ストライクスルー)グラフィックを採用している。
「TYPE 00」は2台のコンセプトを披露した。ひとつは、「サテンロードンローズ」カラーのモデルで、マイアミのアイコニックなアールデコ建築のパステルカラーにちなんで「マイアミピンク」と呼んでいる。
これは、真鍮が経年変化し独特なローズカラーになることからインスピレーションを得ている。もうひとつは「インセプションシルバーブルー」のエクステリアカラーだ。「ロンドンブルー」と呼ぶこのカラーは、1960年代のオパールセントシルバーブルーに着想を得たもので、ジャガーのルーツである英国のイメージを反映している。
インテリアは、エクステリアと同様の豊かなプロポーションを誇るモダンなデザインになっている。荘厳な室内には、手仕上げの3本の真鍮のラインがフロントからリヤに沿って配置され、中央には長さ3.2mの真鍮の支柱があり、フローティング・インストルメントパネルを分割している。
インテリアはレイヤード色調で統一され、手織りの糸からインスピレーションを得た、触り心地の良いウール混紡素材が、2つのシート、サウンドバー、床材を包み込んでいる。
ディスプレイスクリーンにも、感覚を刺激するアーティスティックなアプローチを採用。光と影を使って立体的なオブジェクトを表現する「キアロスクーロ(明暗を活かした技法)」を使ってアニメーションを作成している。
新生ジャガーの最初の市販モデルは4ドアGTで、2025年後半に発表予定とされている。1回の充電で、ヨーロッパWLTPモードで770km(478マイル)の最大航続距離、さらにわずか15分で最大321km(200マイル)分の急速充電を実現することをターゲットにしている。
またジャガーは、世界中の顧客向けに、エクスクルーシブなブランドストアを展開する予定だ。ジャガーの世界に没入できるよう、環境やその土地の文化を取り入れた空間デザインを採用する。ブランドストア1号店は、パリの高級ファッション地区の中心である、8区にオープン予定となっている。
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ジャガー・ジャパン 公式サイト
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