節目の20回目大会も好天に恵まれ大盛況!
2023年7月16日(日)、宮城県にある「スポーツランドSUGO」にて、シャコタンユーザーを集めたドレスアップコンテスト「Tセレクション杯」が開催されました。全国各地から自慢の愛車を引っさげ、ギャラリーにアピールしているオーナーたちの姿が印象的だった同イベントをレポートしていきます。
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走るクルマの9割以上が「どシャコタン」
トヨタ「エスティマ」、ホンダ「オデッセイ」、「アコードワゴン」に「ステップワゴン」など。これら国産ミニバンをベースにしたカスタマイズが全盛だった2000年初頭に、宮城県に店を構える「Tセレクション」が始めたドレスアップコンテスト(通称ドレコン)が「Tセレクション杯」。コロナ禍による開催中止期間を挟んだものの、2023年で20回目を迎えた。
多くのドレコンは広大な駐車場を会場にしているが、同イベントの舞台はスポーツランドSUGOの本コースならびにパドック。そんな非日常な空間ということもあり、人気ベントへと成長した。
会場を生かした、他のドレコンにはないコンテンツも人気の理由。その代表が、エントリー車による本コースのパレードランだ。SUGOの本コースといえば全体を通してアップダウンを繰り返し、最終コーナーからホームストレートにかけては激しい登り勾配をもつテクニカルなレイアウト。そこを「どシャコタン」のクルマたちが走り抜けていくというある種異様な光景は、Tセレクション杯ならではの風物詩となっている。
加えて今回は20回目の記念大会ということもあり、Tセレクションの創業社長がかつて愛車として乗っていたエスティマだけで走るプログラムも用意された。
また、現在休刊となっている軽自動車ドレスアップ誌『Kスタイル』とのコラボ企画、軽自動車だけの走行会も特別に実施。参加者が楽しいのは当然ながら、ギャラリーも見ていて楽しめるコンテンツとなっていた。
軽ハッチバックのポテンシャルに驚愕
軽自動車がサーキットを走ると聞くと「どうせ遅いんでしょ?」と思うかもしれない。たしかに富士スピードウェイのような高速サーキットであればそうかもしれないが、スポーツランドSUGOでは軽自動車だからといって侮れない。実際、普通車を含めた混走の時間では、排気量が2倍の差もあるような普通車を颯爽と抜き去るシーンもチラホラ。ちなみに、他のサーキットでは軽自動車がポルシェよりも速い、なんてことも。
今回走った軽自動車の中で速かったのが、ダイハツ「ミラ」の2台。1台はL500系のアヴァンツァート、もう1台はL275系のバン。前者はいわゆる足まわりとコンピュータチューニングを施し、後者はそれらに加えてエンジン載せ替えなども行ったディープな仕様となっていた。車重が軽いハッチバック(しかも軽)というアドバンテージも相まって、キビキビとした走りが非常に印象的だった。
なお今回の20回目をもって、Tセレクション杯は一旦その歴史に幕を下ろすとのこと。非常に残念ではあるが、また復活することを願って待ちたい。
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