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時代の変化と共に変わってきたSUV──新型ホンダCR-V詳報

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時代の変化と共に変わってきたSUV──新型ホンダCR-V詳報

e_HEV搭載の新型ホンダ「CR-V」が、まもなく日本に上陸する。ひと足はやく実車を見た『GQ JAPAN』ライフスタイルエディターのイナガキがリポートする。

新型ホンダCR-Vの特徴

新型ホンダCR-Vの詳細判明! 2026年2月発売開始へ──GQ新着カー

1.概要&エクステリア2.インテリア1.概要&エクステリア

燃料電池自動車(e:FCEV)のみだったホンダCR-Vに、ようやく“フツー”のハイブリッドモデルが加わる。

2025年12月4日、ホンダは、「CR-V」の日本仕様に関する情報を一部発表した。発売は来年2月となる。

今回、ひと足早く実車に触れた。すでにe:FCEVバージョンが上陸しているから新鮮さはないものの、どことなくギュッとしている。あとで開発担当者に訊くと、e:FCEVバージョンの全長は今回上陸ハイブリッドモデルに対し105mm長いそうだ。この105mmというのはフロント部分の違いだそうで、主に専用パワートレイン搭載によるものという。

加えて、日本仕様は「RS」と呼ぶスポーツグレードのみの設定となるため、ややエクステリアがスポーティに仕立てられている。

RSは、「ロードセーリング(Road Sailing)」の略称。ホンダのウェブサイトには「ロードセーリングには、あたかも水上を帆走するように、悠々と気持ちよくハイウェイを走る、そんな想いが込められています」と記されている。

現行モデルだと、たとえば「シビックRS」はスポーティな内外装パーツに加え慣性モーメントを30%低減したシングルマス軽量フライホイールや専用サスペンション、専用ブレーキなども採用。「ヴェゼルe:HEV RS」は専用ローダウンサスペンションを採用し、かつ電動パワーステアリングに専用チューニングを施す。

しかし、CR-VのRSグレードは足まわりやパワートレインなどはベースモデルと共通。“雰囲気”のみでRSの世界観を創る。RS=スポーツモデルと考える向きには物足りなさを感じるかもしれないが、スポーティな足まわりなどを苦手とする向きには歓迎されるだろう。SUVだとファミリーユースも多いはずだから、標準モデルらしい柔らかい乗り心地が好まれるかもしれない。もっとも、まだ試乗していないのでなんとも言えないが……。

ルノーが設定する「エスプリ アルピーヌ」と呼ぶグレードも、内外装が専用であって、足まわりやパワートレインはベースグレードと同じだ。それでも、スポーツカーで知られているアルピーヌブランドを彷彿とさせるスポーティな専用内外装パーツによって運転時のテンションが高まる。

CR-Vはまだ運転したことがないのでわからないものの、全体の雰囲気として、ホンダ車らしいスポーティさを存分に感じるから、きっと運転は楽しくなるはずだ。

2.インテリア

インテリアは、現行ホンダ車共通のイメージでまとめられている。プレスリリースには「自然に使えるHMI、運転のしやすさをサポートする『動感視界』観点で造形を行い、スポーティさとユーティリティーを両立」と謳う。

実際運転席に座ると、Aピラーが邪魔にならいよう徹底的に工夫されているのがわかる。視界が広々しているので、視認性はかなり良好。プレゼンテーションでは、特に雪道の運転で真価を発揮すると示されたが、その通りであると思う。

スイッチ類の工作精度は高く、わずかに触れるだけでクオリティの高さを実感。いつのまにかCR-VもプレミアムSUVに進化していたのだ。

訊くと、今年は初代CR-Vが誕生してから30年の節目。初代は、1990年代前半のRVブームに乗り遅れたホンダを救ったうちの1台だった。当時は100万円台後半から販売されたのもあって大ヒット。トヨタ「RAV4」のライバルとして注目された。

30年を経て、エントリーのポジションは「WR-V」に譲り、CR-Vが上位に昇格。考えてみればトヨタもエントリーは「ヤリスクロス」とし、RAV4にプレミアムな要素を与えているから、時代の変化と共に変わってきたのだ。

▲次ページ:「強敵、新型トヨタRAV4に挑む」

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文:GQ JAPAN 稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント

1件
  • ******
    “雰囲気”のみでRSの世界観を創る=ただの値上げw
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