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ポルシェのEVスポーツサルーン「タイカン」に後輪駆動モデルが登場

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ポルシェのEVスポーツサルーン「タイカン」に後輪駆動モデルが登場

ポルシェがフル電動スポーツサルーンのタイカンにRWDのエントリーモデルを新設定。航続可能距離は最大484kmを実現

 ポルシェAGは2021年1月20日(現地時間)、フル電動EVのスポーツサルーン「タイカン(Taycan)」に後輪駆動モデルのベーシックグレードを追加設定した。欧州市場でのデリバリーは本年3月中旬より開始する予定だ。

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 カイエン・ターボS/ターボ/4Sに続く第4のモデルレンジとなるベーシックグレードは、シンプルに「タイカン」のみの車名を名乗る。最大の特徴はパワートレインのレイアウトで、他グレードがツインモーターの4輪駆動で構成するのに対してRWD(後輪駆動)を採用。フロア下に配する駆動用リチウムイオンバッテリーには総容量79.2kWhの“パフォーマンスバッテリー”を搭載し、通常時の最高出力が326ps、ローンチコントロールを使用するとオーバーブースト408psにまで高まるモーターをセット。一充電の航続距離は最大431km(WLTPモード)を実現した。また、総容量93.4kWhの“パフォーマンスバッテリープラス”もオプションで選択可能。モーターの最高出力は通常時で380ps、ローンチコントロール使用時でオーバーブースト476psにまで引き上がり、一充電の航続距離はタイカン・シリーズ最長の最大484km(WLTPモード)にまで伸びる。走行性能については、0→100km/h加速が5.4秒、最高速度が230km/hと公表。充電に関しては、急速充電器を使うと22分半ほどで80%の容量までの充電ができ、また5分ほどの充電で100km走行分の電力を確保することが可能だ。

 足回りの面では、アダプティブエアサスペンションにスマートリフト機能を組み込んだことがトピック。段差がある場所などでは車高が自動的に上がり、また高速巡航などでは路面状況に応じて車高を最適に自動調整する。制動機構にはフロントに6ピストンアルミモノブロック固定キャリパー+Φ360mmディスクを、リアに4ピストンアルミモノブロック固定キャリパー+Φ358mmディスクを装備。オプションで、より高性能なPSCBブレーキも用意する。また、先進機構のポルシェインテリジェントレンジマネージャー(PIRM)やパワーステアリングプラス、アクティブレーンキーピングアシスト、ポルシェInnoDrive、カラーヘッドアップディスプレイ、最大出力22kWの車載充電器などを設定した。

 4ドアスポーツサルーンに仕立てたエクステリアに関しては、他グレードと同様、ポルシェのDNAを明確に引き継ぐとともに、新しい時代の始まりを告げる新進のEVスポーツデザインを採用する。装備面では、空力特性の向上を狙った19インチアルミホイールやブラックアルマイト仕上げのブレーキキャリパー、LEDヘッドライト、ブラックアウト化したフロントエプロン/サイドシル/リアディフューザー、リアのライトバーに組み込むガラス調のポルシェロゴなどを導入した。

 内包するインテリアも他グレードと同じく、初代911のダッシュボードデザインを発想の源として、デジタル時代にふさわしい造形に再構築する。独立型のメーターパネルは明確かつ必要最小限、しかも最先端のデザインで構成し、ポルシェ特有の丸型メーター表示も可能な湾曲した16.8インチディスプレイをセット。また、中央の10.9インチインフォテインメントディスプレイとオプションのパッセンジャーディスプレイの組み合わせは、ブラックパネルルックの一体化されたガラス画面を形成し、それによってインテリアと視覚的に融合する。さらに、前席には8方向の電動調整が可能な部分レザーのコンフォートシートを採用。ラゲッジ容量はフロントが84リットル、リアが407リットルを確保した。

 気になるタイカンの車両価格は、ドイツ本国で8万3520ユーロ(約1050万円)~に設定する。日本での車両価格や発売日は現在のところ未発表だが、ポルシェ ジャパンの公式HPでは価格未定でイメージ画像などが掲載されていることから、それほど遠くない時期に正式発表となるだろう。

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