2020年1月5~17日にサウジアラビアで開催されるダカールラリーに向けて、ミニX-raidチームが参戦体制を発表した。2020年大会ではステファン・ペテランセルとカルロス・サインツのふたりが改良型のX-raidミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー(X-raidミニJCWバギー)をドライブする。
過去10年に渡り南アメリカを舞台に争われてきたダカールラリーは、2020年から開催地がシリーズ史上初の中東サウジアラビアに移される。
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ダカールの新時代幕開けとも言える1戦で2018年以来の総合優勝を狙うX-raidは、投入するミニJCWバギーを改良。サウジアラビアの砂漠地帯でのハンドリングやスピードを喜善するべく、フロントのショート化などを施した。
この改良型マシンをドライブするのは、大ベテランのペテランセルとサインツのふたり。これまでにサインツは2度、ペテランセルは13度、ダカールを制しており、ふたり合わせてダカール15回制覇という強力コンビだ。
大きなトピックスとして、ペテランセルはナビゲーターに妻であるアンドレアさんを起用することも発表された。ペテランセル夫妻は2019年に行われたアブダビ・デザートチャレンジで優勝、FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップでは最終戦を前に首位と7ポイント差のランキング2位につけるなど、ラリーレイドの世界でも息のあったコンビネーションをみせている。
またチームは引き続きレッドブルや南アメリカのガソリンスタンドチェーン『Primax(プリマックス)』からサポートを受けるほか、新たにバーレーン王国によるサポートも受けることになり、マシンサイドやリヤに『Bahrain(バーレーン)』のロゴが掲出される。
チームオーナーのスヴェン・クワントは「カルロス(サインツ)とステファン(ペテランセル)という、経験豊富なだけでなくミニをよく知るふたりを起用することができた。1月のダカールに向けて入念に準備を整えていく」と述べている。
「我々が投入するミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギーは、この1年を通して熟成と改良が進められてきた。新たなパートナーとしてバーレーン王国を迎えられたこともうれしく思うよ」
「また引き続きプリマックスが関係を維持してくれたことは、これまでのダカールラリーでX-raidが残してきたものの証と言えるだろう」
2020年のダカールラリーに向けては、元F1王者で2018/19年のWEC世界耐久選手権王者であるフェルナンド・アロンソも、トヨタ・ハイラックスで参戦するべく準備を進めている。
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