シートの剛性を高める究極の設計思想が ドライバーは運転だけに集中できる!
2月10~12日に大阪市インテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2018」で自動車用シートメーカー「レカロジャパン」が開発したバケットシート『RMS』を発表。高い横Gが発生するサーキット走行で、ドライバーの身体をシッカリとホールドして正確なドライビングを実現するために、究極まで剛性にこだわったモデルなのだ。レカロシートは高いシェル剛性や人間工学を取り入れた設計により、メディカルシートと呼ばれるほどドライバーの身体を正確にホールドする。 ラインアップには、リクライニング機能を持つコンフォートタイプとバケットシートなど多岐に渡るが、いずれもストリートでの使い勝手も考慮されている。
「RECARO」最高峰のシートはこんなに凄かった【大阪オートメッセ2018】
レカロジャパンが開発したバケットシート『RMS』は、ストリートでも使える保安基準適合ではあるが、サーキット走行をするユーザーをターゲットに設計が施されている。 従来モデルと何が異なるかというとひと言「剛性」である。
じつは、サーキットでコーナリングするときにドライバーに掛かる横Gは、ストリートでは体験できないほど高い。 ところが、そのようなときシートはわずかだがタワミが発生。ドライバーは本来のドライビングポジションとのズレを修正しようと無意識に無駄な力を入れている。 それでは、ステアリングの操舵、アクセル/ブレーキ/クラッチにシフトといった操作に集中できなくなってしまう。
『RMS』は、シートの剛性を高めることで徹底的にタワミを排除。ドライバーが正確な操作を行えるようにしている。 具体的にはシートバックを補強し、さらに脇腹が当たる部分の剛性も高められるような設計を施している。
また、サーキット走行での快適性を考慮して、通気性高める穴をシートバック配置。沈み込みが少ないが振動を吸収する『ISFバッド』を採用する。また、ドライバーの視点を下げるためにシートバックの角度はやや寝かせ気味になっている。ハンスや4点式シートベルトにも対応しているのは言うまでもない。シートポジションについてはサイドアダプターで角度調整をすることはできる。
現状では、日産R35型GT-R、Z34型フェアレディZ、ホンダS2000用の専用シートレールが設定され、一部車種は従来のシートレールを流用できるようだ。 しかし、ドライバーの体型や好みのポジション、車種など、さまざまな要件をクリアできるシビアなシートセッティングを可能とする高い技術を持った専門ショップによる正確な取り付けは必要だろう。
シェルは、ドライカーボン製とFRP製の2種類を用意。 ドライカーボン製の『2600G』は軽さと高剛性を追求したまさにレーシングスペックと言っていい仕様だ。価格は48万6000円(税込み)。 FRP製『2700G』は形状などは『2600G』と同じだが、価格はグッと抑えられ15万6600円(税込み)。
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