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フェルスタッペンがノリスとの一騎打ちを制し今季7勝目飾る。角田裕毅は19位【決勝レポート/第10戦】

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フェルスタッペンがノリスとの一騎打ちを制し今季7勝目飾る。角田裕毅は19位【決勝レポート/第10戦】

 6月23日、2024年F1第10戦スペインGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季7勝目、自身通算61勝目を飾った。2位にポールシッターのランド・ノリス(マクラーレン)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。角田裕毅(RB)は19位となった。

 スタートタイヤは19台がソフトタイヤ(C3/レッド)をチョイス。ピットレーンスタートのアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)のみミディアムタイヤ(C2/イエロー)を選択した。
 
 気温24度、路面温度42度、湿度65%というドライコンディションのなか、66周の決勝レースはスタートを迎えた。

【順位結果】2024年F1第10戦スペインGP決勝

 ポールシッターのノリスはフェルスタッペンを牽制。フェルスタッペンはイン側の芝生に右サイドが出るほどのサイド・バイ・サイドのままターン1に向かう。

 しかし、4番手から抜群の蹴り出しを見せたジョージ・ラッセル(メルセデス)が2台をまとめてアウト側からオーバーテイクし、ラッセルがトップにおどり出る。

 また、17番手スタートの角田は、周冠宇(キック・ザウバー)、ケビン・マグヌッセン(ハース)をかわし早々に15番手に浮上した。

 抜群のスタートでトップに浮上したラッセルだったが、DRSが使用可能となった3周目にフェルスタッペンが易々とラッセルをパスしトップに浮上する。

 これでフェルスタッペン、ラッセル、ノリス、ハミルトン、カルロス・サインツ(フェラーリ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)というトップ6に。

 15番手に浮上した角田だったがレースペースが伸びない。そんななか、7周目にマグヌッセン、そして周冠宇に続けてパスされ、角田はスタート位置の17番手まで後退する。

 周冠宇と角田は10周目というもっとも早いタイミングでミディアムタイヤに交換しアンダーカットを狙う。11周目にはマグヌッセンがピットインするが、周冠宇と角田はマグヌッセンへのアンダーカットに成功する。

 しかし、ミディアムタイヤに変えた角田のペースが伸びず、アンダーカットされたマグヌッセンが角田を抜き返す。なお、マグヌッセンはスタート手順違反で5秒のタイムペナルティを受けることに。

 16周目、フェルスタッペンを4秒差で追っていた2番手ラッセル、そして5番手サインツがピットイン。ラッセルは右リヤタイヤの交換でタイムロスがあり、停車時間は5.3秒に及んだ。かろうじてサインツの前をキープするが、これでノリスにチャンスが訪れる。

 18周目にフェルスタッペンがピットイン、これでノリスが暫定トップとなる。ノリスはソフトタイヤのまま1分20秒台で周回を重ねるが、ミディアムに履き替えたフェルスタッペン、ラッセル、ハミルトンらは1分19秒台というペースだった。一方、角田は22周目にリカルドにかわされ18番手に後退する。

 ノリスは24周目にミディアムタイヤに履き替え、5番手でコース復帰となった。ソフトタイヤで引っ張ったことで、ハミルトンとサインツに先行を許す結果に。

 そんなノリスは25周目にこの時点でのファステストを更新しサインツに急接近すると、27周目のターン1でサインツをパスし、4番手に浮上。続いて2秒先行するハミルトンの背中を追う。一方、18番手走行中の角田は28周目に2度目のピットイン。ハードタイヤに履き替えてチェッカーを目指す展開に。

 32周目、ノリスはハミルトンをオーバーテイクし3番手に。さらに1秒先行するラッセルとのギャップを縮めると、35周目のターン2でわずかに膨らんだラッセルのインについたノリスが2番手に浮上。その後もラッセルが意地のディフェンスを見せるも8周差のあるタイヤでは抑えきれず。

 これでノリスは9秒先行するフェルスタッペンを追う展開に。一方3番手に下がったラッセル、そしてサインツは37周目にそれぞれハードタイヤに、ハミルトンが44周目にソフトタイヤに交換する。

 ノリスは毎周0.4~0.6秒ずつフェルスタッペンとのギャップを縮め、41周目に6.1秒差、44周目に4.3秒差まで縮まっていた。そんななか、フェルスタッペンは45周目にソフトタイヤに履き替える。

 そんななか、角田が45周目に3度目のピットインを敢行し、ソフトタイヤに履き替え最後尾でコースに復帰した。ただ、そんな角田はピットレーン速度違反により5秒のタイムペナルティを受けることに。

 ソフトタイヤに変えたフェルスタッペンとハミルトンは1分17秒台と、ノリスより2秒ペースで周回。それを見たノリスも48周目にソフト(3周ユーズド)に交換。停車時間3.6秒とわずかにロスがあったが、かろうじてラッセルの前2番手という位置でコース復帰を果たす。

 しかし、フェルスタッペンとのギャップは7.6秒と広がり、ふたたび勝負は振り出しに。それでもノリスは51周目に1分17秒115というこのレースのファステストを刻み、フェルスタッペンの背中を追う。52周目にはソフトタイヤのハミルトンがラッセルをかわし3番手に浮上する。

 残り10周となった57周目時点でフェルスタッペンとノリスは5.1秒差という状況に。ノリスはタイヤを休ませるクールラップを挟みつつ、フェルスタッペンとのギャップを着々と縮める。64周目には3.1秒、65周目には2.6秒とノリスは文字どおりの猛追を見せるも、両者のポジションが変わるまでには至らず。

 66周を終え、フェルスタッペンが今季7勝目、自身通算61勝目を飾った。2.2秒差の2位ノリス、フェルスタッペンから17秒差の3位ハミルトンまでが表彰台に登壇。ハミルトンは昨年の第19戦メキシコシティGP以来となる今季初表彰台獲得となった。

 4位ラッセル、5位ルクレール、6位サインツ、7位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、8位セルジオ・ペレス(レッドブル)、9位ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、10位エステバン・オコン(アルピーヌ)までがポイント獲得。

 シーズン序盤に苦戦が続いたアルピーヌは、前戦カナダに続いて2戦連続のダブル入賞を果たし、コンストラクターズランキングでハースを上回り7位に浮上している。角田は19位でポイント獲得には至らなかった。

 次戦となる2024年F1第11戦オーストリアGPは、6月28~30日にシュタイアーマルク州シュピールベルクに位置するレッドブルリンクで開催される。

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みんなのコメント

1件
  • yu_********
    なんかつまらんかった
    タイヤマネジメントが主となるとつまらんな
    ラスト15週以内で必ずタイヤ交換とか、何でも良いけどバトルが見たい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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