■ダイハツの斬新軽トラ!? その実バギィな「フェローバギィ」とは
玉石混交の中古車市場。自動車史に燦然と輝く名車もあれば、マーケティングを無視したような珍車もあり、ディープなクルマ好きからすれば、まさにワンダーランドです。
【画像】めちゃカッコイイ! ”斬新軽トラ”のダイハツ「フェローバギィ」を 画像で見る(28枚)
そんな浮き立つ気持ちで今回発見したのは、生まれながらにして絶滅危惧種のダイハツ「フェローバギィ」。1970年にダイハツがたった100台限定で販売した軽オープンカー(区分は軽トラック)です。
ゴルフ場のカートのように見えても、れっきとした自動車。一般道はもとより、高速道路を走ることもできて、見る人を驚かせます。ボディは強化プラスチック製で、脱着式の幌を装備します。
発売当時のプレスリリースによると「市販されるバギィ車としては、わが国、最初のものである」と誇らしげ。原型モデルは、1968年の第15回東京モーターショーに出展され、好評を博したことから市販化に至ったそうです。前例が無いなかで、許可した運輸省(現在の国土交通省)にも頭が下がります。
ボディサイズは全長2995mm×全幅1290mm×全高1400mm。ホイールベースは1940mm。車両重量は440kg。最高出力26馬力を発生する356cc水冷2ストローク直列2気筒エンジンを搭載し、4速マニュアルトランスミッションを介して、後輪を駆動させます。最高速度は95km/h、最大積載量は150kg。冷暖房なし、ラジオなし、ドアなし。当時の価格は37万8000円でした。
53年落ちにして実走2万3000kmという、この上物フェローバギィを販売している店の代表は次のように話します。「現存しているフェローバギィは10台あるかないかと言われています。そのなかでもこのフェローバギィは程度が非常に良く、細かいところまで手入れしてあります。電装パーツはワンオフの新品で、エンジンはヘッド周りをオーバーホールしてあって完調です」
イエロー塗装はオリジナルのまま。ツヤ感を見る限り、太陽光を避けて大切に保管されていたようです。シートはダットサンのレプリカバケットに交換されています。気になる価格は「応談」とのこと。「相場がないですからね。私自身、このクルマを手放したくないくらいに気に入っています。なのでおカネ云々の前に、このクルマを大事に長く乗ってくれる、それこそ後世に残したいという心意気のお客様に提供したいと思っています」
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みんなのコメント
「フェローバギィの新型が出たのかね」と、買った当初言われました。
XPLAYの地上高は他のコペンと同じ110mmしかありませんが、
あと50mmほど上げれば、フェローバギィとして需要があったかも。
こういうのがどんどん出てこないから、日本はダメになっていくんだよ。
出す方も、認可する方も。