■ダイハツ新型「タフト」とスズキ「ジムニー」を徹底比較
近年の国産車で多くの割合を占める軽自動車ですが、各メーカーは定番モデルから個性派モデルまで、さまざまなジャンルの軽自動車をラインナップしています。
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そのなかでも注目されるのは、クロスオーバーSUVスタイルのモデルです。
スズキが2014年に発売した「ハスラー」は、遊べる軽として一躍ヒットモデルになりました。そしてダイハツは、新たな軽SUVとして新型「タフト」を2020年6月に発売する予定です。
この新型タフトは、ハスラーの対抗馬となるモデルと思われましたが、じつはスズキの軽クロスカントリーSUVの「ジムニー」をもターゲットにしているといわれています。
新型タフトとジムニーは、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。両車を比較してみます。
新型タフトは、「Tough & Almighty Fun Tool」をコンセプトとし、頭文字をとって「TAFT」という車名になったとされていますが、ダイハツは1974年に同じタフトというクロスカントリー車を発売しています。
ラダーフレームに4輪リーフリジッドアスクルサスペンション、副変速機付きのパートタイム4WDシステムなど、初代タフトは本格的な四駆モデルでした。
このときのタフトは軽自動車ではなく、登録車として登場しています。当初は1リッターガソリンのみでしたが、2.5リッターディーゼルやトヨタから供給を受けた1.6リッターガソリンなどのラインナップを展開。
そして1984年のフルモデルチェンジで車名が「ラガー」へと変更されると、日本ではタフトの車名が消滅しました。
現代に復活した新型タフトは、以前のタフトとは別物とされており、ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA」をベースとした軽自動車として生まれ変わりました。
対するジムニーは、初代モデルが1970年に登場。その後世代を重ね、現行モデルは2018年にフルモデルチェンジした4代目モデルです。
歴代ジムニーのデザインモチーフが取り入れられるとともに、最新のテクノロジーが搭載されました。
本格四駆モデルというキャラクターも一貫しており、ラダーフレームにエンジンを縦置きしたFRレイアウトを採用、副変速機付きパートタイム4WDを搭載といったところは、初代タフトと共通しているといえます。
新型タフトとジムニーの外観デザインは、スクエアなフォルムが特徴です。ヘッドライトの形状は異なり、タフトは角型でワイルドなイメージ、ジムニーは丸型で初代モデルを連想させるデザインです。
新型タフトのオプションパーツとして用意されているメッキグリルは、センターに入ったTAFTのロゴの左右に2つずつ細長い穴が開いています。
この細長い穴はジムニーにも見られ、5スロットグリルと呼ばれています。黒い樹脂パーツに5つの穴があけられ、ジムニーらしさを主張しています。
サイドのデザインは、新型タフトもジムニーも角ばっています。新型タフトのホイールアーチは樹脂製パーツが装着されていますが、ジムニーにはありません。しかし乗用モデルの「ジムニーシエラ」は樹脂のオーバーフェンダーを備えており、クロスカントリーらしさを強調しています。
一方ドアの枚数では、新型タフトは4ドア、ジムニーは2ドアとしているところは大きな違いだといえます。
リアを見ると、タフトのバックドアは一般的な跳ね上げ式ですが、ジムニーは横開きです。横開きのバックドアは狭いところでも開閉することができ、さらに悪路でパンクしたときにすぐにタイヤ交換ができるように、ジムニーはスペアタイヤを背負っています。
バックドアの違いを見ると、新型タフトは軽SUV、ジムニーは軽オフローダーという性格であることがわかります。
■アクティブな使い方に対応可能な後席+ラゲッジスペース
新型タフトとジムニーの内装はどうなっているのでしょうか。どちらも、直線基調のインパネで、運転中の視界が良さそうです。
新型タフトは、エアコンの吹き出し口にオレンジのアクセントが施されていたり、シートは迷彩柄だったりと、遊び心が感じられるデザインとしました。
一方のジムニーは機能性を重視した造りで、シンプルなデザインです。助手席にアシストグリップが装備されているなど、オフロード走行を意識したアイテムも備わっています。
新型タフトの装備で目を引くのは、「スカイフィールトップ」という、前席上部のガラスルーフです。これにより開放感のある室内空間が広がります。
荷室は、新型タフト、ジムニーともに、リアシートを前に倒すとフラットな空間が広がり、大きな荷物を積むことが可能です。どちらも水濡れや汚れに強い素材を用いているので、手入れも簡単です。
新型タフトは、前席は人が乗る「クルースペース」、後席とラゲッジスペースは荷物を載せる「フレキシブルスペース」と前後席の用途を分けており、2人乗車でたくさんの荷物を積んでアウトドアレジャーに出かけるといった使い方を想定しているといいます。
この考え方はジムニーも同様で、2ドアで後席へのアクセスが不便ですが、ラゲッジスペースとつなげて荷室と割り切れば問題ないともいえます。
搭載されるエンジンは、新型タフト、ジムニーはともに660cc自然吸気/ターボの2種類です。組み合わされるトランスミッションは新型タフトがCVT、ジムニーが5速MTと4速ATです。
駆動方式は両車ともに2WD/4WDが選択可能ですが、ジムニーの4WDは副変速機を備えた本格的なもの。悪路走破性においては、ジムニーに軍配が上がりそうです。
※ ※ ※
新型タフトとジムニーは、どちらもアクティブなシーンで活躍するモデルです。ジムニーは本格四駆で悪路走破性に優れており、昨今では女性ユーザーも増えていますが、どちらかというと玄人好みなモデルです。
新型タフトは、ジムニーほど本格的ではないけれど、アウトドアでの使い勝手を考慮した機能性とタフなデザインが融合した軽SUVとして、普通車からのダウンサイジング需要も狙い、あらたなユーザーを取り込むモデルとして投入されます。
新型タフトの価格はまだ公表されていませんが、ダイハツは「良品廉価=良いものをお求めやすい価格で」提供するとしており、ライバルに負けない挑戦的な価格で登場する可能性も考えられます。
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みんなのコメント
すべて同じ方式でタフトを作れば理解できるけど
どうみてもハスラーと同じレベルかそれ以下の車
ダイハツから金をもらって記事を書いているのか
ジムニーみたいなガチなクロカンちゃうでしょ?