2018年5月24日、マツダはアテンザのビッグマイナーチェンジを発表した。発売は6月21日から。
アテンザといえば現行型(3代目)の登場は2012年11月。発売後5年半を経過しても古びないスタイルは「さすがマツダ」といったところだが、エンジンユニットにやや古さを感じてしまうのは否めない。そうした対策として毎年のように小変更、アップデートを繰り返してきたが、今回はパワーユニットの大幅進化を含むビッグチェンジで、マツダの屋台骨としての地歩を固めている。
文:ベストカー編集部、ベストカーWeb編集部
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■本気のエンジン刷新でライバルに勝つ!!
昨年(2017年)のロサンゼルスショーでセダンのマイチェンモデルが、そして今年(2018年)3月のジュネーブショーではワゴンのマイチェンモデルが相次いで(デザインのみ)発表されていたアテンザ。現行型の登場以降、これまで2014年に大幅改良を行った以外にも、毎年のように一部改良を実施していたが、6年目を迎えてついにビッグマイチェンを敢行することになった。
アテンザセダン。これまで横桟タイプだったのが、網状のグリルへ(レクサスなどもこのタイプのグリルを採用)
なかでも一番の注目ポイントはパワートレーンの変更。
2.2Lクリーンディーゼルは現行の175ps/42.8kgmから190ps/45.9kgmと、CX-8やCX-5に搭載されるユニットと同じ仕様に変更される。
いっぽうガソリンの直4、2.5Lはこちらも気筒休止機構が採用されたCX-5と同仕様となり、燃費が向上する。
残念ながら北米仕様のマイチェンモデルに投入される254ps/42.8kgmの直4、2.5Lターボの搭載は見送られる。
また、フロントマスクではグリルを「横桟タイプ」からCX-5と同様の「ハニカムタイプ(網状)」に変更するなど、内外装のデザインや仕様を変更するほか、安全装備を最新版に向上させた。
こちらはワゴン仕様のリア。セダンと合わせて6/21発売
価格は282万9600円~419万400円。
ライバルはトヨタのマークXやカムリとなるが、欧州ではアウディA4やBMW3シリーズ、メルセデスCクラスと張り合うことになる。とびきり厳しいカテゴリーだが、充分存在感を発揮できる仕上がりとみた。早く試乗してみたい。
なおマツダは今年、フルモデルチェンジ予定の車種はなく、またこのアテンザ以上に大きなマイチェン予定車もない。今年いっぱいはこのアテンザのマイチェンが最大のニュースとなるので、全国の販売店ではこの新型アテンザを猛烈にアピールしてくると見られる。狙っている人はぜひディーラーで話を聞いてみよう。
フロント、リアともにシートをデザイン一新し、乗り心地を向上(マツダ初のシートベンチレーション採用)。より高級車らしい仕上がりとなっている
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