この記事をまとめると
■将来的に価値が上がりそうな国産の新車を紹介
20年前のクルマなのに新車時の2倍も! 限定車でもないのに価格高騰の国産中古車4選
■純エンジンモデルかつ趣味性が高い車種は人気が上がりやすい
■スポーツモデルは後々海外からの需要が高まる可能性もある
買っても損をしない新車を探してみた
近年、とくに騒がれている「内燃機関最後の……」というフレーズ。そんなフレーズに釣られてか、スポーツモデルは受注がメーカーの予想を上まわるケースが増え、納期が異様に長くなって受注停止となることも最近は多い。そんなモデルは将来、中古車としての価値が上がる可能性が高いとも言われている。
投機対象としてクルマを見ることはあまり良くは思わないが、将来的に残念ながら手放すことになっても損することがなさそうなクルマたちを、今回はピックアップして紹介しよう。
レクサス LCコンバーチブル
最初に紹介するのはレクサスLCだ。ボディはクーペとコンバーチブル、パワートレインはガソリンエンジンとハイブリッドの2種類(コンバーチブルはガソリンのみ)が用意されているが、ここではコンバーチブルを推したい。
まずはなんと言っても5リッターのV8自然吸気エンジンだ。電動化はおろか、ダウンサイジングターボにも逆行するようなこのようなパワーユニットが、今後登場するかもわからない。また、中古車市場を見ても希少性はクーペよりコンバーチブルのほうが高い。そういった点から見ても、LCを買うことができるのであればコンバーチブル一択と言える。
そして、今後付加価値が付きそうなストーリー性としては、現トヨタ自動車社長の佐藤恒治氏が開発責任者を務めたモデルというのもあるだろう。豊田章男氏に負けず劣らずのカーガイとして知られる佐藤氏だが、佐藤氏の活躍によりLCの市場価値がより上がるということもあるかもしれない。
買うならいまが最後のチャンス!
マツダ ロードスター(ND)
4世代、30年以上の歴史があるロードスター。そんなロードスターは現在転換期を迎えていると言えるだろう。時期こそまだ不透明な部分が多いが、次期ロードスターはハイブリッドモデルになると噂されているからだ。そうなれば、現行のNDロードスターが最後の純内燃機関モデルになる可能性は高い。そうなると、その希少性から将来的に値上がりする可能性が高まる。
そう聞くと、「よし、思い切って買おう!」と思ってしまう人もいるかもしれない。しかし、そうもいかない噂が最近流れている。こちらはポジティブな噂で、北米市場でラインアップされている2リッターエンジンのソフトトップ車が日本でも展開されるのでは? と言われていることだ。そんな噂があるのであれば、2リッターモデルを待ちたくなる気持ちが出てきてしまうのがクルマ好きというもの。
1.5リッターであれ2リッターであれ、将来的な価値は上がりそうなロードスター。その購入タイミングが非常に難しい1台だ。
トヨタ GRヤリス
1.6リッターターボとスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」というパワートレインを採用したGRヤリス。同じパワートレインを採用したモデルとして登場したばかりのGRカローラが存在するが、将来的な価値としてはGRヤリスのほうが高くなるのではないかと思われる。その理由はトヨタのアメリカでのラインアップ展開だ。
GRカローラはアメリカで展開されているが、GRヤリスはじつはアメリカで展開されていない。90sスポーツカーがアメリカの25年ルールのせいで値上がりしているのは、すでにクルマ好きにとってはお馴染みの話となっているが、この図式に当てはめると、現行の日本車のなかで将来的に高価になりそうなスポーツモデルはGRヤリスと言えるのではないだろうか。
5ドアハッチバックのGRカローラに対して、3ドアハッチバックのGRヤリスはより軽量で、スパルタンなキャラクターを持つ。同じパワートレインを採用していても、より辛口のGRヤリスにアメリカのカーガイたちが注目しない訳がないと言えそうだ。
EUがカーボンニュートラル政策における方向転換を行ったことにより、電動化一辺倒の波は一旦落ち着きつつある。しかし、自動車がガソリンで乗れる期間が確実に伸びたとはまだ言い切れない面もあるのも、いまなお現実問題として存在する。
ガソリンエンジンのクルマが好きなのであれば、楽しめるうちに手に入れて楽しんでおくのが吉と言えそうだ。そして、早くそれらのクルマを手にすることが出来れば、より長い時間楽しむことができる。さらに、将来的に価値のつくクルマであれば、愛車が老後の資金として未来の自分を助けてくれる日が来るかもしれない。
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