不器用だけど、遊び心に溢れたマツダが憎めない理由とは
マツダといえばロータリーエンジンがイメージされます。上下に動くピストンを動力源とするレシプロエンジンに対してロータリーエンジンはおむすび型のローターが繭型のハウジングの中を円運動することによって出力を発揮します。円運動をそのままタイヤの円運動に置き換えるわけですから、上下運動よりも効率が良さそうですが、現在ロータリーエンジンを手掛けるのはマツダのみです。
マツダが誇るロードスターも、稀有な存在ですね。モデルチェンジごとに排気量を増やしていくのが一般的な手法なのに、ロードスターは排気量を下げてしまうなだから驚きです。
マツダという自動車メーカーはとても個性的なメーカーですよね。けして巨大な自動車メーカーではないのに、ロータリーエンジンの火を絶やさずに灯し続けてきているし、販売も経営も安定していないのにしぶとく生き残っている。それでいて、ときより忘れた頃に大ヒットをかっ飛ばす。そんなマツダが憎めないのですよね。
「ボンゴフレンディ」をデビューさせたときには腰を抜かしかけました。これまでマツダは数々の強烈個性モデルを生み出してきましたが、ここまでやるかと空いた口が塞がりませんでしたね。
だって、セミキャブオーバーのボンゴのルーフをバッサリと切り抜いて、キャンプのためのポップアップ式テントにしてしまったのですから…。その名は「オートフリートップ」電動で開閉するのです。
ヒンジは後端にあります。前部を高々と持ち上げると、大人2名が横になれるスペースが現れる。床は柔らかいクッションが敷いてあり、テントには虫除けの網も備わっています。キャンピオングカーというほど大袈裟ではないけれど、簡易テントでは落ち着かない・・という絶妙なゾーンに存在意義がありました。
全長は4585mm、全幅は1690mmですから、5ナンバー枠になりそうですが、オートフリートップ化したことで全高が2090mmになってしまった。2メートル超えたことで、サイズだけでも3ナンバー枠になってしまっていましたね。
初期モデルでは、3列目を改良して簡易的なギャレーを設置していたといいますから、メーカー純正キャンピングカーと言っていいでしょう。本来こういったキャンピングカーは専業の業者が改造するものですが、マツダが自ら手掛けたのですから驚きです。
仮にコロナ禍が残したいいことがあるとするならば、アウトドアをススメたことでしょうか。三密を避けるために、部屋に困らず自然の中で遊ぶことを推奨した。それがきっかけだったのか、キャンプブームでもあります。今ボンゴフレンディを復活させたら、ふたたび大ブームになりそうですよね。
僕はこのモデルを思い出すたびに、マツダ車内の開発会議の様子を想像してしまうのです。
「ブチョー、屋根にテントをつけようと思います」「キミ、それはメーカーがやることなのかね」「ブチョー、でもあったら楽しいかと・・・」「それはキミの趣味じゃないのか?」「ええ、あの、その・・・」
メンバーの中におそらく、キャンプ好きがいたに違いないと想像してしまうのです。
なんだか楽しいメーカーですよね。ちょっと不器用だけど、遊び心に溢れたマツダが憎めない。それをボンゴフレンディが象徴しています。
◾️マツダ「ボンゴフレンディ RF-V オートフリートップ」<エンジン>形式:WL-Tトランスミッション:4速AT種類:水冷直列4気筒OHC12バルブICターボ使用燃料:軽油総排気量(cc):2499圧縮比:–最高出力(ps/rpm):125 (92kW)/4000最大トルク(kg-m//rpm):30.0 (294.2N・m)/2000燃料供給装置:分配式燃料噴射式(過給機付)燃料タンク容量(リットル):65<寸法・定員>全長(mm):4585全幅(mm):1690全高(mm):2090車両重量(kg):1840乗車定員(名):8
※ ※ ※
マツダ「ボンゴフレンディ」が発売された1995年、ホンダから個性的な原付カスタムスポーツバイク「ホンダ マグナフィフティ」が発売されました。
50ccとは思えない圧巻のスタイリングは、軽二輪の「Vツインマグナ」のスタイルを継承し、ロング&ローのライディング・ポジションや、各部の作り込みによる造形美とあいまって、存在感あふれる本格的なモデルでした。
「ホンダ マグナフィフティ」の販売価格(税抜)は、当時29万9000円でした。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
驚異の9人乗り!? ダイハツ「すごいミニバン」販売好調で反響多数「すげえ」「でも良い感じ」全長4m級ボディに“4列詰め込み“ シェア9割超えの「グランマックス」尼国で人気に
まさかの新エンジン[SKYACTIV-Z]発表!! 決算発表から分かったマツダのすげえ内燃機関魂とは?
まさかの「“トヨタ”ノポルシェ」登場!? アンダー350万円で買える「MRスポーツカー」に反響多数! “カレラGT ”…じゃない!「高クオリティマシン」に「見てみたい」の声
日産9000人削減の衝撃! ゴーン前会長が残した3つの“負の遺産”とは何か? 「ルノー支配」「販売偏重」のツケが招いた辛らつ現実を再考する
大阪のスーパー南北道路「豊里矢田線」計画に反響多数!?「はよして」「京橋駅不便すぎ」長年の“ブツ切れ区間”どうなるの? 吹田から堺まで「まるごと4車線」のスゴさとは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
15万km時に燃料噴射ポンプとエアコン同時故障で手放したけど今でも乗りたい車。その後キャブコンに替え十分以上に楽しんだけど、やっぱりあの車の万能感・使い勝手を上回ることはないなあ。