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注目のベアマンは“3番手デビュー”。12名参加のSFルーキーテスト午前はフラガ最速、1台が撤退

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注目のベアマンは“3番手デビュー”。12名参加のSFルーキーテスト午前はフラガ最速、1台が撤退

 12月13日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式/ルーキーテストの3日目午前の走行が行われた。午前9時30分からの90分間のセッションでは、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が最速タイムを記録した。

 11日から始まったテストも、いよいよ最終日。この日の2セッションは、スーパーフォーミュラ決勝への通算出走回数が4戦未満の“ルーキー”のみが出走可能な『ルーキーテスト』として実施されている。

【タイム結果】2024スーパーフォーミュラ公式/ルーキーテスト 12月13日午前セッション5

 初日、2日目には走行せず、この3日目が初登場となったのは、ザク・オサリバン(KONDO RACING)、オリバー・ベアマン(Kids com Team KCMG)、小林利徠斗(VANTELIN TEAM TOM’S)、堤優威(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、卜部和久(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、大草りき(PONOS NAKAJIMA RACING)の6名。

 とりわけ事前からの注目を集めたのは、2024年はFIA F2に参戦し、来季ハースF1のレギュラーシートが決まっているベアマン。なお、本来参加予定であったアンドレア・キミ・アントネッリは、体調不良によりテスト参加を取りやめている。

 雲間から弱々しい日差しが差し込むなか、セッション開始と同時に12台の車両がコースへ。気温は7度、路面温度は8度というこの時期らしいコンディションとなった。

 セッション序盤、今回のテストで初日から好走を見せているフラガが、まずは1分37秒033という全体ベストをマーク。これがターゲットとなる。

 セッション中盤に差し掛かる頃には、サーキット上空を雲が覆っていった。

 注目のベアマンは、10周目には1分39秒台中盤のタイムを記録し、7番手へとポジションを上げる。さらに2日目から走行を開始しているジェームズ・へドリー(KONDO RACING)が1分38秒123というタイムをマークしてフラガに続く2番手へと浮上し、存在感をアピール。しかしこのタイムはすぐに8号車に乗る野中誠太(Kids com Team KCMG)に破られることに。野中は1分37秒771で、フラガに続いた。

 10時20分過ぎ、この時点で5番手までタイムを上げてきていたオサリバンがデグナーひとつめイン側の縁石で姿勢を乱し、ハーフスピン状態からコースオフ。サンドトラップに埋まったことで、赤旗が提示された。

 10時30分に走行が再開されると、ベアマンが1分37秒609を記録して2番手へとジャンプアップを果たす。 さらに、2日目から参加しているオリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も自己ベストを更新して3番手に続いた。

 10時40分、ヘドリーがスプーンカーブ進入でスピンしてコース外にマシンを止めたため、再び赤旗によりセッションは中断。残り10分となる10時50分に再開された。

 ここで各車はアタックを敢行、まずは堤が1分37秒657と自己ベストを大きく縮め、2番手に浮上。そして初日から参加している小出峻(San-Ei Gen with B-Max)もタイムを縮めて5番手に進出した。

 チェッカーが振られるなか、野中がセクター1、2、3で全体ベストを記録しながら1分36秒383で首位に立つ。しかし直後にフラガもセクター3、4で全体ベストを更新し、コントロールラインでは1分36秒077を叩き出して再逆転、セッショントップタイムを奪った。

 注目のベアマンは最終ラップで1分36秒台に入れ、1分36秒940で3番手でこのセッションを終えている。

 テスト最終日の午後は13時から90分間、最後のセッション6が行われ、引き続きルーキーたちが走行を続けることになる。

 なおセッション5序盤、アウトラップのNISSINブレーキヘアピン先でコースオフがあった大草は、マシンを自力でピットに戻したものの、その後チームのSNSで残りのセッションに出走しない旨がアナウンスされている。

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