■新型「クラウン」若者に受けそうな要素はどこにある?
2022年9月に発売されたトヨタ新型「クラウン」は、FFベースのプラットホームにSUV風のクロスオーバーという、新たなボディ形状へと刷新されました。
大きな革新をおこなった新型クラウンに対してはさまざまな意見が挙がりましたが、それは既存のクルマ好きを中心とした中高年以上での話。では、これまでクラウンと縁が少なかった若者はどう捉えているのでしょうか。
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新型クラウンがこれほどまでに大きな変化をしたのは、開発のスタート地点が異なるからでしょう。革新と挑戦がDNAとされてきたクラウンですが、FRセダンの伝統的なパッケージを守らなければいけないという暗黙のジレンマのようなものが少なからずあったと思われます。そんなジレンマを撤廃するためか、新型クラウンはデザイン優先でスタートしました。
カッコいいクルマに仕立てることを最優先にした新型クラウンは、新鮮なクロスオーバーというボディ形状にクーペを思わせるルーフラインとし、これまでの日本車にはない大胆で独創的なシルエットに仕上がっています。
そしてこの新しいデザインを身にまとった新型クラウンは海外の営業担当にも大きく興味を持たれたことから、海外市場への投入が決まったといいます。
海外でも人気になると確信された魅力的なデザインを持つ新型クラウンですが、グローバルで流行る可能性があることを考えると、他国から発信されたトレンドをオシャレと感じる若者に人気が出る可能性は高いといえるでしょう。
デザイン以外にも新型クラウンが若者に受けそうなポイントがあります。それはコストパフォーマンスの高さです。
新型クラウンの価格帯は400万円台半ばから600万円台半ばといった具合で、先代モデルとの価格差はあまり大きくありません。グレードごとの装備差などもありますが、採用されているメカニズムや装備内容を考えるとお買い得感が高く、コストパフォーマンスが良い1台といえそうです。
同等のボディサイズや質感、機能を備えた車種となると新型クラウンのライバルは欧州車が中心となってくると思いますが、そのような欧州車は800万円前後の価格帯であることがほとんど。
今どきの若者は「コスパ」を重視する傾向があり、そのような観点で見ると、新型クラウンの装備と価格設定は若者受けする要素といえるはずです。
16代目になったクラウンですが、ここ数代はユーザーの若返りに幾度となく挑戦していた面もありました。しかし、それはすべて上手く成功したとはいい難い状況でした。
新型クラウンに関して「若者にも受け入れてほしい」「そのためには若い人からクラウンという意識を取り除かなければいけない」と語っていたトヨタの開発陣でしたが、デザイン優先でスタートし、やりたいことを思い切りやれたともいえる新型クラウンは若者から見たら、過去のクラウンにとらわれていない新たなクルマに見えるはずです(もちろんクラウンとして大切にしている伝統はありますが)。
若者は良くも悪くも車名によるブランドイメージを意識していないと感じます。
デザイン、コストパフォーマンス、車名に対するイメージ、あらゆる面から見ても、新型クラウンは歴代のクラウンのなかでもっとも若者受けする要素を持ったモデルといえるのではないでしょうか。
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みんなのコメント
もう自分の中で飽きたものになっていた
クラウンがサスペンションストローク、ジオトメリーを
犠牲にしたデザインでどうする?
次世代のデザインというか奇をてらった感じしかしない
自分が慣れればいいという問題だけではなさそう
ヘッドライトもヘッドライトウオッシャーが必須のデザインで
あるにもかかわらず装備していないし(欧州ではLEDライトは義務)
試乗して、静粛性はやや向上したと感じたが乗り心地は明らかに
悪くなっていた(デザインだけ優先の大径ホイールでは…)
これはオプションでいい
クラウンはおもてなしのセダンにスピリットを持つ車種と思う
どんなにデザインを変えてもこれは変えてはいけないと思う
もうクラウンという名前だけである