現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダ「ロータリースポーツカー」人気上昇! 軽量&ハイパワーな「RX-7」何がスゴい? 維持するためのコツとは?

ここから本文です

マツダ「ロータリースポーツカー」人気上昇! 軽量&ハイパワーな「RX-7」何がスゴい? 維持するためのコツとは?

掲載 34
マツダ「ロータリースポーツカー」人気上昇! 軽量&ハイパワーな「RX-7」何がスゴい? 維持するためのコツとは?

■唯一無二のロータリースポーツ「RX-7」

 昨今は「ネオクラシックカー」の人気が高まっていて、特に1990年代~2000年代あたりに登場したスポーツカーは軒並み高値で取引されています。
 
 日産の「スカイラインGT-R」など当時のスポーツカーは、日本だけでなく海外でも欲しがる人が多いモデルのひとつですが、そんななか注目度が高まっているのがマツダ「RX-7(3代目/FD3S型)」です。どのような魅力があるのでしょうか。

4000ccクラスの加速力! ターボ搭載の激速「マツダ3」が発売

 RX-7は、初代が「サバンナRX-7(SA22C)」として1978年に登場。1985年には2代目(FC3S)へと進化し、3代目(FD3S)は1991年~2003年まで6度もアップデートしながら生産され続けました。

 そんなRX-7最大の魅力は、もちろんマツダのアイデンティティとも言える「ロータリーエンジン」を搭載したスポーツカーであること。

 ロータリーエンジンは、理論上は軽量かつコンパクトで高回転まで回せるものの、高い技術力を必要とする、開発が難しいエンジンで、対費用効果を考慮した他メーカーでは普及せず、結果的にマツダ独自の技術として発展。現在でも認知されています。

 このエンジンの特性を活かすべく仕立てられたのは、低く構えた近未来的スタイリングのボディです。

 当時のスポーツカーでは主流だった、大排気量の直列6気筒エンジンに匹敵するパワーを持ちながら、エンジン搭載位置をボディ中央に寄せたことなどもあって高いコーナリング性能を実現。扱いが難しい反面、速さと美しいスタイリングを誇るリアル・スポーツカーを実現しました。

 そして、RX-7に対するマツダの心意気も素晴らしく、生産終了から20年以上経過した現在でも、補修用(載せ替え用)ロータリーエンジンをはじめ数多くのパーツが入手可能です。

 これは「旧いクルマも大事に乗ってほしい」「自動車文化に貢献したい」とのマツダの企業理念から「CLASSIC MAZDA」という取り込みを実施し、旧車を維持するうえで問題になる交換パーツの復刻生産などを行い、積極的にサポートしています。

 この活動もあり、日本国内でRX-7(3代目/FD3S型)は1万6000台も現役として登録されているとのこと。

 20年以上前のスポーツカーにも関わらず、全部ではないとはいえ純正パーツが今でも入手できるのですから、人気が高くなるのも当然でしょう。

■古いセブンを維持するためのポイントは?

 では、人気のRX-7を中古で購入する場合、どのような車両を選べば良いのでしょうか。維持するうえでの注意点なども含めて、FD3S型が現役だった時代から整備士を生業とするT整備士に聞いてみました。

「すでに20年以上が経過しているクルマだけに、経年と走行による劣化がかなり進んでいると考えておいたほうがいいでしょう。

 つまり車両価格だけでなく、購入後にしっかりメンテナンスする費用までを考慮した予算まで考える必要があります」

 また旧車やネオクラシックカーを維持していくうえで重要になるのが、保安部品を含むパーツの供給です。

 RX-7はカスタムされた中古車が多く、全体のバランスを崩している中古車も多く存在するようです。

 そのため、トータルで相談できる専門ショップなどを探しておくと、維持していくのもかなり楽になるそうです。

「ロータリーエンジンはその構造上、どうしても耐久性に問題を抱えてしまうことが多いと言われており、5万km程度の走行でダメになってしまうこともあります。

 中古車のRX-7は10万km以上走行している車両が多いことも考慮すると、『エンジンOH(オーバーホール)済み』や『リビルドエンジン換装済み』と明記された中古車を狙うのもいいでしょう。

 ほかにも純正部品の耐久性が低いなどの問題もあるのですが、現状ではグレードより“程度”を優先して選びましょう」(T整備士)

 ほかにも気をつけたいのが、下回りの腐食やサビの状況です。年式が古いだけに、表面はきれいでもリフトアップしてみたら腐食やサビだらけなんてことも。

 前述のようにRX-7は純正パーツが復刻されてはいますが、必ずしも全部のパーツが揃う保証はなく、中古パーツが見つからないことも想定されます。

 パーツが欠品した場合でも対処できたり、他車種から流用するなどの技量を持つプロを見つけることも大事です。

「不具合が出る前に、変調を感じた段階で早め早めの対処をすることで、結果的に安上がりになると思います。

 外装パーツも中古があるとは限りません。できるだけぶつけないような自重した運転を心がけましょう」(T整備士)

※ ※ ※

 運転技術のある人が乗れば、現在でも新型車に負けない速さを見せるRX-7ですが、やはり経年による劣化は避けられないところ。

 それでもロータリーターボならではの回転フィーリングや、繊細すぎるほどクイックなハンドリングなど、このクルマでしか味わえない独自のスポーツカー・フィーリングに溢れている名車なので、多少の苦労は覚悟のうえで所有してみるのもいいかもしれません。

 ちなみに、いまRX-7(3代目/FD3S型)を狙うなら、1999年から生産された、最高出力が280馬力に強化されたいわゆる「5型」以降のモデルのほうが信頼性は高いそうです。

こんな記事も読まれています

究極の新型「爆速ラグジュアリーSUV」実車公開! 史上最もパワフルな「新型ディフェンダーオクタ」が置かれたイベントとは
究極の新型「爆速ラグジュアリーSUV」実車公開! 史上最もパワフルな「新型ディフェンダーオクタ」が置かれたイベントとは
くるまのニュース
全長3.4m切り! ダイハツ「車中泊“特化型”軽バン」がスゴい! 超デカい2段ベッド×ちょうどいい感じの「シンプル仕様」! カスタムセレクト「コンパクトAS」どんなモデル?
全長3.4m切り! ダイハツ「車中泊“特化型”軽バン」がスゴい! 超デカい2段ベッド×ちょうどいい感じの「シンプル仕様」! カスタムセレクト「コンパクトAS」どんなモデル?
くるまのニュース
茨城県唯一の本格的石垣城砦「笠間城」に昂る!
茨城県唯一の本格的石垣城砦「笠間城」に昂る!
バイクのニュース
【ハーレー】カタルーニャサーキットでレース仕様ロードグライドのテスト走行を実施
【ハーレー】カタルーニャサーキットでレース仕様ロードグライドのテスト走行を実施
バイクブロス
えぇぇぇ!? 三菱製[軽スポーツ]が今めちゃくちゃ[アツい]って知ってた??
えぇぇぇ!? 三菱製[軽スポーツ]が今めちゃくちゃ[アツい]って知ってた??
ベストカーWeb
ダサカッコいいトヨタ「ハイラックス」はレトロ風味に味付け! ナンバープレート「1985」は自身の誕生年のほかにもうひとつ意味がありました
ダサカッコいいトヨタ「ハイラックス」はレトロ風味に味付け! ナンバープレート「1985」は自身の誕生年のほかにもうひとつ意味がありました
Auto Messe Web
緊急避難なら駐車違反が罰せられないなら「腹痛で路駐してトイレに駆け込んだ」ってあり? 違反が免除されるケースとは
緊急避難なら駐車違反が罰せられないなら「腹痛で路駐してトイレに駆け込んだ」ってあり? 違反が免除されるケースとは
WEB CARTOP
スズキ「スイフトスポーツ」生産終了!? 貴重な「めちゃ安いMTハッチ」今後どうなる! 最後を飾る「特別なスイスポ」12月登場も「次期型」のウワサは?
スズキ「スイフトスポーツ」生産終了!? 貴重な「めちゃ安いMTハッチ」今後どうなる! 最後を飾る「特別なスイスポ」12月登場も「次期型」のウワサは?
くるまのニュース
一体なぜ? 自賠責保険への加入が必須の理由とは
一体なぜ? 自賠責保険への加入が必須の理由とは
バイクのニュース
これはリアビューカメラ? ジャガー、次世代EVコンセプトの新たな画像を公開
これはリアビューカメラ? ジャガー、次世代EVコンセプトの新たな画像を公開
AUTOCAR JAPAN
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
motorsport.com 日本版
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
くるまのニュース
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
くるまのニュース
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
レスポンス
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
motorsport.com 日本版
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース

みんなのコメント

34件
  • П П
    FDのスタイルは今でも古さを感じさせない。
    可能ならリバイバルで再販してほしいぐらい。
    コスモスポーツと並んで東洋コルク工業の名車だと思います。
  • ぷるお
    初めて新車で買った車でした。

    今思い出しても曲がる止まるに関しては今までの車の中で一番シャープでした。

    腕なんかなくても運転が上手くなったと錯覚させられるピュアスポーツ。山に行くのが楽しくて仕方なかった。

    車庫で眺めて酒が飲める程スタイルも良かった。

    それを全て相殺する位に実用性はなかった
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索
RX-7の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村