F1第13戦ハンガリーGPが開幕。初日のフリー走行1回目では、フェラーリのカルロス・サインツJr.が最速だった。RBの角田裕毅は8番手だった。
舞台はハンガロリンク。前戦イギリスGPが行なわれたシルバーストンとはコース特性がガラッと異なり、低中速のサーキットだ。
■角田裕毅、トップチーム昇格の準備は整ったと自信「リアムが先に昇格するなら奇妙……でも、レッドブルはどうすればいいか分かっているはずです」
例年通り、今年もハンガリーGPは暑く、気温30度、路面温度58度という炎天下の中、1時間のセッションが開始された。
今回のグランプリには複数のチームがアップデートを持ち込んでおり、FP1序盤は空気の流れを見るフロービズやエアロレイクを使用してチェックを実施。ここでは多くのチームがミディアムタイヤを選択した。
ハンガリーGPで大型アップデートを投入したレッドブルは、セルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペンがソフトタイヤを履いて新旧パッケージの比較テストを行なった。アップデート版に乗るフェルスタッペンは1分19秒831で暫定トップタイムをマークした。
キック・ザウバーも今回のハンガリーGPに大型アップデートを持ち込んだチームもひとつだが、周冠宇は右サイドポンツーン上の冷却ルーバーが破損するトラブルが早速発生。ルーバーの付いていないサイドポンツーンに変更した。
各チームは10周前後で1セット目での走行を終了。セッション折り返しを前にそこまでミディアムタイヤやハードタイヤを履いていたドライバーがソフトタイヤへ切り替えてアタックを開始し、タイムを更新していった。
メルセデスのジョージ・ラッセルがここで1分19秒137を記録し、ハミルトンも0.150秒差の2番手で続いた。
3番手に続いたウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、縁石に乗り上げた衝撃で右フロアフェンスを破損。メカニックがダクトテープで応急措置を行なった。なお脱落したパーツを回収するため、一時的にバーチャルセーフティカー(VSC)が提示された。
VSCの後はフェラーリ勢がタイムシートのトップに並んだ。レッドブル勢は2セット目にもソフトタイヤを選択。フェルスタッペンはその2台の間に分け入った。
残り10分で各チームはユーズドタイヤでのロングランを実施。路面温度が60度に達するという状況で1セット目、もしくは2セット目に履いたタイヤを使用した。
これで1時間のセッションが終了。1分18秒713をマークしたサインツJr.がトップでFP1を終えた。
首位サインツJr.と2番手フェルスタッペンは0.276秒差。3番手にシャルル・ルクレールが入り、フェラーリ勢が1-3となった。
4番手にはラッセル。序盤トラブルがあったものの周は5番手と好調さを見せた。6~7番手にマクラーレンの2台。RBの角田は1分19秒260で8番手だった。
角田以下はアストンマーティンのランス・ストロール、ハミルトンという並びのトップ10。ペレスは11番手、角田のチームメイトであるダニエル・リカルドは12番手だった。
なおFP1でソフトタイヤを2セット使用したのはレッドブルのみ。他チームがミディアムタイヤとソフトタイヤ、もしくはハードタイヤとソフトタイヤを使用する中、レッドブルは今後も熱い路面温度が続くと警戒して、硬めのコンパウンドを温存したようだ。
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