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【市場のニーズ? 会社の都合?】 あんなクルマに「なりたかったカー」列伝

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【市場のニーズ? 会社の都合?】 あんなクルマに「なりたかったカー」列伝

 空前のブームが続くSUVに自分もなりたい。ピックアップトラックになりたい。さらには小さいカラダに大きな荷物を詰め込めるようになりたい。「あんなクルマに自分もなりたい…!」と着飾り、努力して、以前の自分とは違う姿になる。

 そんな夢を叶えた努力家ちゃんたち、「なりたかったカー」をしつこいくらいにご紹介! どのくらいその夢を果たせたか、「たかった」達成度もつけちゃいました!

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 なお、完全に変身に成功したものは紹介しても面白くないので、「~になりたかったんだ!」と言われても言われたほうが微妙な空気になるものを優先して掲載しております!

※本稿は2019年1月のものです


文・採点:片岡英明/写真:ベストカー編集部


初出:『ベストカー』 2019年2月10日号

【Part 1】 SUVに「なりたかったカー」列伝

 当代きっての人気者、SUV。なりたい気持ちもよくわかる。RVブームの時にも、けっこういたし……。

●ダイハツ ミラRV-4(1992年)

 3代目ミラに突如設定されたSUVモデル。ルーフレールを装備し、ガードバーとスキッドプレート付きの専用フロントマスクや、背面スペアタイヤが目をひく。走りの実力も非凡だった。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●スバル インプレッサ グラベルEX(1995年)

 1995年、初代インプレッサスポーツの硬派モデル、WRXに加わった。2Lの水平対向4気筒DOHCターボを積み、大径タイヤや30mmアップした最低地上高が、オフロードでも刺激的な走りを生んだ。

●「たかった」達成度:★★★★★

●三菱 ギャランスポーツ(1994年)

 ギャランの5ドアHBで、ガードバーやルーフレールなどでSUVの雰囲気を醸した。が、リアスポイラーが用意され、エンジンもパワフルな2LのDOHCターボ。駆動方式はフルタイム4WDの本格派とあって、走りも冴えていた。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●日産 アベニール ブラスター(2000年)

 専用バンパーにPIAA製のフォグを組み込み、ハイトコントロールサスペンションによって悪路の走破性を高めたモデル。2001年には寒冷地仕様とし、専用シート生地を採用したバージョン-Sも期間限定で発売。余裕あるエンジンもあって走りは軽快だった。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●スバル エクシーガ クロスオーバー7(2015年)

 最低地上高を170mmに上げ、心臓は2.5Lの水平対向4気筒DOHCだ。フルタイム4WDで道を選ばず、パドルシフトも重宝する。アイサイトも標準装備し、ミニバンだからファミリーにも好評だった。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●トヨタ スプリンターカリブ(2代目)(1988年)

 2代目カリブはパートタイム式からセンターデフ付きフルタイム4WDに進化し、AV-2ツーリングスペシャルはワンタッチハイトコントロール機構も装備した。1990年秋以降のモデルは走りの実力を一段と高めている。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●三菱 グランディス スポーツギア(2005年)

 外観をアグレッシブにし、最低地上高を15mmアップ。タイヤもマッド&スノーとした。2.4L、直4エンジンは扱いやすく、FF車はロングドライブが得意だ。4WDは悪路走破性に優れたマルチセレクト4WD。デフロックも備える。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●日産 ノート C-Gear(2017年)

 ノートの外観をSUVチックにドレスアップした特別仕様車。ツーリングパッケージなら走りの実力はグッと高くなるし、ガソリン車なら4WDも選べる。当然オンロード志向だが、走りは楽しい。

●「たかった」達成度:★★★☆☆

●トヨタ ナディア type SU(1999年)

 トールワゴンのナディアに追加された、ハイトワゴンとSUVのクロスオーバーモデル。バンパーやフェンダーモールを専用とし、サスペンションにも手を加えた。最低地上高もオフロードを意識したものだ。売れゆきのほうは今一歩だったが、意欲とやる気は感じさせてくれた。

●「たかった」達成度:★★★☆☆

●ホンダ フィット クロススタイル(2017年)

 現行フィットに用意されるオプションパッケージ。ホイールアーチやサイドモールなどを追加し、どのグレードでも手軽にSUVテイストを味わえるのが魅力だ。グッと個性的になるが、走りに関してはやっぱりオンロード志向。

●「たかった」達成度:★★☆☆☆

●三菱 eKアクティブ(2004年)

 初代eKワゴンをベースに、最低地上高を10mmアップ。専用バンパーやガーニッシュなどで差別化を図ったモデル。三菱といえば4WDのイメージが強いがFFもあり、得意なのはオフロードより舗装路。

●「たかった」達成度:★★☆☆☆

●マツダ ファミリアS-ワゴン フィールドブレイク(2001年)

 SUVルックの限定車、フィールドブレイクはMPVやプレマシーにも設定されたが、これはファミリアS-ワゴンベース。FF車は最低地上高を30mm上げ、悪路走破性を高めた。が、それよりも舗装路での俊足ぶりが目立った。

●「たかった」達成度:★★☆☆☆

●ホンダ アヴァンシア(4WD)(1999年)

 FFは普通のステーションワゴンだが、デュアルポンプ式を採用した4WDは車高も上げられ、悪路や雪道も無難にこなした。が、どちらかといえば得意とするのは荒れた路面よりオンロードだった。

●「たかった」達成度:★★☆☆☆

●トヨタ スターレット リミックス(1998年)

 5代目スターレットに加わったリミックスは、若い女性をターゲットにしたアウトドア志向のコンパクトハッチ。4WDでもオフロードの走りは「並」レベルだが、MTが用意され、振り回す方向の走りは楽しかった。

●「たかった」達成度:★★☆☆☆

【Part 2】 ピックアップトラックに「なりたかったカー」列伝

 楽しげな雰囲気を出しやすいのか、ピックアップトラックになりたがるクルマはちょこちょこ現れるのです。

●ダイハツ ハイゼット デッキバン

 1988年から4代にわたって生産を続けられているロングセラーモデル。「冷蔵庫を積めるように」と開発された。ダブルキャブのピックアップだから実用性が高く、カスタムも楽しめるクルマだ。

●「たかった」達成度:★★★★★

●トヨタ bBオープンデッキ(2001年)

 観音開きドアを採用したキャビン後方を荷台スペースとしたbB。荷台とキャビンを仕切るガラスハッチとリアゲートは開け放つこともできた。荷台の実用性はともかく、楽しげな雰囲気は伝わってきた。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●三菱 ミニキャブ ダブルキャブ(2002年)

 1999年に新規格となった6代目ミニキャブに、2002年に追加された特装車。荷台長×荷台幅は740mm×1360mmとされ使い勝手はよかったが、ハイゼットより高価だった。

●「たかった」達成度:★★★☆☆

●高田工業 Muetto(ムエット)(2006年)

 Be-1やパオなどのパイクカーを手がけた高田工業が2代目キューブのセンターピラーから後ろを大改造し、ピックアップに仕立てた。中古車プラス120万円弱の改造費がネックだったがデキはよかった。

●「たかった」達成度:★★★★☆

【Part 03】 ボディは小さかったけどとにかくたくさん乗せ「たかったカー」列伝

 もとは軽自動車なのに3列シートを装着。そこには日本の箱庭文化に通じる美学そして哲学があるという。

●スバル ドミンゴ(2代目)(1994年)

 初代はサンバートライベースの7人乗りだったが、2代目はサンバーディアスをベースとし、キャビンの快適性と走行性能をアップした。1.3Lの3気筒エンジンを搭載し、足もと空間が広いのも魅力だった。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●ダイハツ アトレー7(2000年)

 軽のアトレーワゴンのリアまわりを230mm延ばし、3列目シートを追加。エンジンは1.3Lで、全高を下げたロールーフもある。収納性に優れたハイダウェイシートや快適なコンフォートシートも設定するなど、力は入っていた。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●スズキ エブリイランディ(1999年)

 軽ワゴンのエブリイをベースに、ボンネットを延長し1.3Lエンジンを搭載して小型車としたモデル。インパネシフトは操作しやすく、セパレートタイプの2列目は足もとも広くてくつろげたが、さすがに3列目は窮屈だった。

●「たかった」達成度:★★★☆☆

●三菱 タウンボックスワイド(1999年)

 タウンボックスをベースに開発された6人乗り仕様で、1.1Lの4気筒エンジンを積む。キャビンは2列目までは広く快適だが、7人乗りは設定されず、顔も好みが分かれ、2年足らずで生産が打ち切られた。

●「たかった」達成度:★★★☆☆

【番外コラム】軽だけど普通車をカモりたかった。そんな時代の一番の過激マシンは?

 1980年代、刺激的な軽ホットハッチが若者のハートを射止めた。最初に名乗りをあげたのはダイハツ。新開発の直3、SOHCエンジンを積み、足も4輪独立懸架とされた2代目ミラ(1985年登場)、そのトップがエアロパーツとインタークーラーターボで武装したTR-XXだ。

 対してスズキは、1987年にアルトワークスを刺客として送り込む。ワークスは3気筒DOHC4バルブにインタークーラーターボと電子制御燃料噴射を組み合わせ、64psの高性能を誇った。

 これを追うように三菱は6代目ミニカにダンガンZZを1989年に追加。心臓は3気筒DOHC5バルブ+インタークーラーターボで、ベラボーに速い走りを見せつけた。

 その3車が1980年代末に速さを競った。どれも魅力はあったが、一番を選ぶなら、やはりアルトワークスだ。登場時の衝撃度、そして実際の速さや完成度の高さでも一番印象に残っている。

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