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【マツダCX-30 スバル新型SUV 独自情報公開!!】2台のミドルSUV いまわかっていることすべて!

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【マツダCX-30 スバル新型SUV 独自情報公開!!】2台のミドルSUV いまわかっていることすべて!

 最近、マツダが元気だ。圧縮着火システムのSKYACTIV-X、マツダ3の発表をはじめ、マツダ2(デミオ)、マツダ6(アテンザ)の車名変更など、まさに鯉の滝登りといった調子だが、さらに加速しそうなのが2019年10月には新型CX-30のデビューだ。

 他方、クルマ好きを熱くさせる自動車メーカーといえばスバル。そのマツダが2019年10月に発売予定のCX-30とガチンコのライバル車になりそうなのが、2019年3月のジュネーブショーで発表されたスバルヴィジヴ・アドレナリンコンセプトだ。

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 どちらのモデルも未発売モデルだが、どっちが魅力的か、発売時期は? 今わかっている情報をすべてお届けしよう。

文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部
初出/ベストカー2019年7月26日号

CセグメントのSUV、CX-30の発売は2019年10月!

2019年10月に発売されるマツダCX-30

 2019年3月5日に幕を開けたジュネーブショーに、日本の自動車メーカーは近未来を暗示するコンセプトカーを意欲的に送り込んだ。なかでも注目を集めたのが、マツダのCX-30とスバルのヴィジヴ・アドレナリンコンセプトだ。

 今回はこの2台が今後どうなっていくのか、今わかっている状況をすべてお届けしよう。

 マツダCX-30は、CX-3とCX-5の間に位置する新しいコンパクトクロスオーバー。ボディサイズは全長が4287mm、全幅1790mm、全高1550mmでCX-3に比べると全長が120mm長く、全幅は25mm広く、全高は同じ。ホイールベースは2640mmでCX-3よりも70mm長い。


 サイズ的にはスバルXVに近くなった。だが、ルックスはスペシャルティカー風味の4ドアクーペ的だ。小さいが、強い存在感を放つデザインである。


 マツダでのポジショニングは、CX-3とCX-5の中間に位置する欧州Cセグメント、日本ではミディアムクラスのSUVといえる。パワーユニットは1.8Lクリーンディーゼル、2Lガソリン、SKYACTIV-Xを搭載する。

 1.8Lディーゼルと2LガソリンはCX-3と同じ。いずれも2WD、4WD駆動、トランスミッションは6AT、6MTとの組み合わせとなる。

 さて、CX-30の気になる発表時期だが、2019年7月30日から事前予約の受付を開始し、メーカーの発表は2019年9月20日頃、発売は2019年10月頃になる見込み。見積書の作成が可能になるのは8月の中旬以降になる見込み。

 このモデルは、CX-3の後継モデルになるのではないかという噂があるが、当初は新型SUV、CX-30の発売で従来のCX-3は継続販売するという形をとる。

 ただ、今後「CX-30が好調に売れ、CX-3が極端に落ち込むような状況が続くようであれば、CX-3はなくなる可能性もある」とマツダ店では予想している。

ヴィジヴ・アドレナリンコンセプトはこれまでにない大胆なデザイン

2019年3月のジュネーブショーで公開されたヴィジヴ・アドレナリンコンセプト

 スバルは、モーターショーのたびにデザインスタディとなる「ヴィジヴ」の新作を発表してきた。

 その最新作が「BOLDER(ボールダー)」(より大胆な)をキーワードにデザインされたヴィジヴ・アドレナリンコンセプトである。

 実は2018年7月に発表された新中期経営計画の時に、デザインの方向性として、すでにBOLDERが発表されていた。

 これまで提唱してきたダイナミック×ソリッドのデザインテイストに大胆さを加えたアドレナリンコンセプトは、初めてこのBOLDERが取り入れらたもので、これからのスバルデザインの方向性を示す意欲作だ。

 ボディサイズは全長4490×全幅1900×全高1620mmで、最大のライバルたるC-HRよりも全長が130mm、ヴェゼルよりも全長が160mm長く、全長4465mmのXVに比べ25mm長い。

トヨタとEV専用プラットフォームを共同開発し、スバルからも発売

発表会で公開されたトヨタとスバルの共同開発EVのイメージ写真

 このヴィジヴ・アドレナリンコンセプトが新型SUVになるのか、既存モデルの後継車になるのか、いまいち見えていなかったが、ある重大な発表によってこのヴィジヴ・アドレナリンコンセプトの方向性が見えてきた。

 その発表とは、2019年6月6日、トヨタとスバルが中・大型乗用車向けEV専用プラットフォーム、およびCセグメントのSUVモデルのEVを共同開発することに合意した、というもの。

EV専用プラットフォームおよび専用EVユニット、e-TNGAを開発し、複数のバリエーションに柔軟に対応するとしている

今回の提携によって、スバルは独自開発を進めてきたEV開発をやめ、トヨタとの共同開発にシフト。スバルらしいAWDのEVモデルが出てくるだろうか?

 今回の提携は、両社はお互いの得意とする技術を持ち寄り、可能な部分は協調することでその製品化を加速させながら、EV専用プラットフォームを共同開発していくとしている。

 同プラットフォームはCセグメントからDセグメントクラスのセダン、SUVなど複数車種への幅広い応用や、効率的な派生車開発にも対応できるものとして開発される予定だ。

 フロント、センター、リアといったモジュールごとの開発をすることで、効率的に複数のボディタイプやサイズを展開可能とするほか、フロントモーターとリアモーターの組み合わせによって、FFにもRRにも4WDにもできる専用EVユニット「e-TNGA」をスバルとトヨタが共同企画し、ニーズに合わせた駆動方式を提供可能とするとした。

 なお、スバルは今回の提携にともない、これまで独自開発を中心に進めてきたEV開発をトヨタとの共同開発へシフトさせ、技術、開発、調達などの面でさらなる効率化を図る。

トヨタが発表した次世代クロスオーバーのモックアップモデル

スバルの新しいCセグメントSUVは大胆なデザイン+EV+AWD

まだコンセプトモデルのデザインから抜け出ていないがこれまでにない大胆なデザインのSUVになりそうだ

 こうしたトヨタとの提携で、スバルはEV専用プラットフォームと専用EVユニットe-TNGAを共同開発することになるが、既存のフォレスターやXVの追加モデルや後継車ではなく、全く新しいモデルとなる。そして、その新型SUVにヴィジヴ・アドレナリンコンセプトのデザインが採り入れられる。

 EV専用プラットフォームはホイールベースを自由に変えられるが、今回の発表によるとCセグメントのSUVと明らかにされている。

 となると、まさに2019年10月にデビューするマツダCX-30とのガチンコ勝負となる。

 しかし、スバルの新型SUVのデビューはまだ先。トヨタが発表した「2020年に中国を皮切りにEVを本格投入し、それ以降、グローバルに車種を増やしていき、2020年代前半には、10車種以上にする 」という計画のなかには、スバルと共同開発する新型SUVは入っているので、早くても2022~2024年頃になるのではないだろうか。

 2019年10月の東京モーターショーでスバルから、このヴィジヴ・アドレナリンコンセプトが進化、発展した新しいSUVが発表されるはずだ。期待して待っていよう。

 ちなみに、マツダはすでにトヨタおよびデンソーとEV開発の専門会社、EVCAスピリットを立ち上げているため、電動車両についても2020年代の早い時期に登場するはずだ。

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