6月26日に決勝を迎えるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2016。標高2862mのスタート地点から標高4301mまで全長約20kmのコースには、156のコーナーがあり、平均勾配は7%を超える。これを1台ずつ駆け上がり、誰が最速かを競うレースである。
本田技術研究所は、研究開発車両で昨年からこのイベントに参加。2015年は10分23秒829というタイムで、エキシビジョン・クラスでの優勝(総合14位)を飾っている。
【パイクスピーク2016】期待の新型ホンダNSXは2台体制で闘う
2015年に参加した車両は「Electric SH-AWD with Precision All-Wheel Steer」。その車両名からもわかる通り、SH-AWD(Super Handling All-Wheel-Drive)をベースにした最新の駆動配分技術、そして次世代の操舵技術を融合させ、4つのモーターで駆動する電気自動車(EV)であった。
そして2年目の参加となる今回は、車両を一新。シャシーからシステムまで、すべて作り直したブランニューモデルとなる。外観は、NSX風。もちろんNSXではないのだが、サスペンションのアームといったNSXの部品は使用している。
基本的に2015年のマシンと4輪駆動のEVであることは同じ。だが、プレシジョン・オールホイール・ステアは入っていないので、リヤ操舵はなし。このプロジェクトのリーダーである堀内LPLは、「組み合わせの実験は終わった。もっと電気系を詰めていくという考えの下、作り上げてきました。昨年、基本となるベース・データをとれたので、もう少しチャレンジングな方向にクルマを作っています」というとおり、出力は前回の約3倍。バッテリー搭載量は「昨年よりも多いが倍まではいっていない」という。車両重量は、昨年よりも軽く1500kg程度という。
ステアリングを握る山野哲也選手は「すごくいいですよ。強いて挙げれば、ダウンフォースはこの100倍は欲しいですけどね。そのくらいパワーはあります。すべての制御がうまく協調してすごく高度な連携をしています。それもひとつひとつのコーナーで、解析をしてフィードバックして、と毎日走行を重ねるたびに車両は日々進化してよくなっています。このクルマでは、レースに勝つこと云々ではなく、あくまでも将来の電動化技術の開発がテーマですから、やることはまだまだ山ほどありますよ」とコメントしてくれた。
練習走行初日は予選も行なわれるボトムセクションでの走行。4分を切る好タイムでセッションを終えている。続く練習走行2日目はアッパーセクションでの走行。路面温度が低すぎてタイヤが少し合っていない、という問題は発生しているものの、リース・ミレン選手に次ぐグループ2番手のタイム。まずは順調といえる。
(文・写真:青山義明)
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