マクラーレンF1は、F1第12戦イギリスGPの決勝レースにおけるオスカー・ピアストリの最初のピットストップと、ランド・ノリスの2回目のピットストップとタイヤについて、ミスを認めた。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)のシルバーストンでの優勝は、十分な価値のある勝利であり、非常に感動的でもあった。しかし、歴史的なワン・ツーフィニッシュの絶好のチャンスを逃したのはマクラーレンだったことは否定できない。ピアストリは、インターミディエイトタイヤへの交換が1周遅れたことですべてのチャンスを失った。
マクラーレンは戦略ミスで後退。ノリス「最後のピットですべて失った」ピアストリ「ダブルスタックが正解だった」
一方のノリスはそれまでリードを保ったが、彼もまたスリックタイヤに戻すのが1周遅れた。コンディションに最も適していたのはミディアムタイヤだったにもかかわらず、ソフトタイヤを選んだことでノリスの問題はさらに悪化した。
チーム代表のアンドレア・ステラはミスを認め、次のように説明した。
「ふたつのことを検討する必要がある。最初のピットストップをダブルスタックで行って、タイムを失うことを受け入れたくないという少々欲張りなところがあったと思う。しかし実際には、あと1周走ってそれほど損をしないですむことを願うのではなく、タイムを失っても正しい行動をすることを、忍耐強く受け入れるしかないときもある」
「そしてランドに関しては、ルイスとマックス(・フェルスタッペン)と同じタイミングでピットストップさせるのが正解だった」
雨が降るなか、ピアストリをもう1周ステイアウトさせるという決断は非常に高くついた。
「雨はかなり降り続いていたので、彼がもう1周コースに残ったからといって、楽な状況になるわけではなかった。今日オスカーは、非常に力強いポジションにいたと思う。優勝するチャンスという点では、少なくともランドと同じくらい強力だった」
決断を下したのはチームかドライバーかと問われると、ステラは責任を分散させて次のように語った。
「彼がピットインするためにプッシュすべきだっただけでなく、我々もダブルスタックに向けてもっとプッシュすべきだった。なぜなら、オスカーのピットストップを1周遅らせたことで、ダブルスタックのピットストップで失ったであろうタイムよりもずっと多くのタイムを失ったからだ。今になってみると、正しい判断は両方のクルマを同時にピットストップさせることだった。我々はこの経験から学び、次回はもっとうまくやるつもりだ」
ステラによると、最後のピットストップのタイミングについても、判断はノリスとともに下したという。
「そのような状況で、ランドがどうしたいか、我々が目指すべきことは何かということを確認したかったし、それを彼が難しいと思うかということもひとつの側面だった。だが、我々はこの件について尋ねることをしなかった。ランドに尋ねて彼と決めるべきは、『このような状況でC2コンパウンドで行くのはトリッキーになるか』ということだった。しかし実際は、ハードコンパウンドを履いたフェルスタッペンが大きな問題なくドライタイヤへ移行できていたので、それほどトリッキーではなかった」
「また、ダブルスタックでオスカーを止めることについても同様に、我々はミディアムが適当なタイヤだと言ってそれに変えた責任を負うべきだと思う。ランドと確認するなかで我々はある意味で自信を失い、そのためにこの方向に動かされたと思う。後から考えれば、これは重要なことだった」
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