メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、F1開幕戦オーストラリアGPを16番グリッドからスタート。レースの展開にも助けられたが4位でフィニッシュし、ルーキーの中で唯一のポイント獲得を果たし「多くのことを学んだ」と語った。
当初アントネッリは4番手でフィニッシュしたものの、ピットイン時にアンセーフリリースがあったとして5秒のタイム加算ペナルティが科され、5位に降着となっていた。しかしレース後、アントネッリはニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)の走行を妨げていなかったことが判明。ペナルティは撤回され、アントネッリは4位を取り戻した。
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ペナルティの裁定が変更される上で「重要かつ関連性のある新しい証拠」が必要となるが、スチュワードはロールフープのオンボードカメラの映像の他、ヘリコプターの映像も調査。アントネッリがすぐにピットのファストレーンに入らず、ミラーを確認していたと結論付けた。
これらの新しい要素に基づき、スチュワードは裁定を覆しペナルティを撤回。アントネッリを4位に戻した。
予選ではQ1敗退を喫し、レースの第1スティントではスピンを喫したアントネッリだが、終わりよければ全て良し。名手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)でさえクラッシュする難しいコンディションのレースを生き残っての好リザルトは、ポジティブな要素がネガティブな要素をはるかに上回ったと言えるだろう。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、アントネッリの走りについてSky Sports F1に次のように語った。
「非常に優秀なドライバーでさえ、スピンしたりウォールにぶつかったりした。完走するよりも、リタイアする方が簡単だったんだ」
「でも彼は冷静さを保っていたし、見ていてとても印象的だった。この軌跡が続く限り、彼には良い未来が待っていることを示している」
アントネッリは、昨年4月にレッドブルリンクでメルセデスの2021年マシンW12に乗った際にインターミディエイトタイヤで走った経験があるものの、現行レギュレーションのマシンでインターミディエイトタイヤを履くのは今回が初めてだった。
レースでは、オープニングラップでジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)がスピンを喫してセーフティカーが出動し、ペースが落ちたことでタイヤの温度も下がり、グリップ不足に苦しんだとアントネッリは振り返った。
「スタートはとても難しかった。セーフティカーの後方ではタイヤがかなり冷えていた。グリップは全くなかった」とアントネッリは言う。
「それに、高速コーナーでも白線を踏むと突然グリップがなくなってしまうから、とてもとても厄介なんだ」
アントネッリは15周目にヒュルケンベルグを抜いて12番手に浮上したが、その後スピンを喫した。
「安全な場所でスピンできたのはラッキーだった」とアントネッリは続けた。
「ミスをした後、少し自信を失ってしまった。チームは僕を落ち着かせてリズムを取り戻してくれたんだ。そして正しい判断を下してくれた」
その後アントネッリは、コンディションが刻々と変化する中で他のドライバーがミスしたり、戦略を誤ったりするなかで順位を上げていった。
レース終盤にアンセーフリリースによるペナルティが出た際には、チームはそれをアントネッリには伝えず、ギャップを広げるためにプッシュし続けるよう指示した。
「頭を振るしかなかったよ」と、ウルフ代表はペナルティについて語った。
「(タイミングモニターには)インシデントと表示されたけど、誰も見ていなかった。(テレビ中継では)流れていなかったし、それから90秒後にペナルティが科せられたんだ」
そしてアントネッリは、今回のレースで「多くのことを学んだ」と付け加えた。
「昨日(予選)のことは明らかに残念だったし、(予選結果が良ければ)違うレースになっていただろう。誰にも分からないけどね」
「後方で何が起こるかを経験できたのは良かったけど、もうあんなに(後方から)スタートしたくないのは言うまでもない。トリッキーだったし、スリックタイヤを履いたときはかなり怖かった。でも、結果には満足しているよ」
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