熱狂の週末が帰ってきた。モーターサイクル/キャンプ/音楽が融合したハーレーダビッドソンジャパン主催のイベント『BLUE SKY HEAVEN(ブルースカイヘブン)』が、9月17日(土)~18日(日)、富士スピードウェイにて4年ぶりに開催。前回を知らないウィズハーレー女子たちにとっては、初めての熱き1日であった!
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●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●写真:磯部孝夫 森下光紹 ハーレーダビッドソンジャパン
待望だったハーレーの祭典
“ブルスカ”ことブルースカイヘブンは、ハーレーダビッドソン公式の一大イベント。2018年までに20回開催され、ファンの間では毎年恒例の“祭典”として定着しているが、感染症防止対策により2019年以降は中止が続いた。
ファンにとって、まさに待望だったブルスカ。朝9時のプログラム開始前からたくさんの人が押し寄せるが、アクセスはバイク/クルマ/御殿場駅からの臨時シャトルバスなどによる公共交通機関の利用等、さまざまな方法がある。
豪華すぎる出演アーティスト
台風の影響で天候が心配だったものの、土曜日は晴れてハーレーに乗ってくるライダーがほとんど。ただしブルスカは、所有するバイクのメーカーや二輪免許の有無を問わず誰でも楽しめるライフスタイルイベント。メインステージ「BLUE SKY STAGE」では午前中からミュージックライブがスタートし、最大33時間滞在できるキャンプ泊もできるなど、野外フェスと言ってもいい内容だった。
―― メインステージで会場を盛り上げたChara。画像提供:ハーレーダビッドソンジャパン
音楽マルチメディア・block.fmがプロデュースするステージには、豪華すぎるアーティストたちが次々に登場し、ライブパフォーマンスを繰り広げた。土曜日の夜、最後のステージに上がったのは、1997年のアルバム『Junior Sweet』でオリコン1位、ミリオン超えのセールスを記録したChara。もう一度言うが、出演するミュージシャンらが実に豪華で、このラインナップはもはやバイクイベントの域を超えている。
―― Daoko(ダヲコ)もステージに立った。画像提供:ハーレーダビッドソンジャパン
■出演アーティスト
Chara/KO KIMURA/YOSA & TAARSIRUP/☆Taku Takahashi(m-flo, block.fm)/MONDO GROSSO/SHINICHI OSAWA/YonYon/Daoko(DJ set)
バイクコンテンツも目が離せない!!
国際格式のサーキットでもさまざまプログラムが用意され、メインストレートでは全米ドラッグレース最高峰トップフューエルクラスに参戦し続ける”Crazy Tak”こと重松健氏が、1200PSオーバーのスペシャルマシンで圧巻のデモ走行を披露した。
また、年間チャンピオンが決定するV.D.A.(V-Twin Drag race Association)の最終戦も繰り広げられた。
迫力のアクションを連続し、観客を魅了し続けたのは、エクストリームライダー“Shin Kinoshita”(木下真輔氏)と、フラットトラック世界選手権を戦う唯一の日本人ライダー“Masa Ohmori”(大森雅俊氏)によるバイクスタントショー。ハーレーのポテンシャルを最大限に引き出す異次元のライディングショーであった。
ローライダー エルディアブロが日本初上陸
ハーレーダビッドソンジャパンの野田社長と、H-D社唯一の日本人デザイナーであるダイス長尾氏は、全世界限定1500台/日本市場139台導入のニューモデル「ローライダー エルディアブロ」を本邦初公開。シリアルナンバー入りの貴重な車両をアンベールした。
インスパイアされたモデルは1983年に登場した「FXRT」。リードデザイナーのダイス長尾氏は「カウルの形状に、とことんこだわった」と教えてくれた。ダイス長尾氏の独占インタビューが実現したので、その模様はまた後日レポートしよう。
ハーレー女子たちとブルスカを巡った
「ミュージック&ショッピングエリア」と「モーターサイクルアトラクションエリア」の2つのメインエリアを中心に、充実のサーキットプログラムや広大なキャンプエリアがあるブルスカを、『ウィズハーレー』誌/SNS/YouTubeで活躍する“ハーレー女子”たち7名と巡った。
最新モデルの試乗会を体験したり、カスタムの展示などを見た後は、自らのライディングテクニックを駆使して規定タイムジャストでのゴールを目指す「バトルトラックス」に挑戦。低重心で低速バランスにも優れ、意外なほどに小回りの効くナイトスターで、パイロンやコーンで設計された特設コースを走る。速すぎても、遅すぎてもNG。冷静さを保ちながら、最後まで巧みにライディングすることが求められる。
1分05秒の規定タイムに対し、2分22秒と大幅オーバーしてしまったのはメグミちゃん。「もう途中でやめたくなった」と、終了後は泣き顔になってしまった。
WITH HARLEYヴィレッジを堪能
パドックには「WITH HARLEYヴィレッジ」も大きく展開され、ハーレー女子たちはトラックステージでの「WITH HARLEY女子トークショー」にも参加。「大勢の人の前でお話しするなんて緊張します」と、誌面にコラムを連載中のゆうなちゃん(ストリートグライド所有)をはじめ、メンバーらはドキドキの様子だった。
WITH HARLEYヴィレッジにブースを連ねたHSC沼津/静岡/トライジャ(ジキル&ハイドマフラー)/フォレストウイング/岡田商事(アルパインスターズ/SHOE))/ツアラテックジャパン/NGC-JAPAN(タイヤバルブ用放電ナット)/RTBモーターサイクル/テイストカスタムコンセプト/芦田屋らをステージに迎え、青木タカオ編集長とともに軽妙なトークで会場を賑わせた。
テイストカスタムコンセプトやRTBモーターサイクルらによる豪華プレゼントがもらえるジャンケン大会も行われ、WITH HARLEYヴィレッジでのトークショーは大いに盛り上がった。
―― 写真左はフォーティーエイトファイナルエディションを納車したばかりのユメちゃん。右はアイアン883に乗る千羽ちゃん。
HSCブースには、日本ではたいへん珍しい移動式チューニングルーム「ダイノマシントラック」もあり、ハーレー女子たちは「こんなの初めて見た!」とビックリ。屋外でパワーチェックやインジェクションチューニングをする光景は、本場アメリカのイベント風景を思わせる。
フォレストウイングのブースでは、ツーリングモデルの引き起こし体験に挑んだ。「経験しておけば、立ちゴケしたときなどにも、冷静に対応できますよ」と奥藤社長。メンバーの中では小柄なミヤちゃんやふじちゃんが、転倒した車両を見事に起こした。
ツアラテックジャパンのブースには、「世界一周の冒険へ!」と水谷社長がイメージしカスタムしたパンアメリカ1250Sがディスプレイされていた。シートに跨ったゆうなちゃんと千羽ちゃんは「アドベンチャーしてみたい!!」と目を輝かせた。
「バイクに補助輪!?」と、セイカちゃん(写真いちばん左、愛車はセブンティーツー)を驚かせたのは、トライジャの展示。停止や発進に合わせて、電動で補助輪がスマートに出し入れされる。ウルトラ系のツーリングモデルも取り回しや足つき性を気にせず乗れる。シートに座ったメグミちゃん(アイアン1200所有)は「立ちゴケの心配がないのはいい」と興味津々。
岡田商事のブースでは着るエアバッグ「TECH-AIR5」を展示。エアバッグが膨らむのを体験することもできた。また、SHOEIヘルメットのコーナーには、ハーレーにも似合うヘルメットが揃った。メグミちゃん&セイカちゃんのお気に入りは「EX-ZERO」。サイズやカラーバリエーションを確かめることができた。
ローライダーSTやブレイアクトなど最新ミルウォーキーエイトの人気モデルたちを展示したのはRTBモーターサイクル。カスタムコンテストでアワードも獲得するセンスの良い仕上がりに、ハーレー女子たちもウットリだ。婦人病支援の募金活動も行なった。
フォワードコントロールが標準装備のスポーツスターSを、ミッドステップ化するキットを新開発したのはテイストカスタムコンセプト。よりスポーティな走りが味わえる。水冷60度Vツインの先代となるVロッドや、スポーツスターシリーズのご先祖にあたる「WR」も展示し、新旧ハーレーの系譜を感じさせるディスプレイは流石としか言いようがない。
アエルマッキハーレーのスプリント250(1966年式、写真右)を持ち込み、ステージではキック始動も披露してくれた芦田屋。サイドスタンドが右側、シフトペダルも逆であるなど見どころ満載だが、WITH HARLEY女子たちはなによりも「カラーがカワイイ!」と、お気に入りの様子だった。
WITH HARLEYヴィレッジには、ハーレーダビッドソンジャパンの野田社長も訪問。「記念撮影を撮りたい」と、WITH HARLEY女子たちはスマートフォンを取り出すのであった。
また来年! 感動の1日を味わった
ブルスカの名物「H.O.G.チャプターパレード」は、自分の愛車で国際格式のレーシングコースをゆっくりと仲間たちと走ることができる。
メインステージでのライブパフォーマンスが終わると、土曜日の夜は盛大な花火「ブルースカイ・ファイヤーワークス」で締めくくられた。
コンテンツが盛りだくさんで、1日をたっぷり堪能したハーレー女子たち。「また来年も一緒に!」と、約束を交わし解散となった。
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みんなのコメント
危ないから無灯火手放しで走るんじゃないよ。
ただウザいだけだから来るなよ