画像 中国車「コピー」の歴史 前編

北京汽車　BJ80

見たことあると思うだろう。これがメルセデス・ベンツG63 AMG 6×6に対する中国の答えだ。まるで2018年北京モーターショーで話題になるために作られたかのよう。

元ネタ：メルセデス・ベンツG63 AMG 6×6

これが本物のメルセデス6×6だ。だが、メルセデスはこの件について何も打つ手はないだろう。北京汽車はメルセデスとのジョイントベンチャーのパートナーであり、計画をぶち壊したくはないはずだ。BJ80は中国製パクリ車のほんの一例にすぎない。他のクルマも見てみよう。

ランドウィンドX7

ランドウィンドX7は2014年にレンジローバー・イヴォークにそっくりだということで話題となった。事実、ランドローバーはこの件についてランドウィンドを非難している。

元ネタ：レンジローバー・イヴォーク

中国当局はランドウィンドの肩を持ち、X7の発売を認可した。ひとつの影響は、ランドローバーがヴェラールのコンセプトモデルを発表するのを控えたことだ。

チャンガンX70A

生産終了したモデルでさえ、中国のパクリデザイナーの手を逃れることはでない。2017年に生産終了したランドローバー・ディスカバリー4がこの大型SUVであるX70Aのデザインの元になっている。

元ネタ：ランドローバー・ディスカバリー4

フロントのルックスは異なるが、側面から見るとそっくりだ。

ウェイケルイV7

中国製「クローンクラブ」に最近仲間入りしたウェイケルイV7は、フォルクスワーゲンe-Up!のクローンだ。

元ネタ：フォルクスワーゲンe-Up!

フォルクスワーゲンのロゴすらそっくりだろう。

Zotye SR9（写真左）

シュトゥットガルトのベストセラーであるポルシェ・マカン（写真右）もコピーの対象だ。SR9は1種類のエンジンのみがラインナップされている。三菱製の2.0ℓターボ付きガソリンエンジンで、190psと25.4kg-mを発揮する。

リファン320

リファン320は、1.3ℓの超小型車だ。2008年の北京モーターショーで発表され、ミニにそっくりだとして有名になった。

元ネタ：ミニ

2013年のフェイスリフトによって、パクリ車とは少々異なるルックスを得た。だが、なぜかいまはフィアット500に似ているような気もする。

シュアンファン SCEO

初代レクサスRXを思い起こさせるフェイスだが、シルエットとリアビューからはBMW X5を感じないほうが難しいだろう。

元ネタ：BMW X5

BMWはこれを見逃さなかった。シュアンファンを提訴し、ドイツでの販売が禁止された。

CHオート・リチア

アウディR8の特徴的なシルエットは真似できないと思うだろう。だが、CHオートはさぞかし気に入ったのだろう。同社の電動スーパーカーをR8そっくりに仕立てた。ヴェイロンにも見える？

元ネタ：アウディR8

フロントとリアはそこまで似ていないかもしれない。だが、このシルエットはどう見てもR8だろう。