三菱自動車「MITSUBISHI XFC CONCEPT」コンセプトモデルをベトナムで初披露！

市販モデルは2023年度にベトナムを含むアセアン各国に順次投入。走行モードに三菱自動車初採用となるウエットモードを設定

三菱自動車は10月19日、ベトナム・ホーチミン市で発表会を実施し、コンパクトSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI XFC CONCEPT（ミツビシ エックスエフシー コンセプト）」を世界初披露した。今後、このモデルは10月26日（水）から30日（日）まで開催されるベトナムモーターショー2022に参考出品される。

三菱自動車はアセアン市場向けにピックアップトラック「トライトン」と同車派生のミッドサイズSUV「パジェロスポーツ」、ミッドサイズSUV「アウトランダー」および「アウトランダーPHEV」、クロスオーバーMPV「エクスパンダー」および「エクスパンダー クロス」、そしてコンパクトハッチバック「ミラージュ」と同セダン「アトラージュ」など幅広いラインナップにより、地域に最適な商品を展開している。今回発表のコンセプトカー「MITSUBISHI XFC CONCEPT」（以下XFCコンセプト）は、アセアンの現行ラインナップにない待望のコンパクトSUVだ。

三菱自動車の加藤隆雄社長は「新型コンパクトSUVは2023年度にベトナムを含むアセアン各国に順次投入していきます。将来的には電動車の追加や、アセアン以外の地域にも展開する計画であり、アセアン戦略車から世界戦略車となり当社の販売を牽引するクロスオーバーMPV『エクスパンダー』のような主力車種に育てていきたいと思います」と述べている。

XFCコンセプトは、「Best suited buddy for an exciting life（毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒）」をコンセプトに、SUVらしい力強く堂々としたデザイン、運転のしやすさや十分なラゲッジルームといった実用性、クラストップレベルの居住空間などの快適性、荒れた路面や激しい降雨による冠水路でも安心・安全の走破性を実現した、新世代のコンパクトSUV。

スタイリングは、三菱自動車のデザインフィロソフィー「Robust & Ingenious」のもと、コンパクトでありながらSUVらしい力強く堂々とした佇まいと、フロントのスリーダイヤから始まり、サイド、リヤへと流れるように続くスリークなサーフェイスを融合させ、アセアンの都会に合うスタイリッシュでスポーティな造形。一方で、しっかりと確保した最低地上高と大径タイヤによって悪路走破性を高め、堅牢性と敏捷性を表現し、アウトドアシーンでも存在感を発揮する本格的なSUVスタイルを実現している。

フロントマスクは、パフォーマンスとプロテクションを表現する「ダイナミックシールド」を、コンセプトに合わせて進化。ヘッドライトユニットは、上部のL字型のヘッドライトと下部のスリット状のデイタイムランニングランプを一体化してT字型に発光させるアイコニックなデザインとし、ワイド感を強調している。ボディサイドは張りのある豊かな面構成とし、彫刻的な前後フェンダーアーチやキャラクターラインを施し、SUVの力強さや躍動感を表現。リヤもフロントと同様にT字型のテールランプを採用し、ワイドで安定感のあるリヤスタイルとしている。

インテリアでは、SUVとして重要な運転のしやすさ、居住性の高さにこだわった。インストルメントパネルには水平基調のデザインを採用。前方の視認性を高めるとともに、悪路走行時の車体姿勢の変化をつかみやすくしている。インストルメントパネルからドアトリムまでつながるダイナミックな形状とし、さらにソフト素材で巻いたパッドを連続させることで、包まれ感、守られ感を演出し、安心で快適なインテリアが追求された。

良好な前方視界を確保し、見切りがよく取り回しやすいといった運転のしやすさも追求。インストルメントパネルにはフル液晶ドライバーディスプレイとセンターディスプレイを一体化した大型パネルを採用し、ナビゲーションや路面状況など運転に必要な情報を3画面で表示可能とすることで、先進性を表現しながら、安心で快適な運転環境を提供。

キャビンはコンパクトSUVながら広々とした空間を実現。とくに後席ではゆとりある足もとスペースなど、クラストップレベルの快適性が与えられている。また、十分なラゲッジルームを確保するなど、実用性にも配慮されている。

走行性能の面では、最低地上高をしっかりと確保し、NORMAL（ノーマル）、WET（ウエット）、GRAVEL（グラベル）、MUD（マッド）の4つのドライブモードを設定することで、さまざまな天候や路面でも安心・安全にドライブを楽しめる。三菱自動車初採用となるウエットモードでは、スコールによる冠水路でも安心して走行できるなど、アセアン地域での使い方を熟慮。また、滑りやすい路面で車両を安定させる制御や上質な乗り心地によって、すべての乗員が快適に過ごせる一台となっている。