現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > クラス最高位の665PS発揮のV8エンジン搭載、「アストンマーティン・ヴァンテージ」発表

ここから本文です

クラス最高位の665PS発揮のV8エンジン搭載、「アストンマーティン・ヴァンテージ」発表

掲載
クラス最高位の665PS発揮のV8エンジン搭載、「アストンマーティン・ヴァンテージ」発表

"真のドライバー"のために設計された、力強い存在感を発揮するフロントエンジン・後輪駆動の最高峰のスポーツカー

アストンマーティンは、アイコニックな血統の最新モデル、新型「Vantage (ヴァンテージ)」を発売する。アストンマーティンのスポーツカーの真髄であり、74年の名高いブランドの歴史の中でも最高のドライバーオリエンテッドで、最速となるヴァンテージは、純粋にその伝統的な完成されたパフォーマンスを楽しみ、高い信頼性のもと最高に高揚感を感じられるドライビングを提供できるよう開発された。

110周年記念車「ヴァラー」も日本初公開! 2年に1度、3日間の「アストンマーティン アルカディア」が日本開催

時代の最先端を捉えデザインされてきたヴァンテージは、何世代にも渡り愛好家たちを虜にしてきたものの現代のスポーツカー市場では見られなくなりつつあるような特徴、たとえば圧倒的なパワーやきわめて鋭いハンドリング、精緻にチューニングされたフロントエンジンと後輪駆動のシャシーの絶妙なバランスを兼ね備えている。

新型ヴァンテージの発表は、2023年に発売されて好評を博している「DB12 クーペ」と「Volante (ヴォランテ)」に続くものだ。ヴァンテージは、アストンマーティンの次世代スポーツカーをさらに強化するブランドとして、ウルトラ・ラグジュアリースポーツGT、SUV、ハイパーカーの分野、そしてモータースポーツの最高峰となる各世界選手権における主導的役割と並び、ウルトラ・ラグジュアリーなパフォーマンス・スポーツカー市場におけるアストンマーティン・ブランドの地位を確固たるものとするのだ。

【写真32枚】刷新されたインテリア・アーキテクチャーとビスポーク 

この新世代ヴァンテージは、レースで実証されたDB2のパワーアップしたエンジン・パッケージの象徴として、ヴァンテージの名称が初めて使用された、1950年まで溯ることができる卓越した血統を引き継いでいる。1964年にヴァンテージがモデル名として初めて採用され、ヴァンテージのバッジを付けたDB5の高性能バージョンがこのクラスの新たなフラッグシップとなった。

単独モデル名としてのヴァンテージは1970年代初めに導入され、それ以降その名称はアストンマーティンのモデル・ラインアップにおいて、次第に重要な役割を担うようになった。完璧なスタイル、記憶に残るパフォーマンス、比類のない個性の代名詞であるヴァンテージは、この感情を呼び覚ます名称が、これまで名声を博してきたモータースポーツの本質を体現しているといえる。

今回の新型ヴァンテージはアストンマーティンの111年の歴史の中でも、もっとも躍動的な時期を象徴するモデルだ。2023年の「フォーミュラ1」シーズンで驚くべき力を発揮したアストンマーティンは、このほど最高の成績を挙げた耐久GTレーサーとしての豊富な歴史を背景に、ヴァンテージが圧倒的な存在感を示した「FIA GT選手権」という舞台で「ヴァルキリー AMR」により、2025年「ル・マン24時間レース」での完全な勝利を目指し、「WEC世界耐久選手権」の最有力なチャレンジャーとなることを発表している。


アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のアメデオ・フェリーサ氏は、次のように述べる。「ハイパフォーマンス・カーの世界は180度の転換期に入っており、伝説的なブランドを築き上げてきた資質に忠実であり続けるということがきわめて重要になっています。ヴァンテージの名を持つモデルには、すべてそれに相応しい内容が与えられています。

だからこそ、今回の最新モデルが最高に純粋、かつ最大限に分かりやすい形でハイパフォーマンスを実現できるよう揺るぎない取り組みを行っています。クラス最高のパワーとスピードがそれを確固たるものとしていますが、それはヴァンテージの完璧なバランスの後輪駆動のシャシーに最新のテクノロジーを適用することで、ほかでは味わうことのできない性能を持つスポーツカーを作り上げることに成功しました。

また、独特の主張のあるスタイリング、一新されたインテリア、最先端のインフォテインメントを与えられたヴァンテージは、あらゆる面において世界クラスのモデルとなっています」

パフォーマンス–エンジン出力の大幅な向上により、これまでにない性能を実現
大幅な改良を受け、手作業で組み立てられた4.0LツインターボV8エンジンを搭載した新型ヴァンテージは、アストンマーティン史上最速を誇る。最高出力665PSと800Nmという巨大なトルクにより、出力とトルクともに前モデルと比較して過去最高の向上となった。155PSと115Nmの増加は、それぞれ30%と15%の向上に相当するものだ。

アストンマーティンの開発チームは、カムプロファイルの変更、圧縮比の最適化、タービンの大径化、冷却の強化など、広範囲に渡るチューニングを行ってこうした高出力化を達成し、これまでにない大幅な数値の向上を生み出し、これまで以上にシャープで、感情に訴える、響き渡るサウンドを持つ、特徴あるエンジンを作り出した。

8速ZFオートマチック・トランスミッションとの組み合わせにより、最高速度は325km/h、0-100km/h加速はわずか3.5秒と、この2シータースポーツカーを駆動するのに十分な性能となっている。最終減速比(3.083:1)を上げ、トランスミッション・シフト・キャリブレーションを行うことで、レスポンスと楽しさを最大限に確保できるようにチューニングされている。最終減速比の変更により力強い中間加速を実現し、シフト・キャリブレーションによりシフトの時間を短縮、ヴァンテージのダイナミック・モードに適合するさまざまなシフト特性を提供する。

新型のローンチ・コントロール・システムの導入により、発進時の加速も完璧になった。一体で制御されるパワートレイン、トランスミッション、エレクトロニック・スタビリティ・プログラム(ESP)とローンチ・コントロール(ドライバーが任意に作動)により、E-Diff、ESPスリップ・コントロール、エンジン・トルク制御を使用して、発進の間に間断なく、ホイールのスリップを最適な範囲に維持し、状況に応じて最大限のトルクを車両に掛けることができる。

アジャスタブル・トラクション・コントロール(ATC)システムを使用してドライバーが変更することで、発進中に必要なスリップ量を正確にダイヤルで調整し、ローンチ・コントロール・システムが許可するホイール・スピンの制御量の増減が行え、ATCをトラクション・コントロール(TC)オフに設定することで、ドライバー自身によるフル・スロットル・コントロールを許可することもできる。

エンジン性能をさらに向上させたことで、熱負荷が増大し、エンジン冷却システムを完全に設計し直すことが必要となった。あらゆる条件下で安定した吸気温度が確実に達成されるよう、追加の低温ラジエーターがインタークーラーの冷却水回路に取り付けられた。また、既存の中央メイン・ラジエーターに補助クーラーを2機追加することで、熱容量のさらなる増加を図っている。

広範囲に渡るアップグレードは、オイル・システムにもおよび補助外部オイル・クーラーの表面積は、従来の2倍に拡大。ラジエーターに達する冷気量を50%増加させ、熱エアフローも強化した。




エクステリア・スタイリング:力強い外観と独自の存在感
新世代ヴァンテージは、ひと目見ただけでゲームチェンジャーだということがわかる。ボディは30mm拡幅されて力強くワイド・スタンスになり、形状が変更されて横線グリル開口部が38%広がり、デザインが完全に変更されたフロントエンドをアクセントとして加え、冷却システムの追加により必要なエアフローが29%増加している。

グリル両側のバンパーに配置された冷却用インテークを追加することで、フロントエンドの顔つきがさらにシャープになり、新しい一体型スプリッターとワイドローのスタンスにより、劇的なスタイリング効果とエアロダイナミクス機能が追加され、ダウンフォースの増加により高速走行時の安定性が向上した。

こうした個性あふれるフロントエンド処理は、アストンマーティンの新しいライト・シグネチャーを特徴とする、DRL一体のまったく新しいマトリックスLEDヘッドランプ・デザインによって仕上げられている。

また、アストンマーティンのアイコニックなサイド・ストレークは、両サイドの変更されたベントにシャープに収束する形状となっている。標準装着の21インチ鍛造アロイ・ホイールは、拡大されたホイール・アーチに完璧に収まり、パワーと安定感を同じレベルで演出する機能性あふれるスタンスが生まれた。

ヴァンテージでは初となるフレームレス・ドアミラーと存在感のあるドアハンドルも採用され、サイド・ベントと大径のクワッド・エキゾースト・テールパイプが組み込まれたリア・バンパーも拡幅されたことで、前方からと同様、後方からのルックスも劇的に変化した。

3種類の主要なリバリー・デザインの中から1種類を選択し、オーナー自身でヴァンテージのスポーティなキャラクターをさらに高めることができる。用意されるカラーは21色で、購入者は、ピンストライプ、ピンストライプ/リップスティック、またはピンストライプ/リップスティック/リア・インフィルを選択して追加することが可能だ。

アストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレク・ライヒマン氏は、以下のように述べた。「アストンマーティンは、それぞれに特徴を想起させるモデルに恵まれていますが、ヴァンテージほど高揚感とダイナミズムを呼び起こすモデルはほかにはありません。新型ヴァンテージのパワーとパフォーマンスの大幅な向上を受け止めるため逞しさを強調し、その彫刻的な造形をさらにシャープにすることで、スタイリングをさらに高めました。

私たちは、スーパーカーのOne-77からインスピレーションの一部を得ていますが、ヴァンテージでは、その趣旨と潜在力をさらに明確に表現したいと考えました。少し見ただけで、真の迫力に満ちていることが分かると思いますが、この車両の持つ剥き出しのパワーの底にある洗練性を思わせる、フォルムとプロポーションの優雅さが見て取れるはずです。この瞬間的な視覚的インパクトとじわじわと感じる強い個性のバランスは、ドライビング体験を反映し、ヴァンテージの神髄を完璧に捉えたものです」

すべてのアストンマーティンのモデルと同様に、ヴァンテージの顧客は「Q by Aston Martin」パーソナライゼーション・サービスにより、制限のないビスポークやカスタマイズを検討することができる。デザイナーと職人の技により、小規模でも特徴的な1つのディテールから完全にビスポークな部品を用いたフルスケール設計および生産までのすべてを網羅する、忘れることのできないオーダーの旅に誘い、オーナーは真のワンオフ・モデルを作ることができる。

ヴァンテージは2024年第1四半期から生産が開始される予定で、納車は2024年第2四半期以降から始まる見通しだ。アストンマーティンの次世代スポーツカーの2モデル目となる新型ヴァンテージは、高速なスポーツカーによるチャレンジを楽しむドライバーに対するピュア・ドライビングの新たなベンチマークとなる。アストンマーティンヴァンテージは、真のドライバーのために設計されている。

◆新型「アストンマーティン・ヴァンテージ」概要
ボディ
 ・2ドア・ボディスタイル(2+0シート)
 ・押出接着アルミニウム・ボディ構造&複合素材パネル
エンジン
 ・4.0L V8ツインターボ
 ・過給インタークーラー
 ・フロント・ミッドマウント・エンジン、後輪駆動
 ・最高出力:665PS/656bhp/ 489kw@6,000rpm
 ・最大トルク:800Nm/590lb-ft@2,750-6,000rpm
 ・最高速度:202mph/325km/h
 ・0-60mph:3.4秒
 ・0-62mph/0-100km/h:3.5秒
 ・圧縮比:8.6
 ・可変デュアル・カムシャフト・タイミング
 ・フルCNC加工燃焼室
トランスミッション
 ・リア・マウント、8速オートマチック・トランスミッション
 ・トルク・コンバーター
 ・エレクトロニック・リア・リミテッド・ディファレンシャル
 ・カーボンファイバー製プロペラシャフト

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

RWD「最初で最後」の600馬力超え アウディR8 V10 GTへ試乗 ストレスフリーこそ最大の偉業
RWD「最初で最後」の600馬力超え アウディR8 V10 GTへ試乗 ストレスフリーこそ最大の偉業
AUTOCAR JAPAN
軽とは思えない広々開放空間を実現したホンダ「N-VAN」発見! 女子旅に至れり尽くせりの仕様をぜんぶお見せします!
軽とは思えない広々開放空間を実現したホンダ「N-VAN」発見! 女子旅に至れり尽くせりの仕様をぜんぶお見せします!
Auto Messe Web
ポイントリーダーのハジャルが快走。宮田莉朋はチームメイトを上回る/FIA F2第10戦フリー走行
ポイントリーダーのハジャルが快走。宮田莉朋はチームメイトを上回る/FIA F2第10戦フリー走行
AUTOSPORT web
S耐デビューのスバル『ハイパフォ・エックス』は市販に近い状態からスタート。その目標は
S耐デビューのスバル『ハイパフォ・エックス』は市販に近い状態からスタート。その目標は
AUTOSPORT web
新代表ビノットはサインツをアウディF1に誘い込むことができるか。フェラーリ時代の関係は良好
新代表ビノットはサインツをアウディF1に誘い込むことができるか。フェラーリ時代の関係は良好
AUTOSPORT web
ステランティス、上半期利益が半減 モデルチェンジが販売台数に打撃「是正措置を実行中」
ステランティス、上半期利益が半減 モデルチェンジが販売台数に打撃「是正措置を実行中」
AUTOCAR JAPAN
ノリス、”ナンバー1ドライバー”待遇をマクラーレンに求めず「まだ先は長いし、何かを変える必要はない」
ノリス、”ナンバー1ドライバー”待遇をマクラーレンに求めず「まだ先は長いし、何かを変える必要はない」
motorsport.com 日本版
超長 い「ダブル連結トラック」ついに首都高・阪高も“解禁” 走れる路線拡充 許可制度も簡略化へ
超長 い「ダブル連結トラック」ついに首都高・阪高も“解禁” 走れる路線拡充 許可制度も簡略化へ
乗りものニュース
新型「小さな“高級SUV”」公開! 全長4.1m級ボディ&めちゃオシャレな「トリコロール」仕様! 「赤白青」な「C3エアクロスSUV」登場!
新型「小さな“高級SUV”」公開! 全長4.1m級ボディ&めちゃオシャレな「トリコロール」仕様! 「赤白青」な「C3エアクロスSUV」登場!
くるまのニュース
FIA F2スパ戦のスプリントレースは、豪雨により開催延期……待てども雨脚弱まらず
FIA F2スパ戦のスプリントレースは、豪雨により開催延期……待てども雨脚弱まらず
motorsport.com 日本版
ポルシェ911にF1エンジン 600馬力超のレストモッド「TAGターボ」はなぜ生まれたのか
ポルシェ911にF1エンジン 600馬力超のレストモッド「TAGターボ」はなぜ生まれたのか
AUTOCAR JAPAN
新車で100年前のクルマを買える! ベントレー「スピードシックス」の開発テストが終了…12台限定の3億円のクルマとは
新車で100年前のクルマを買える! ベントレー「スピードシックス」の開発テストが終了…12台限定の3億円のクルマとは
Auto Messe Web
ACO、2028年WECの水素カー参戦はスパ、ル・マンの2戦のみを予定。富士が加わる可能性も
ACO、2028年WECの水素カー参戦はスパ、ル・マンの2戦のみを予定。富士が加わる可能性も
AUTOSPORT web
2024年秋に迫力の“ステルスカラー”が新登場! マット塗装のボディ色をまとったトヨタ「クラウン・スポーツ」の特別仕様車を初公開
2024年秋に迫力の“ステルスカラー”が新登場! マット塗装のボディ色をまとったトヨタ「クラウン・スポーツ」の特別仕様車を初公開
VAGUE
メルセデスF1、新投入フロアの使用続行を断念。ベルギーGP初日は謎の苦戦……旧仕様で挑むことに
メルセデスF1、新投入フロアの使用続行を断念。ベルギーGP初日は謎の苦戦……旧仕様で挑むことに
motorsport.com 日本版
ザイドルとホフマンの解雇に見える、アウディの厳格な組織運営。F1での将来を見据え内紛は許されず
ザイドルとホフマンの解雇に見える、アウディの厳格な組織運営。F1での将来を見据え内紛は許されず
AUTOSPORT web
水素燃料電池搭載『パイオニア25』が初の公開テスト実施「ハンドリングも非常に良好」/エクストリームH
水素燃料電池搭載『パイオニア25』が初の公開テスト実施「ハンドリングも非常に良好」/エクストリームH
AUTOSPORT web
危険すぎる「ショートカット右折」に対向車は大迷惑! 交差点での“正しい運転方法”とは?
危険すぎる「ショートカット右折」に対向車は大迷惑! 交差点での“正しい運転方法”とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

364.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

99.0440.0万円

中古車を検索
155の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

364.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

99.0440.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村