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4モーターで360°ターン可能 Gクラス電動コンセプトがモビリティショーで公開

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4モーターで360°ターン可能 Gクラス電動コンセプトがモビリティショーで公開

コンセプトEQGが日本初公開

電動化を推し進めるメルセデス・ベンツは、新たなEQモデルとなるコンセプトEQGを、ジャパンモビリティショー2023で日本初公開した。

【画像】Gクラスも電動化へ 日本初公開のメルセデス・ベンツ・コンセプトEQG 全17枚

1979年にGクラスが誕生して以来、高級車におけるオフロードモデルというセグメントを確立。ゲレンデヴァーゲン(=オフロード車両)という名がすべてを物語り、この4月には50万台目をラインオフしている。

Gクラスの4輪駆動性能は電動車にも引き継がれ、いくつかの面ではより進化を遂げたという。展示されたのは量産間近なレベルまで高めたコンセプトEQGである。

コンセプトEQGは、一見するとこれまでの内燃エンジンを搭載するGクラスと、ほとんど変わらぬように見える。しかし、仔細に見るとやや丸みを帯びた造形であることに気付くだろう。

フロントグリルに代わるディープブラックのフロントパネルには、光るスリーポインテッドスターが存在感を放つ。パネルにはおなじみのブルーに光る「丸味を帯びた正方形」のパターンを配し、EQファミリーであることを主張する。

リアドアのスペアタイヤケースも踏襲されたが、実際にはタイヤではなく充電用ケーブルが収められるスペースとなる。またルーフキャリアも新デザインとされている。

4基のモーターを独立制御

コンセプトモデルだけに、最高出力やバッテリー容量などの数値は今回発表されなかった。しかし公表された情報の中から注目すべきメカニズムを紹介してゆこう。

4モーター方式が採用され、各ホイールに近い位置にモーターを配置。これにより4輪を独立して制御でき、従来のデフロック以上にトラクションやトルクベクタリングを容易にコントロールできる。

注目したいのは4モーター化で個々を制御できることから、その場で360°回転できる「Gターン」と呼ばれる機能が備わり、これは量産モデルでも採用される予定だという。

コンセプトEQGには本格4輪駆動車が備えるオフロード用低速ギアを装備する。切り替え式の2段変速機によって選択可能で、高いオフロード性能を実現している。

シャシー構造には堅牢なラダーフレームを採用し、フレーム内には走行用バッテリーが組み込まれる。車体底面にはオフロードでの使用状況を考え、バッテリーを保護する複合素材のアンダーガードが新たに開発された。

バッテリーやモーターの防水性にも配慮されており、内燃エンジンを積むGクラスと同等の渡河性能を備えるという。

サスペンションもGクラスにふさわしい、フロントに独立懸架式、リアは電気駆動システムを組み込むために新開発されたリジッドアクスルを備える。

プロダクト・マネージャーが解説

モビリティショーでの発表のために来日したGクラス・プロダクト・マネージャーを務めるトニー・メンテル氏は、Gクラスへの思いを以下のように述べた。

「質実剛健だったGクラスは、ブランドのアイコンになる成長を遂げました。誕生時からオフロード車のスタイルを定義し、44年間にわたりその姿に忠実であり続けています」

「Gクラスが成功した理由は、技術で一切の妥協を許さず、最高のオフロード能力を備え、独特なデザインと考えています。Gクラスは弊社の高級車戦略に大きな貢献をし、最高のブランド・アンバサダーとなりました」

「電動化したGクラスは、メルセデスベンツ・グループのモジュラー・システムのバッテリーを使用。Gクラスのバッテリーは特定の構造に適応し、オフロードでの要求を満たします」

「私どもは現在Gクラスの歴史の次なる1章を書いているところです。Gクラスが44年間大事にしてきたものを守り、GクラスのDNAをしっかりと受け継ぐことです」

「電動Gクラスのテストは最終段階で、過去のGクラスと同じテストを受けています。工場の近くのシェイクル山での厳しいオフロードテストを合格させてから発売します」

「この電動Gクラスは、本当のGクラスです。時の試練に耐えるモデルなのです。2024年に日本市場で発売できることを楽しみにしています」

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みんなのコメント

2件
  • twi********
    タンクターン、BYDはもう売ってるよね
  • ロムロム
    4輪を個別に駆動力制御できたら、片側が浮いたら駆動力が伝わらなくデフは過去の遺物となりそうですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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