フォルクスワーゲンGTI研究
2018年6月8日に発表されたGTIシリーズの3モデルのうち、「ポロ GTI」は3代目ポロの前期型に限定モデルとしてGTIが設定され、後期型でカタログモデルとなったのが始まりだ。また、ポロの初期モデルにはGTというグレードも設定されていた。GTIがカタログモデルになった後はGTIがスポーツモデルとして確立されている。
※参考:フォルクスワーゲン GTIシリーズに「ポロ」「up!」「ゴルフ」の3モデル登場
「ゴルフ GTI ダイナミック」はWebから購入|フォルクスワーゲンGTI研究(3/3)
特に3代目ポロ GTIは前期型で1.4L TSIデュアルチャージャー、後期型は1.8L TSIターボを搭載するとともに、WRC用ラリー、ラリークロスの競技マシンのベースとなるなど、スポーツ・ポテンシャルではゴルフ GTIを上回るポジションとなっている。
■最新のライトサイジング・エンジンを搭載によるハイパフォーマンス
今回のポロ GTIはGTIモデルとしては4代目だが、6代目の最新MQBプラットフォームがポロ GTIのベースとなっており、2018年初頭からヨーロッパで発売されている。このニューモデルのハイライトはポロ GTIとしては、ついに200psの2.0Lエンジンを搭載したことだ。そのおかげで、最高速235km/h、0-100km/h加速は6.7秒というハイパフォーマンスを発揮する。
この搭載エンジンはEA888型エンジンの第3世代にあたり、2.0L、直噴+ポート・デュアル噴射、可変バルブタイミング+可変リフトシステム、ミラーサイクル運転を採用した最新のライトサイジング・エンジンだ。つまりアウディA4のFFモデルと同系のユニットで、これをさらに改良し、出力も高めたエンジンである。ミラーサイクルのため圧縮比は11.6と高く設定され、200ps/320Nmを発生する。このように高出力化されているため、トランスミッションは6速・湿式DSGが採用されている。
エクステリアは従来からのGTI専用デザインを踏襲しているが、インテリアのダッシュパネルは、ベルベットレッドの専用カラーとなり、ダッシュパネル上部は、ブラック仕上げで、標準モデルとはまったく違うデザインだ。
また、ポロ・シリーズで、唯一デジタル&液晶のアクティブインフォ・ディスプレイを選択できるようになっている。そしてレッド、ホワイト、ブラックの3色で構成されたGTI専用のグラフィックデザイン・メーター表示が採用されている。それ以外ではスマートフォンのワイヤレス「Qi」充電が可能になっている。
専用装備としてはXDS(ディファレンシャルロック)、GTI専用のローダウンされたスポーツサスペンション、ドライビングプロファイル機能を装備し、オプションで「Sports Select」シャシー付スポーツパフォーマンスキットが設定されている。なおドライビングプロファイル機能は、Eco、Sport、Normal、Individualの4モードで、Ecoモードを選ぶと巡航時にアクセルをオフするとコースティングするようになっている。もちろんドライバー支援システムもフル装備される。
ポロ GTI 装備・諸元表
フォルクスワーゲン GTI 特設サイト
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