現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ポンティアック博物館に「ファイヤーバード」で連れて行ってもらう。見どころは「ルート66」だけではありませんでした【ルート66旅_06】

ここから本文です

ポンティアック博物館に「ファイヤーバード」で連れて行ってもらう。見どころは「ルート66」だけではありませんでした【ルート66旅_06】

掲載 3
ポンティアック博物館に「ファイヤーバード」で連れて行ってもらう。見どころは「ルート66」だけではありませんでした【ルート66旅_06】

往年のマッスルカーたちが一堂に会するポンティアック博物館

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内します。イリノイ州シカゴからスタートしてまず最初に立ち寄りたいポンティアックの街では、その名の通りのポンティアック博物館も必見です。

トヨタ「スターレット」で52歳単身「パイクスピーク」にチャレンジ! なぜ200馬力の非力なマシンで挑戦するのか?

ルート66博物館のロバートさんが愛車のファイヤーバードで案内

ポンティアックにあるルート66のミュージアムで、とても親切にしてくれたスタッフのロバートさん。大きなカメラを2台もぶら下げていたせいか「日本から取材に来たのかい?」と聞かれ、今回はプライベートだけど写真と文章を生業にしておりメインは自動車だと伝えたところ、彼も根っからのクルマ好きらしく「それじゃ面白いところに連れて行くよ。時間はある?」と。そのときは気ままなひとり旅だったので快諾し、彼の愛車に乗って出かけることにした。

言われたとおりミュージアムの裏手で待っていたところ、駐車場に真っ赤なポンティアック「ファイヤーバード」が入ってくる。もしやと思ったら運転席にいるのはロバートさん、1960年代の後半に生産された初代モデルだ。まるで新車のようにピカピカでエンジンもトランスミッションも快調そのもの、ポンティアックの街で往年のポンティアック車ってのが粋すぎる。ナンバーから察するに1967年の初期型だろうか。コンディションを維持するだけではなく、日常の足として使っているのも素晴らしい。

今はなきポンティアック、日本でも「ナイト2000」を覚えている人は多いはず

彼のファイヤーバードに対する思い入れを聞かせてもらいながら、向かった先はルート66ミュージアムからひとつ南の通りにある、その名も「ポンティアック・オークランド・オート・ミュージアム」だ。外見はごく普通のビルで以前ポンティアックを訪れたときは素通りしてしまったが、ここはかつて存在した自動車のブランド「ポンティアック」だけを集めたミュージアム。

ポンティアックはGMの傘下「オークランド」から派生し、「GTO」や「トランザム」といったスポーツモデルを数多く輩出した。しかし1990年代になると販売台数が低迷し、SUVを投入するなどして起死回生を狙うも、GMの経営不振もあり2010年をもって消滅。

日本でよく知られているのはアメリカのTVドラマ『ナイトライダー』に登場した「ナイト2000」で、1982年式の「ファイヤーバード・トランザム」に会話もできる人工知能「K.I.T.T.」を搭載。デビッド・ハッセルホフ演じる主人公マイケル・ナイトと協力し、巨悪と戦うオーソドックスな勧善懲悪のストーリーだ。アメリカでも日本でも大ヒットし精密なレプリカがファンによって製作されたり、フロントに装着されているイルミネーションを再現する部品が販売されたりもした。

街並みも博物館も古き良きアメリカをたっぷり味わえる

さて、話が逸れてしまったので元に戻そう。ポンティアック・オークランド・オート・ミュージアムは2011年7月23日にオープンし、名前のとおりポンティアックと前身であるオークランドの車両ばかりを展示している。ロバートさんにスタッフを紹介してもらい、内部をじっくり見学させてもらった。

聞いたところ展示車は近隣に住むコレクターの所有だったり、他のミュージアムからの寄付がメインだとか。どれもこれも保存状態は素晴らしいのひと言に尽き、台数も多いのでクルマ好きなら絶対に足を運んで損はない。なお入場は無料だが、マナーとしてドネーションボックスに寄付、またはギフトショップで買い物し運営に協力するのを忘れずに。

ちなみに数年後も知人と一緒にここを訪れたことがある。初回に応対してもらった人とは違うスタッフだったが、閉館の直前で看板を片付けかけていたにも関わらず、快く中に入れてもらい、ますますポンティアックの街が好きになった。

レトロながらも清潔な街並にフレンドリーな住人たち、そして今もメイン・ストリートであり続けるルート66。古き良きアメリカはここにも確実に残されている。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

この数年リカルドには“闘争本能がなかった”とマルコ「レッドブルを離れる決断がキャリアの転機」と指摘
この数年リカルドには“闘争本能がなかった”とマルコ「レッドブルを離れる決断がキャリアの転機」と指摘
AUTOSPORT web
【追記あり】オジエが早くも強烈ヒット。チリ大得意のタナク、トヨタ勢をごぼう抜きで開幕首位に/WRCデイ1
【追記あり】オジエが早くも強烈ヒット。チリ大得意のタナク、トヨタ勢をごぼう抜きで開幕首位に/WRCデイ1
AUTOSPORT web
【衝撃】ええ、ドリフトもすんの!? トヨタの自動運転がスゴすぎた
【衝撃】ええ、ドリフトもすんの!? トヨタの自動運転がスゴすぎた
ベストカーWeb
『シャコタン★ブギ』の「アキラZ」が実車に! 日産「フェアレディZ」を昭和カスタムパーツで再現…漫画版と映画版をミックスしてまとめました
『シャコタン★ブギ』の「アキラZ」が実車に! 日産「フェアレディZ」を昭和カスタムパーツで再現…漫画版と映画版をミックスしてまとめました
Auto Messe Web
パナソニック、電動アシスト自転車の2025年モデル、全11車種発表
パナソニック、電動アシスト自転車の2025年モデル、全11車種発表
レスポンス
【NISMOが設立40周年】 原点は大森ワークス! NISMOロードカーが生まれるまで
【NISMOが設立40周年】 原点は大森ワークス! NISMOロードカーが生まれるまで
AUTOCAR JAPAN
ヤマハ、クアルタラロが好調な滑り出しでダイレクトでQ2進出「トップ6を狙える」/第15戦インドネシアGP
ヤマハ、クアルタラロが好調な滑り出しでダイレクトでQ2進出「トップ6を狙える」/第15戦インドネシアGP
AUTOSPORT web
中上、午後は苦戦も「ポテンシャルはある」と期待。新型フェアリングは土曜から/第15戦インドネシアGP
中上、午後は苦戦も「ポテンシャルはある」と期待。新型フェアリングは土曜から/第15戦インドネシアGP
AUTOSPORT web
[15秒でわかる]フォード『レンジャー』PHEV…690Nmのトルクを発揮
[15秒でわかる]フォード『レンジャー』PHEV…690Nmのトルクを発揮
レスポンス
「ワクワクする」1人乗りの新電動モビリティ「mibot」、1か月で予約1000台突破
「ワクワクする」1人乗りの新電動モビリティ「mibot」、1か月で予約1000台突破
レスポンス
日本導入もある!?  マツダ6後継のFR電動セダン『EZ-6』、欧州でプロトタイプを発見
日本導入もある!? マツダ6後継のFR電動セダン『EZ-6』、欧州でプロトタイプを発見
レスポンス
ホンダ『CB125R』リコール…故障してない側も不具合発生のおそれ
ホンダ『CB125R』リコール…故障してない側も不具合発生のおそれ
レスポンス
北海道6空港で除雪隊の愛称を募集中…だが、なんかオカシイ
北海道6空港で除雪隊の愛称を募集中…だが、なんかオカシイ
レスポンス
初心者必見! ボディー補強パーツで愛車の走りが変わる理由と選び方~カスタムHOW TO~
初心者必見! ボディー補強パーツで愛車の走りが変わる理由と選び方~カスタムHOW TO~
レスポンス
ホンダ、風力発電による北海道最大の「バーチャルPPA」締結
ホンダ、風力発電による北海道最大の「バーチャルPPA」締結
レスポンス
【10年ひと昔の新車】クーペか、NISMOか? マイナーチェンジした日産 フェアレディZを乗り比べ
【10年ひと昔の新車】クーペか、NISMOか? マイナーチェンジした日産 フェアレディZを乗り比べ
Webモーターマガジン
【最新モデル詳報】マツダの上質&広々フラッグシップ「CX-80」は3列シートSUVを革新する!
【最新モデル詳報】マツダの上質&広々フラッグシップ「CX-80」は3列シートSUVを革新する!
カー・アンド・ドライバー
トヨタ斬新「超高級SUV」がスゴイ! 全長“5.2m”超え&まさかの「屋根なし」仕様! めちゃ豪華な“真っ白”の「センチュリーSUV」とは?
トヨタ斬新「超高級SUV」がスゴイ! 全長“5.2m”超え&まさかの「屋根なし」仕様! めちゃ豪華な“真っ白”の「センチュリーSUV」とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

3件
  • ポンティアック ファイアーバード トランザム 82
    の黒にゴールドのステッカーがカッチョ良かったな
  • トランザムって車種じゃなくてグレードだと思うが・・÷
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村