車のニュース [2022.09.09 UP]
ジープ フル電動SUV「アベンジャー」2023年発売 日本導入も予定
J.D.パワー 日本自動車初期品質調査2022 ダイハツが首位に
ジープブランドは新モデルの導入などによってSUVの電動化をさらに推し進める
ジープは9月8日、電動化推進に向けた事業計画を発表した。この中で、2025年末までに導入予定としているフルエレクトリックSUVの新型「リーコン」と、コードネーム“ワゴニアS”の最新画像を公開。また、2023年初めに欧州での発売を予定している新型「アベンジャー」についての情報も明らかにした。
新型リーコンはBEV専用モデルに 本格的なオフロード性能を搭載
ジープ 新型リーコン(プロトモデル)
本格的なオフロード性能を備えた新型エレクトリックSUV「リーコン」は、2023年初めごろ北米向けに予約受注を開始し、2024年から北米で生産スタートを予定している。また、欧州を含む世界各国でも販売展開予定だ。
リーコンはBEV専用モデルでありながら、セレクテレイン、eロッカーアクスル、アンダーガード、牽引フック、オフロード専用タイヤなどといった装備を備え、ジープブランドにおける優れた4×4性能を持つモデルの証である“トレイルレイテッド”が与えられる。また、ワンタッチで開閉可能な電動式ルーフに、脱着可能なドアとウィンドウを備え、自由にオープンエアドライブを楽しめるほか、最新のインフォテインメントシステムであるUconnectシステムも搭載される。
ジープブランドCEOのクリスチャン・ムニエ氏はリーコンについて「アメリカで最も過酷と言われるルビコントレイルを走破する性能を備えているだけでなく、ルビコントレイルを走り抜いた後でも、街へと戻るのに十分な電費性能も備えています」と、その性能を示唆している。
コードネーム「ワゴニアS」 一充電で最大640km走行可能なBEV
ジープ ワゴニアS(プロトモデル)
2021年に“30年ぶりの復活”として話題を呼んだハイクラスSUVのワゴニア・ファミリーに、新たに加わるのがコードネーム「ワゴニアS」と名付けられている新型フルエレクトリックSUV。こちらも2023年の公開を経て、2024年より北米で生産開始予定としている。リーコン同様にまず北米向けに展開され、その後欧州や世界各国で販売予定だ。
ワゴニアSはBEVのみでの提供となり、1回の満充電で最大約640kmの航続距離を誇る。また、最大出力600HPのパワートレインを備え、0-100km/h加速はおよそ3.5秒としている。ビジュアルにおいては、LEDを埋め込んだジープ伝統の7スロットグリルが印象的で、空力に優れたエクステリアとワゴニアらしさをたたえたサイドシルエットを併せ持つ。
ムニエ氏は「テクノロジーとクラフトマンシップ、オフロード性能と運動性能、そして1回の満充電で400マイル(約640km)の航続距離を実現するパフォーマンスを持つプレミアムで高効率なSUVで、お客様に喜んでいただきたい」と述べている。
新型アベンジャーは欧州で販売スタート 2022年10月にワールドプレミア予定
ジープ 新型アベンジャー(プロトモデル)
新型アベンジャーは、2022年3月にその原型となる写真が公開されたモデル。10月17日に開幕するパリモーターショーのプレスデー初日にワールドプレミアを控えており、その後2023年初めに販売となる予定だ。
アベンジャーは欧州で販売開始となるフルエレクトリックSUVで、同市場における電動SUV展開の先陣を切るモデルに位置付けされている。欧州ではアベンジャーを皮切りに、4モデルのZEV(ゼロエミッション車)を2025年末までに販売開始。同時にラインアップの刷新を進め、2030年には欧州で展開するジープ車をすべてEVへ切り替える計画だという。
アベンジャーの最大航続距離は400kmで、高い最低地上高とブレークオーバー・アングル、アプローチ・アングルを備え、モダンなインテリアに最先端のテクノロジーを揃えた上、レネゲードよりも小型のセグメントに位置付けられるコンパクトなサイズ感ながら、広々とした室内空間を実現したモデルとしている。
ポーランド・ティヒ工場で生産となるアベンジャーは、欧州市場に加えて日本や韓国の市場にも展開予定だ。
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https://www.goo-net.com/magazine/newmodel/by-vehicle-type-information/68670/
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