この記事をまとめると
■筆者はコロナ禍後、初めて台北市を訪れた
いま日本で注目される「2000ドルバス」! 訪日外国人旅行者の「観光バス」貸し切りが流行していた
■かつてはBYDが多かったが、台湾のメーカー製のBEVバスが増えていた
■3ブランドのBEV路線バスに乗った感想をお届けする
政治的な理由で中国への依存を避けている!?
2019年春にコロナ禍前最後に台湾の台北市を訪れている。その時台北市では中国・比亜迪(BYD)汽車のBEV(バッテリー電気自動車)路線バス車両「K9」が走りはじめていた。ただ、直接中国大陸から輸入して運行するのではなく、中国大陸と台湾との間の政治的な微妙な関係に配慮し、台湾側に輸入した車両について最終的に完成検査を行う窓口会社と思われる会社があり、その会社との「共同開発車」という形で輸入されていた。
そして2023年3月にコロナ禍後初めて台北市を訪れることとなった。訪れる前は「さらにBYDのBEV路線バスが増えているんだろうなあ」と思っていたのだが、いざ台北市を訪れてみると、BYD K9(BEV路線バス)を見かけることができなかった。「BEV路線バス自体がなくなったのか?」と思いながら、台北駅前の大通りを走る路線バスをみると、BYD K9とは異なる3タイプのBEV路線バスが走っているのが確認できた。
「凱勝緑能」、「金龍電巴」、「RAC」というブランドのBEV路線バスを筆者は確認している。調べた限りではいずれのブランドも台湾のバスメーカー製ということであった。純粋な中国メーカーとなるBYDそのものの車両の使用をやめ、台湾メーカーの車両へ短期間で変更している様子をみると、やはり中国大陸との政治的緊張を背景に公共輸送機関の車両を中国依存するのを避けているのかなといった印象を強く受けた。
各国でBEV路線バスが活躍している
まだまだ路線バス全体のなかでのBEV路線バスの数はそれほど多くないのだが、やはり気になったので実際乗ってみることにした。とはいっても東京都内などのようにある程度路線図を網羅しているわけでもないし、ゆったり乗りたいので空いている車両がくるのを待っていると、いよいよRACブランドのBEV路線バスに乗車することができた。
あらかじめ地下鉄も乗ることができる交通系ICカードを作っており、中扉から乗車する時に専用端末にタッチして乗車となる。最後部席に座ることができた。やがてバスは発車するが、2019年に台北市で乗ったBYD K9に比べると、モーターあるいはインバーターなどから発せられるノイズ(K9はディーゼルバスと異なるうるささがあった)も少なくスムースに加速していった。台北のバスはシートバック(背もたれ)が大きく、さらにシートベルトがついているのも特徴である。K9がうるさいバスというわけではなく、コロナ禍の3年でさらにBEV路線バスも進化しているのかもしれない。
※写真はイメージ
バンコクではなぜか車掌さんがいたし、乗ろうと思えば街なかをBEV路線バスがジャンジャン走っている。インドネシアの首都ジャカルタも中心部はBYD製のBEVロエンバスがガンガン走っている、ソウルでも市内をたくさんのBEV路線バスが走り、実際筆者は3ブランドのBEV路線バスに乗ることができた。
アジア各国の大都市ではBEV路線バスに乗ることはそんなに珍しいことでもないのに、一方で東京23区内ではトヨタのFCEV(燃料電池)路線バスは走っているものの、BEV路線バスは一部コミュニティバスで走っているぐらい。自国メーカー製車両がないなか、世界的自動車製造国である日本では今後外資頼みでBEV路線バスの導入が進んでしまうのだろうか。それはなんとも寂しいことである。
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みんなのコメント
あとはどこが先に作り導入するか?
タイミングでしょうね。