■欧州を中心に需要が高まっている「オールシーズン」タイヤとは?
横浜ゴムは、2019年1月29日より、メディア・ジャーナリストに向けたスタッドレスタイヤの勉強会・試乗会を同メーカーの保有する「北海道タイヤテストセンター」で開催。冬用タイヤの性能を高める吸水効果の評価技術の紹介や、スタッドレス/オールシーズンタイヤの雪上・氷上での体感走行が行われました。
雪予報で慌てては遅い!冬タイヤ「スタッドレス」履き替え時期の目安
工業材料や試験方法に関する国際規格であるASTM(世界最大・民間・非営利の国際基準化・規格設定機関)の公的試験で、極めて厳しい寒冷地でも十分な性能を発揮することを認められたタイヤのみに与えられる「スノーフレークマーク」を備えた「次世代型オールシーズンタイヤ」は、近年、欧州を中心に急速な普及が進んでおり、ドイツにおいては市場全体の10%の需要を占めるまで成長を遂げているといいます。
今回行われた数々の走行テストの中には、同メーカーが欧州で展開するオールシーズンタイヤ「ブルーアース4S」(日本未導入)と、国内でも販売されているスタッドレスタイヤ「アイスガード6」の圧雪路走行比較も用意されていましたが、実際に走ってみると、年々性能を高めているオールシーズンタイヤにも、いくつかの注意すべきポイントがあることがわかりました。
■「縦」には強いオールシーズンタイヤ、コーナーや凍結路では「横」の動きに注意
当日の走行テスト時は、天気の関係で圧雪路と凍結路が入り乱れる路面状況でしたが、いざオールシーズンタイヤを装着したマツダ「CX-5」で走り出すと、単純に前に進む分には、スタッドレスと大きな違いは感じ取れません。
しかし、ハンドルを大きく操作するようなコーナーやアクセルを大きく踏み込む際には、舵が利かなくなり、車体が横に流れる場面もありました。また、凍結路が顔を覗かせる場面も同様に、スタッドレスほどの盤石な安心感は得られません。
ブレーキ時に関しては、タイヤが進行方向に対して真っすぐ正面を向いた状況であれば、オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤに迫る十分な制動距離を実現します。こうしたことを踏まえれば、オールシーズンタイヤは圧雪路であれば十分な性能を発揮するといえますが、凍結路やコーナー走行時には注意が必要となります。 横浜ゴム以外のメーカーでは、日本国内でオールシーズンタイヤを展開するメーカーもありますが、凍結路での性能はやはりスタッドレスには敵いません。タイヤの保管場所の問題や季節ごとのタイヤ交換が不要になるなど、多くのメリットを備えたオールシーズンタイヤですが、性能への過信は事故につながる恐れもあるため、適材適所、その地域、季節の路面状況に合ったタイヤを選択する必要があるでしょう。 【了】
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