現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜ「サンルーフ」を採用? 新型ハリアー&タフトで話題 需要低でも設定される理由

ここから本文です

なぜ「サンルーフ」を採用? 新型ハリアー&タフトで話題 需要低でも設定される理由

掲載 更新 10
なぜ「サンルーフ」を採用? 新型ハリアー&タフトで話題 需要低でも設定される理由

■新型ハリアーに設定されるサンルーフにある仕掛けとは?

 2020年6月はSUVの新型車種が多く発売されているといわれており、なかでもミドルサイズクラスではトヨタ新型「ハリアー」、軽自動車ではダイハツ新型「タフト」が注目されます。

トヨタ新型「ハリアー」現行より安い299万円から!

 そんななか、この2台には特徴的な装備としてサンルーフが設定されるというのですが、その狙いはいったいなんでしょうか。

 日光を通すことで車内に開放感を与えるサンルーフは、近年発売されるクルマにおいては比較的珍しい装備となっていました。

 サンルーフを製造する八千代工業に聞くと「昔はオプションで設定されるクルマが多かったのですが、いまはそれも減っています」といい、依然として高い需要がある海外向けに製造しているということです。

 そんななか、ミドルクラスの都市型SUVとして新型ハリアーが発売されます。ハリアーは今回のフルモデルチェンジで4代目モデルとなり、発売は6月17日が予定されています。

 新型ハリアーに設定される特徴的な装備が、トヨタ初採用となる「電動シェード付パノラマルーフ」です。

 これは、一般的なサンルーフが備えるシェードを閉めることによる光の遮断のほかに、シェードを開けたままで調光をおこなうことができる装備です。

 調光をタイムラグなしで切り替えられるだけでなく、調光時には障子越しのような光が差し込み、これまでのサンルーフでは実現できなかった車内の柔らかい雰囲気を実現します。

 電動シェード付パノラマルーフを設定した新型ハリアーについて、チーフエンジニアを務める佐伯禎一氏は次のように話します。

「インテリアは豪華絢爛さの追求ではなく、上質ななかにもSUVらしいエッセンスを取り入れて、クルマが主張するのではなく、どんなシーンでもお客様の心の余裕を際立たせ、落ち着く空間を目指しました。

 この空間に一役買うのが調光できるパノラマルーフです。調光ガラス技術に秀でたメーカーと共同開発したもので、障子のように柔らかな光を室内に届けます。

 またハリアーというクルマづくりを通じて、調光ガラスの共創など日本のモノづくりに光を当てるという、私たちの思いや価値観を、ぜひ皆様にも感じていただければと思います」

※ ※ ※

 SUVでありながら都会派で、かつ高級感を楽しめることが特徴の新型ハリアーにとって、トヨタで初の搭載事例というのは、高級SUVとしての価値をさらに高めます。

 ハリアーは歴代モデルのなかで、世界初となったプリクラッシュセーフティシステムの導入や、電気式4WDシステム(E-Four)を採用したハイブリッドモデルの設定など、先進的な装備を他車に先駆けて搭載。

 今回の電動シェード付パノラマルーフも、新型ハリアーの高級感や先進性の演出にひと役買っています。

 ちなみに、新型ハリアーに初搭載される装備としては、ほかに「デジタルインナーミラー(前後方録画機能付)」が存在。走行中の前後方向の映像が録画可能となっています。

■新型タフトが「スカイフィールトップ」で得たものは

 ダイハツが軽自動車市場へ新たに投入する軽SUVの新型タフトは、新型ハリアーより約1週間ほど早く、6月10日に発売される予定となっています。

 新型タフトに装着されるのは大型のガラスルーフ「スカイフィールトップ」です。

 これは、新型タフトが発売予定のコンセプトモデルとして東京オートサロン2020に出品されていた頃から明らかにされていたことで、期待の声が上がっていました。

 新型タフトでは、この「スカイフィールトップ」が全車に標準装備されます。

 ダイハツによると、開発時における新型タフトでは、すでに軽自動車市場にあるほかのモデルと用途・テイストの方向性を差別化するという狙いがあったといいます。

 そのため、新型タフトならではの「楽しさ・ワクワク」をユーザーに提供できる「バックパックスタイル」を実現。力強さが印象的なデザインや、使い勝手に優れた荷室「フレキシブルスペース」とあわせて、スカイフィールトップを設定したと説明します。

 軽自動車で大型のガラスルーフが装備されることは非常に珍しく、これまでにないモデルとして注目されています。

※ ※ ※

 装着率は決して高くないサンルーフですが、だからこそ車種としての個性を演出する装備としては依然として有効なようです。

こんな記事も読まれています

マツダが“白い”新型「和製スポーツカー」実車公開! 「ポルシェ」級スペックの「ロータリー」搭載車に熱望の声! “市販化”進む「アイコニックSP」に反響集まる
マツダが“白い”新型「和製スポーツカー」実車公開! 「ポルシェ」級スペックの「ロータリー」搭載車に熱望の声! “市販化”進む「アイコニックSP」に反響集まる
くるまのニュース
海水浴にバーベキュー! 夏は「酒気残り運転」に要注意
海水浴にバーベキュー! 夏は「酒気残り運転」に要注意
バイクのニュース
BMWモトラッド、迫力の2Lビッグボクサー搭載『R20』でヒルクライム出走へ…グッドウッド2024
BMWモトラッド、迫力の2Lビッグボクサー搭載『R20』でヒルクライム出走へ…グッドウッド2024
レスポンス
新型プリウス発売から1年半…待望の「GRプリウス」出るか? 出るならどんな実力か??
新型プリウス発売から1年半…待望の「GRプリウス」出るか? 出るならどんな実力か??
ベストカーWeb
アルコールチェックの義務化から半年、事業所の検知器導入率は76%まで上昇
アルコールチェックの義務化から半年、事業所の検知器導入率は76%まで上昇
@DIME
KINTO、法人/個人事業主を対象としたサポートデスクを開設
KINTO、法人/個人事業主を対象としたサポートデスクを開設
月刊自家用車WEB
[15秒でわかる]日産『GT-R』、北米向けの生産終了…最終章の限定モデル
[15秒でわかる]日産『GT-R』、北米向けの生産終了…最終章の限定モデル
レスポンス
ホンダ「“2列6人乗り”ミニバン」がスゴイ! 「前列に3人座れる」斬新シート&“全長4.3m”の小柄ボディ! めちゃ“クセ強”な「エディックス」とは?
ホンダ「“2列6人乗り”ミニバン」がスゴイ! 「前列に3人座れる」斬新シート&“全長4.3m”の小柄ボディ! めちゃ“クセ強”な「エディックス」とは?
くるまのニュース
フェルスタッペン、自身への批判は意に介さず。ノリスとの友情を最優先「これからも全力で戦うと話し合った」
フェルスタッペン、自身への批判は意に介さず。ノリスとの友情を最優先「これからも全力で戦うと話し合った」
motorsport.com 日本版
シングルカムは性能がイマイチ……ってわけでもない! クルマのエンジン「DOHC」と「SOHC」は何がどう違う?
シングルカムは性能がイマイチ……ってわけでもない! クルマのエンジン「DOHC」と「SOHC」は何がどう違う?
WEB CARTOP
ポルシェ最大の超高級電動SUV、デビューは2027年? コードネーム「K1」にせまる
ポルシェ最大の超高級電動SUV、デビューは2027年? コードネーム「K1」にせまる
レスポンス
運転免許をもつ[日本人の8.1%]が75歳以上の高齢ドライバーってマジ!? その世代に向けての警察庁の[策]も気になる!
運転免許をもつ[日本人の8.1%]が75歳以上の高齢ドライバーってマジ!? その世代に向けての警察庁の[策]も気になる!
ベストカーWeb
実現は5年後? F1王者ハミルトン、MotoGPチーム買収の噂に「何だってあり得る」とはぐらかしつつも興味認める
実現は5年後? F1王者ハミルトン、MotoGPチーム買収の噂に「何だってあり得る」とはぐらかしつつも興味認める
motorsport.com 日本版
日産「“新型”小さな高級SUV」発表! “真一文字テール”がカッコイイ! 「斬新ストライプ」×クラス超え「豪華内装」装備の「新キックス」登場
日産「“新型”小さな高級SUV」発表! “真一文字テール”がカッコイイ! 「斬新ストライプ」×クラス超え「豪華内装」装備の「新キックス」登場
くるまのニュース
今度こそ本当の夜明け。メルセデスF1、“ぬか喜び”の呪縛から解放へ……前戦で棚ぼた優勝もこれまでとは違う?
今度こそ本当の夜明け。メルセデスF1、“ぬか喜び”の呪縛から解放へ……前戦で棚ぼた優勝もこれまでとは違う?
motorsport.com 日本版
道路版つくばエクスプレス「都市軸道路」7月延伸! “茨城の横軸”へついに接続 「圏央道直結」も着々!?
道路版つくばエクスプレス「都市軸道路」7月延伸! “茨城の横軸”へついに接続 「圏央道直結」も着々!?
乗りものニュース
2024年1~6月期の外国メーカー車販売、EVが初の1万台超え シェアは9.5%
2024年1~6月期の外国メーカー車販売、EVが初の1万台超え シェアは9.5%
日刊自動車新聞
ラグジュアリーなクルマのある暮らしを愉しむWEBマガジン「AQ」が創刊!
ラグジュアリーなクルマのある暮らしを愉しむWEBマガジン「AQ」が創刊!
@DIME

みんなのコメント

10件
  • 私はサンルーフの設定がなければ購入の選択肢から除外します。非喫煙者ですが、サンルーフの気持ち良さは格別です。
  • 実利においても気分でも感じ方は個人差あるとは思いますけど、開放感は代え難いものがありますから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

312.8453.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8669.8万円

中古車を検索
ハリアーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

312.8453.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8669.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村